臨床検査技師のための転職戦略は多岐にわたりますが、最適な道を選ぶためには何を重視すべきか?
本記事では、臨床検査技師専用の転職サイトの選び方と効果的な転職戦略を転職回数5回の企業系臨床検査技師が解説します。
自分のキャリアパスを見極め、市場のニーズに合致する転職活動を行うためのヒントを提供します。せひ、参考にしてください。
そもそも臨床検査技師の転職で転職サイトは使うべき?
臨床検査技師の転職において転職サイトの活用は大いに利点がありますが、状況や目指す職場によっては直接応募の方が適切な場合もあります。
まずは以下のポイントを考慮して、あなたが転職サイトを活用すべきかどうかを判断しましょう。
転職サイトを使わない方がいいケース
- 特定の医療機関への転職希望: 大学病院や国公立病院など、特定の医療機関への転職を希望する場合、これらの機関は自身のホームページや業界団体を通じて求人を出すことが多いため、直接応募が望ましいです。
- 既に転職先が決まっている: 転職先が既に決まっている場合や、個人のネットワークを通じて転職先が見つかっている場合は、転職サイトを利用する必要はありません。
- コストと効率性の観点: 直接応募や知人の紹介を通じた転職は、企業側の採用コストを削減し、内定率を高める可能性があります。
転職サイトを使った方がいいケース
- 転職先が未定の場合: 転職先が決まっていない場合や広い選択肢から選びたい場合は、転職サイトの利用が適切です。
- ビジネスマナーや自己PRに自信がない場合: ビジネスコミュニケーションや自己PRが苦手な場合、転職エージェントの専門的なサポートを利用することで、効率的に転職活動を進めることができます。
- 透明性と保証の確保: 転職サイトやエージェントを介することで、転職条件の透明性が高まり、後のトラブルを避けることが可能になります。
臨床検査技師の転職において転職サイトの利用は、個々の状況や転職先の種類に応じて選択すべきです。

目指すキャリアパスや転職市場の動向を理解した上で、最も効果的な方法を選ぶことが重要となります。
臨床検査技師の転職サイトの選び方
臨床検査技師が転職を成功に導くためには、転職の方向性を明確にしたうえでの戦略的アプローチが不可欠です。
まずは、臨床検査技師が転職サイト利用前に確認すべき事項について解説します。
転職先は臨床検査技師?キャリアチェンジ?
臨床検査技師として別医療機関へ移るのか、それとも臨床検査技師としての経験を生かして他職種に挑戦するのか、この二つの選択肢は大きく異なるキャリアパスを示しています。
臨床検査技師がキャリアの継続か他職種への転職かを決定する際には、自己の情熱とキャリア目標、医療業界の動向、経済的な要因、そして個人の適性とスキルを考慮する必要があります。業務量の増加と給与の停滞、自動化の進展などの課題を踏まえ、長期的な満足とキャリアの発展を得られる選択をすることが重要です。自分にとって最適な道を選び、将来的に成長と充足感を実現するための計画を立てましょう。
他職種にキャリアチェンジする
キャリアチェンジを選択した場合、自身の経験やスキルが市場評価され、他職種への転職時にどのように活かせるかを考えましょう。臨床検査技師の経験は、医療関連の他職種では非常に貴重な資源となり得ます。

医療機器企業での技術支援や営業、研究開発職など、臨床検査技師の専門知識を活かせるフィールドは多岐にわたります。
臨床検査技師から転職できる他職種の候補は下記の記事で詳細に解説しているので、他職種への転職希望者はチェックしてください。

