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こんな理由で臨床検査技師から他職種へ転職を検討されている方も多いと思いますが、未経験で異業種に転職するのは簡単なことではありません。
本記事では、臨床検査技師から企業などの他業種へ転職することが難しい4つの理由を解説します。
臨床検査技のスキルは専門性が高すぎて汎用性がない
一般企業から評価されるスキルが身に付いていない
基本的なビジネスマナーが欠落している
『顧客対応』の経験がない
年齢のアドバンテージを利用する
臨床検査技師の経験が活用できるヘルスケア業界の企業に転職する
一般企業から評価されるスキルを身につける
転職市場をモニタリングしていつでも行動できるように準備を進める
本記事を読むことで、半年後・一年後には臨床検査技師から他職種に転職して
年収アップ
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肉体労働ではなく頭脳労働
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このような理想の職場に出会えるはずです。
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臨床検査技技師から他職種への転職が難しい4つの理由
国家資格で高い専門性を持つ臨床検査技師ですが、なぜ他職種への転職が難しいのか。
他職種への転職を希望するなら、まずはこの理由を自覚する必要があります。
臨床検査技のスキルは専門性が高すぎて汎用性がない
身についたスキルやこれまでの実績は自身の市場価値を決める要素の1つで、多くの企業から求められるスキル・実績があれば市場価値が高まり、転職の難易度は下がります。
企業が求めているのは利益を作れるスキルです。
臨床検査技師のスキルは直接利益を作ることができないため、一般企業からの需要が少なく市場価値としてはそこまで高くありません。
検査スキルをアピールしても採用で有利になる可能性は低いです。
一般企業から評価されるスキルが身に付いていない
市場価値を高めるには、下記のようなスキルの習得が有効です。
プログラミング
マーケティング
マネジメント
問題解決能力
仮説思考・倫理的思考
臨床検査技師として働いていて、上記スキルを意識されたことはあるのでしょうか?
どのスキルも基本的には検査業務で使用しないため、身についている方は少ないと思います。
基本的なビジネスマナーが欠落している
「ビジネスマナー」とは、社会人が企業で働く上で必要とされるマナーの総称のこと。一言でビジネスマナーといっても、カバーする領域は幅広く、身だしなみや服装、挨拶・言葉遣い・名刺の渡し方といった社会人としての最低限のマナーから、電話対応・ビジネス文書の作成など、仕事をする上で習得しておくべきビジネススキル、職場の人間関係を円滑に進めるためのルール、対顧客におけるコミュニケーションスキル、冠婚葬祭や接待時のマナーなど、多岐に及びます。
企業人はビジネスマナーの習得が必修科目と言っても過言ではありませんが、病院などの医療機関ではビジネスマナーが要求される機会が著しく低いため、基本的なマナーが身に付きにくいと言われています。
ビジネスマナーが身についていなければ社内だけでなく、取引先などの顧客とのコミュニケーションにも悪影響を及ぼし、結果として利益の低下・損失拡大に繋がるため、企業の採用担当者の評価も悪くなります。
『顧客対応』の経験がない
顧客対応とは、自社の製品やサービスの利用者等からの問い合わせに対応する業務のことを指します、ユーザーとコミュニケーションを直接取る場であるため、企業の印象を左右する重要な要素です。
さらに、顧客対応の質が悪いと既存顧客が離れてしまうので、売り上げに大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、顧客満足度を向上させるような対応が求められるのです。
ビジネスマナーと同様に、病院などの医療機関は顧客対応をされる側であって、顧客対応をすることはありません。
患者対応に求められることは接遇や傾聴ですが、顧客対応ではビジネスマナーが求められます。
患者対応と同じノリで顧客対応をしてしまうと失敗する可能性が高いため要注意です。
臨床検査技師から他職種へ転職する4つの打開策