臨床検査技師としてキャリアを継続する
一方で、臨床検査技師としてキャリアを積み上げ、専門性をさらに高めたい場合は、より専門的な医療機関や大学病院、研究施設への転職が考えます。
令和3年に可決成立した法改正により、臨床検査技師の業務範囲は拡大され、病院内での役割がより重要になりました。しかし、医療機関の経営状況や地域医療構想による業務の再編に伴い、臨床検査技師が働く環境は大きく変わりつつあります。
地方の小規模医療機関では収益減少や人手不足に直面しており、経営破綻のリスクが高まっています。このため、臨床検査技師としてのキャリアを長期にわたって継続したい場合、経営基盤が安定し、専門的なキャリアを発展させることができる都市部の大病院や系列病院への転職が推奨されます。
また、高齢化社会を迎え、様々な医療ニーズに対応するために急性期、回復期、維持期、終末期の各段階に特化した医療サービスの提供が重要になっています。これに伴い、急性期病院や専門病院、総合病院、教育病院など、特定の医療段階に焦点を当てた施設で働くことは、臨床検査技師としての専門性を高め、キャリアの選択肢を広げることにつながります。
国の地域医療構想は、医療施設の機能分化と効率化を推進しており、これに伴う医療環境の変化に対応するためには、臨床検査技師も柔軟なキャリアプランと継続的なスキルアップが求められます。

安定した雇用環境と専門性の向上を目指すなら、大病院や特化した医療施設での勤務が望ましいと言えるでしょう。
転職サイトには得意・不得意がある
ここでのキーポイントは、医療機関の求人と企業(他職種)の求人は、専門性の高さ、ターゲットの違い、業界特有の知識とネットワークの要求のために、通常、異なる転職サイトで扱われます。医療機関の求人は医療専門職に特化し、企業の求人はより広範な職種をカバーするため、それぞれ専門化された転職サイトが求職者と雇用主の効果的なマッチングを促進します。

臨床検査技師は臨床検査技師専門サイト、他職種は他職種専門サイトを使用しましょう。混ぜるな危険、です。
臨床検査技師の転職戦略は、自分自身のキャリア目標と市場の動向を把握し、それに基づいて適切な転職サイトを選定することから始まります。これにより、自分に合った転職先を効率的に見つけ出し、キャリアの次のステップを踏み出すことが可能となります。
求人は自分で探す?紹介してもらう?
転職サイトには「自己完結型」と「フルサポート型」「ダイレクトスカウト型」の3種類があり、それぞれ以下の特徴を持っています。
自己完結型
- ユーザーが独自に求人情報を検索し、応募までのプロセスを自分で管理します。
- 求人情報の豊富さと検索の自由度が高いため、多くの選択肢から自分に合った職を見つけることができます。
- 一方で、履歴書の書き方や面接対策など、転職活動に必要なサポートは限定的です。
フルサポート型
- 専任のキャリアアドバイザーがユーザーの転職活動をサポートし、求人の紹介から応募、面接対策まで一貫して支援します。
- パーソナライズされたサービスを提供し、ユーザーのスキルや経験、キャリアの目標に合った求人を選定することが特徴です。
- 一般に、求人情報の量は自己完結型に比べて少ない場合がありますが、質の高いマッチングが期待できます。
ダイレクトスカウト型
- 積極的に転職活動は行なっていないものの、自分の価値を適正に判断してくれる医療機関から声を掛けてもらいたいという方はダイレクトスカウト型サイトへ登録しましょう。
- 求職者は学歴や職歴、経験やスキル、業績・実績等をサイトに登録しておき、その情報を医療機関の採用担当者が閲覧し、採用したい人材に直接アプローチを取るという流れのため、自分の価値を適正に判断してくれるメリットがあります。
各タイプの特徴をまとめると下表の通り。
転職エージェント | 転職サイト | ダイレクトスカウト | |
転職サイトのタイプ | フルサポート型 | セルフ型 | スカウト型 |
求人数 | 普通 | 多い | 少ない |
求人の質 | 厳選されている | 変な案件も多く含まれる | ??? |
求人の探し方 | 紹介してもらえる | 自分で探す | 医療機関から直接連絡がくる |
職場情報の収集 | 内部事情も教えてもらえる | 公表情報しか入手できない | 医療機関に直接聞ける |
応募書類の添削 | 協力してくれる | 自分でやる | 自分でやる |
面接対策 | 協力してくれる | 自分でやる | 自分でやる |
日程調整 | 代行してくれる | 自分でやる | 自分でやる |
条件交渉 | 代行してくれる | 自分でやる | 自分でやる |
自己完結型もフルサポート型も完全無料で利用できるため、求職者が金銭的な不利益を被ることはありません。また、臨床検査技師が最も苦手とするビジネスコミュニケーションを代行してくれるため、外部の人間とのやり取りの仕方がわからなくてもストレスなく転職活動を進められます。

両者の違いを理解し、自分の転職スタイルや必要とするサポートのレベルに合わせて選択することが重要です。
医療業界に特化した転職サイトを利用する
臨床検査技師が業界特化型の転職サイトを選ぶことは、専門性の高い求人へのアクセス、個別のキャリアサポート、そして業界内の貴重な情報とネットワークを利用できることを意味するため重要なファクターです。
まず、専門サイトは臨床検査技師という特定の職種に焦点を当てており、その分野の求人情報が豊富で詳細です。これにより、技師としての経験やスキルを活かせる職場を効率的に見つけることができます。
また、業界特化型のサイトはその分野におけるキャリアパスや市場の動向に精通しているため、利用者に対して実践的なキャリアアドバイスを提供できます。専門のキャリアアドバイザーが個々の経験やキャリアの目標に基づいて適切な求人を紹介し、転職プロセス全体をサポートすることで、より良いキャリア決定を促進します。
さらに、特化型転職サイトは業界内の広範なネットワークを有しており、一般に公開されていない求人情報へのアクセスも可能になります。このような非公開求人は、質の高いものが多く、競争が少ないため、望ましい転職機会を見つけるチャンスが増えます。
これらの要素が複合的に働くことで、効率的かつ効果的な転職活動を実現し、キャリアの成長と発展を促進することができるのです。
転職で失敗しないために押さえておくべき3つのポイント
臨床検査技師が転職活動をするうえで失敗しないために気を付けたいポイントがあります。

あらかじめ以下の3つのポイントをチェックし、転職活動を進めましょう。
【希望条件】職場・雇用形態・年収など明確な優先順位を
転職活動を始める際は、希望条件とその優先順位を明確にしておく必要があります。
臨床検査技師が転職の際に希望する条件は主に次のものが挙げられるでしょう。
- 給与・年収(年収○○円以上、月収○円以上、時給○○円以上など)
- 職場形態(病院、クリニック、検診センター、企業など)
- 雇用形態(正職員、派遣、パート、アルバイトなど)
- 勤務形態(常勤・非常勤、時短、日勤のみ、夜勤ありなど)
- 忙しさ(残業〇〇時間程度、急な休みに対応してもらえるなど))
- 通勤(職場が近い、車通勤ができる、駐車場・駐輪場があるなど)
- 業務内容(検体検査のみ、エコー検査のみ、採血業務の有無など)
- オンコール対応の有無
希望する条件を書き出し優先順位をつけましょう。

どうしても譲れない条件は優先度を高くし、それ以外はどこまで譲れるかを明確にします。
希望条件を整理することで転職に求めることや転職の軸がわかり、高条件・好待遇求人に踊らされることなく転職失敗のリスクも少なくなります。
【求人内容】たびたび掲載される求人や高条件過ぎる求人に注意
転職サイトにたびたび掲載される求人や、相場よりかなり高年収などの高条件・好待遇過ぎる求人には要注意です。
転職サイトに頻繁に掲載されている、複数の転職サイトにずっと掲載されている求人は、定着率が悪く、新入職員がすぐ辞めてしまう職場である可能性が高いです。
また、高条件・好待遇過ぎる求人は条件を良くしないと応募してもらえない職場であること予想でき、年収500万円以上を提示している無名企業求人は要注意。ベンチャー・スタートアップの可能性が高く、業務内容が多岐に渡り超多忙・将来性が不透明など、最悪あなたのキャリアが無駄になる可能性があります。