前提として、一般的にはキャリアアップや年収アップを目指すには『軸ずらし転職』が有効ですが、臨床検査技師は同じ職種で異業界に転職することは不可能です。

身につけたスキルやこれまでの勤務経験を職種・業界のどちらかに残しながら、活躍の場を広げている転職方法のこと。
つまり、臨床検査技師から年収アップ・キャリアアップの転職をしたいなら必然敵に医療業界・ヘルスケア業界で転職先を探すことになります。
年齢のアドバンテージを利用する
採用に年齢は関係ないとはいえ
新しいことへの理解と吸収
柔軟な思考力
体力面
これらの理由から、同じスペックで年齢の異なる2名がいた場合、確実に年齢の若い方が採用されます。
断言しますが、年齢が若いだけで採用率は大幅にアップします。
臨床検査技師の経験が活用できるヘルスケア業界の企業に転職する
医療・ヘルスケア業界と言っても、下記の通り様々な領域・ジャンルがあります。
手術器具
手術機器
内視鏡
カテーテル
治験
検査機器
体外用診断薬
製薬
etc…
企業が積極的に採用したい人材は『即戦力』又は『少しの労力で戦力になる人材』のどちらか。
つまり、企業がターゲットとしている領域の知識やその企業の製品の使用経験を有する人の方が圧倒的に採用されやすくなります。
ただし、治験業界のCRCやCROなど、人的資源を商品にするような企業は自社製品が存在しないためこの限りではありません。
企業に評価されるスキルを身につける
各企業の業務内容は細部こそ異なりますが、求められるスキルはある程度決まっています。
プレゼンテーションスキル
ロジカルシンキングスキル
コミュニケーションスキル
PCスキル
スケジュール管理スキル
プレゼンテーションスキル
どの企業でも社内プレゼン・社外プレゼンは必ず発生する業務の1つです。
自分の考えを相手に確実に伝えられるような高いプレゼンスキルを持つ人材は企業から高い評価が得られます。
ロジカルシンキングスキル
医療・ヘルスケア業界企業ではやることが決まった『ルーチンワーク』は比較的少なく、次の一手を自分で考えて行動することが多いです。
次の一手を考える際に『なぜこの選択を取ったのか』を理路整然と説明できる人材は会社・上司だけでなく、顧客からも高い評価を獲得できます。
コミュニケーションスキル
臨床検査技師からヘルスケア業界の企業に転職した場合、研究職を除いてほぼ間違いなく顧客対応が発生します。
企業での顧客対応はビジネスマナーが強く要求されるため、病院での患者対応とはやや毛色が異なります。
企業社員の顧客対応の目的は『売上アップに貢献する』こと。
つまり、顧客に自社製品を購入してもらうためのコミュニケーションスキルが要求されます。
PCスキル
各種報告書作成
勤怠管理
スケジュール管理
プレゼン資料作成
製品マニュアルの確認
etc…
このように、企業に転職すると業務でパソコンを使用する頻度が非常に高くなります。
最低限Word、Excel、PowerPointは問題なく使用できるようにしておいて下さい。
おそらく、データ分析の機会が増えるため、Excelでマクロを組んだり関数を駆使できるようになると社内で重宝される存在になります。
スケジュール管理スキル
ヘルスケア業界の企業では、いつ・どこで・どんな業務をするのかは全て自分で判断して行動します。
そのため、上司から逐一指示されることがない分、自分で厳密にスケジュールを管理しなければなりません。
転職市場をモニタリングしていつでも行動できるように準備を進める
転職は情報戦。最新の情報をいち早く手に入れた人には大きなアドバンテージがあります。
優良企業には応募が殺到するため、公開後早々に募集が締め切られることがあります。
優良企業の求人はある意味早い者勝ち。
最新の情報をいち早くゲットするためにも、転職エージェントの利用は必須です。

まとめ:自分が動けば、自分が変わる。人生が変わる。
臨床検査技師から他職種へ転職することが難しい理由は、日常業務の経験やスキルが他職種では需要が少ないため。
今の状態だと他職種へ転職することは難しいかもしれません。
とはいえ、『臨床検査技師から他職種へ転職するのが難しい理由』を理解して『臨床検査技師から他職種へ転職する打開策』さえ実行すれば必ず転職は成功します。
今の職場に不満を抱えていたり、臨床検査技師の将来に不安を感じているなら、人生を変えるためにも行動してみてはいかがでしょうか。