求人票に記載された条件だけで飛びつかず、頻繁に求人募集をしている理由や破格な高条件・好待遇の背景について、必ず担当のキャリアアドバイザーに確認しましょう。
【業務量・仕事内容】求人票に載っていない情報を調べる
転職後、業務量や仕事内容にギャップを感じないためにも、興味がある医療機関や応募予定の企業について必ず自分自身でも情報収集してください。
例えば、以下のような求人票に記載されていない業務量や仕事内容に関することは要チェックです。
- 検体検査の検体数(CBC、生化学、免疫、一般、培養など)
- 生理機能検査の検査予約数(エコー、心電図、脳波、神経機能、MRIなど)
- 1日あたりの採血数(外来〇〇件、病棟〇〇件など)
- 配属部署で自分が扱う分析装置の種類(シスメックス、ロシュ、アボット、東ソー、日立、日本電子など)
- 検査業務以外の院内業務(NST・ICT・医局カンファレンスへの参加など)
- 日当直業務の内容(検体検査、心電図、輸血、培養、検体採取、バイタル確保など)
- 勉強会の有無と頻度(検査室勉強会、院内勉強会など)
業務量や仕事内容はキャリアアドバイザーに確認してもらいつつ、口コミサイトを利用して自分でも詳しく調べましょう。求人票に明記されない情報も収集し、納得したうえで応募・面接・入社と進めれば、前職と現職のギャップに苦しむことなく、転職成功となるでしょう。
▶︎医療機関の口コミ:メディコ
▶︎企業の口コミ:転職会議
転職サイト利用時の3つの注意点
たくさんのメリットがある一方で、「うまい話には裏があるのでは?」と転職サイトの利用に対して疑問や不安を感じる方もいるでしょう。もちろん、まったくデメリットがないわけではありません。
臨床検査技師が転職サイトを利用する際の注意事項を3つご紹介します。
紹介できる求人が無い場合は転職サポートを受けられない
転職サイトは多くの求人情報を持っていますが、利用者の希望や条件に合致するものがない場合、適切なサポートが難しくなることがあります。特に、非常に特定の条件や希望を持つ場合、希望に合った求人が見つからないリスクが高まります。

希望条件が厳しすぎると「求人を探して連絡します!」と言われたが最後、連絡が途絶えます。
求人者と利害関係を持つため情報の盲信は危険
転職サイトの顧客は求人を募集する医療機関や職場。転職サイトはそれらの機関から紹介料を受け取る形で運営されているため、中立的な立場でのアドバイスが難しい場合があります。提供される情報が必ずしも利用者の最善の選択であるとは限らないことを理解しておきましょう。

メディコや転職会議を利用して、必ず自分でも情報収集することを忘れないでください。
▶︎医療機関の口コミ:メディコ
▶︎企業の口コミ:転職会議
転職の成功はキャリアアドバイザーの手腕に左右される
新人とベテランで検査技術に差があるように、転職サイトもキャリアアドバイザーの経験やスキルには必ず差があります。良いアドバイザーに出会えれば転職活動がスムーズに進む可能性が高まりますが、そうでない場合、転職活動が難航することも考えられます。

担当キャリアアドバイザーの対応に少しでも違和感を覚えたら、担当交代を申し出るか、別の転職エージェントの利用を検討しましょう。
臨床検査技師が転職サイトを120%活用するための秘訣
臨床検査技師の転職活動において、転職サイトを最大限に活用するコツをご紹介します。
転職サイトが扱っている求人を理解する
医療機関は開設者によって下記の5種類に分かれます。
- 国立病院(厚生労働省/独立行政法人国立病院機構/独立行政法人労働者健康福祉機構など)
- 公立・公的・社会保険関係法人の病院(都道府県/市区町村/地方独立行政法人/日本赤十字社/済生会/国民健康保険団体連合会など)
- 大学病院(国立大学/公立大学/私立大学など)
- 一般病院(公益法人/医療法人/社会福祉法人など)
- 個人経営(クリニック)
上記のうち、国立病院・大学病院・公的公立病院は放っておいても人が集まるため求人に困ることはありません。

大学病院や公的病院はよほど緊急で人員を補充することがないかぎり、転職サイトで扱われることはありません。
そのため、転職サイトは一般病院とクリニックの求人をメインに扱います。
掲載求人は情報が古い可能性がある
医療機関求人は回転が早く、募集開始後1週間程度でクローズすることはよくあります。
そのため、公開求人情報のアップデートが間に合っておらず、せっかく優良求人を見つけて応募しても既に募集が締め切られていることがあります。
また、『NEW』求人はオプション(課金)で目立つように表示させている可能性があり、実際には新着求人では無いこともあります。
応募条件に合致していても推薦してもらえるとは限らない
全体の半分くらいの求人では、求人票には記載の無い「非公開の応募条件」というものが設定されています。

「裏条件」みたいなもので、求人依頼者と担当キャリアアドバイザーしか知らない条件であり、組織編成上などの理由で設定されているものが多いようです。
他にも、求人側の採用状況は日々変化しており、求人票の応募条件がリアルタイムで更新されるケースもあります。
このような背景により、公開求人に応募しても推薦してもらえないケースがありますが、これは求職者に不備があった訳ではありません。
転職活動を円滑に進めるコツ
「希望条件と全然違う求人が紹介された」
「興味の無い求人に巧みな話術で応募させられた」
「書類選考が通過できない」
「アドバイザーにフェードアウトされてサポートが強制終了した」
5回も転職していると、いろんなトラブルを経験しました。この経験から学んだ、転職活動でトラブルが起こらないようにするコツをお教えします。
希望条件は正確に伝える
「本当のことを言うのが情けない・恥ずかしい」
「ネガティブな転職理由だと求人を紹介してくれないかもしれない」
「現職への不満が上司にバレるかもしれない」
このような理由から、本音を隠して建前で希望条件を伝える方がいますが、転職サイトを利用する際、希望条件は必ず正確・正直に伝えましょう。
キャリアアドバイザーはあなたからヒアリングした条件に基づいて求人を探します。もし、偽った条件を提示してしまったら、理想の求人とは程遠い求人が紹介されて、時間の無駄になります。
「業務量が多すぎてキツい」
「今の給料だと生活ができない」
「検査室内の派閥争いに巻き込まれてしんどい」
「検査室の運営方針に不信感がある」
このような現職に対して思っている本音、新たな職場に求めることははっきりと言語化してキャリアアドバイザーに伝えてくださいね。
職務経歴書はテンプレートを活用する
職務経歴書は、個人の職歴と職務内容を詳細に記述した書類です。臨床検査技師を含む多くの職種で転職時に用いられ、自分の経験やスキル、これまでのキャリアを具体的に紹介するために作成します。職務経歴書には、これまで勤務した医療機関の名称、勤務期間、担当した業務、達成した成果、習得したスキルなどを記載し、転職先の採用担当者に自己の能力や経験を明確に伝えることが目的です。この書類は履歴書と共に提出されることが多く、履歴書が個人の基本情報を簡潔にまとめたものであるのに対し、職務経歴書はより詳細な職務内容や専門性を伝えるために使用されます。
臨床検査技師の転職では年収やスキルが採用の判断基準となるため、職務経歴書は非常に重要です。フルサポート型の転職サイトでは、特に年収が高いほどサポートが手厚くなる傾向がありますが、年収が低くても職務経歴書で専門スキルや経験をしっかりアピールできれば評価されサポートが期待できるようになります。

職務経歴書は自己の価値を最大限に伝える重要なツールです。
テンプレを活用すべき理由
- 読みやすい構造: テンプレートは整理されたフォーマットで、スキルや経験をわかりやすく伝えることができます。
- プロフェッショナルな印象: きちんとした書式で、応募先に好印象を与えます。
- 時間の節約: フォーマットをゼロから作る手間を省き、内容に集中できます。
- エラーの減少: 文法や表記ミスを防ぎ、信頼性を損ないません。
- 業界標準に対応: 専門職に合ったテンプレートは、必要なセクションやキーワードを含んでいます。
これらの理由から、テンプレートを使うことで効率的かつ効果的に転職活動を進めることができます。
【臨床検査技師用】職務経歴書のテンプレート
職務経歴書はwordで作成することが一般的です。
以下に、記載すべき職務経歴書項目のテンプレートをご紹介します。
【職務要約】
ここでは、あなたのキャリアのハイライトとして、これまでの経験の中で特に重要なポジションや役割、達成した成果を簡潔に記述します。臨床検査技師としての専門性や特化したスキル、主要な職務遂行能力をまとめて提示します。
【活かせる経験・知識・技術】
この部分には、これまでの職務で培った具体的な経験や知識、技術を記載します。特に、将来の職場で活かせる専門的な技術や知識、プロジェクト管理やチームリーダーシップなどの経験を詳細に説明します。
【職務経歴】
過去の職歴を時系列で記載し、各職務での主な業務内容、担当したプロジェクト、職位や役割、主要な達成事項や成果などを具体的に記述します。勤務期間、会社名、部署、役職も明記します。
【資格情報】
臨床検査技師免許をはじめとする資格、認定、免許などを記載します。取得年月日を含め、専門性を証明するものや、キャリアアップに関連する資格があれば記入します。
【実績】
具体的な成果やプロジェクトでの実績を挙げます。例えば、業務効率化に貢献したプロジェクト、新しい検査方法の導入、研究成果、発表した論文や参加した学会など、数値や事実に基づいた実績を記述します。
【自己PR】
あなたの強み、仕事に対するアプローチ、キャリアの目標や志向性を示す部分です。どのようにしてチームや組織に貢献できるか、自分の特長や価値を伝える内容を記載します。自分自身の個性や強みをアピールし、なぜその職に適しているかを具体的に説明します。
記載項目や構成はテンプレート化されたものを使用してください。ただし、内容には自分の意志をしっかりと反映させることが書類選考の通過には欠かせません。
転職成功のカギを握る有能なエージェントの見極め方4選
転職が成功するか失敗するかは、有能なエージェント、キャリアアドバイザーに出会えるかどうかにかかっていると言っても過言ではないでしょう。

担当者が有能かどうか、自分に合った転職サポートをしてくれるかどうかは、次の4つから判断できます。
即日のレスポンスがあるか
優秀なエージェントは、求職者の問い合わせや懸念に迅速に対応します。即日レスポンスは、エージェントが求職者のニーズを重視し、効率的なサービスを提供する意欲があることを示しています。
病院・クリニック等の医療機関求人は回転が非常に早く、今日出たばかりの新着求人が1週間後にはクローズすることがよく起こります。
このような背景がある中で、求職者の転職条件への確認事項や紹介求人に対する質問に対する回答に数日時間を要するなど言語道断。
理想は即日、最低でも24時間以内に回答が得られなければそのエージェントは見切りをつけた方が良いでしょう。
事前のアポなしで日中に突然電話をかけてこないか
プロフェッショナルなエージェントは、求職者の時間を尊重します。予期しない電話は、求職者の日常を乱す可能性があり、エージェントが計画性やプロフェッショナリズムを欠いている可能性があります。
平日の日中は多くの方が業務中であることなど容易に想像できます。それにも関わらずその時間にアポなしで電話をかけてくるエージェントなど、自分のことしか考えておらず利用するに値しません。

担当交代、もしくは別の転職サイトの利用を積極的に検討してください。
真っ先にCRC求人を紹介してこないか
エージェントが求職者のキャリア目標や願望に対して十分な理解を持っていない、または単に自分の利益のために行動している可能性があります。
CRCは1年中求人が出ており、医療系国家資格保持者であれば採用ハードルが低いとされる職種です。また、SMO(治験施設支援機構)は一般企業であり、医療機関の臨床検査技師と比べると年収が高く、エージェントへのキックバックの金額が大きくなります。
こちらの希望に対して「なぜCRCを紹介された?」と少しでも違和感を覚えたら黄色信号。そのエージェントとは距離を置くべきです。
質問に対して曖昧な回答をしないか
エージェントが質問に適切に答えない場合、これは彼らが必要な知識や専門性を欠いている、または求職者の懸念を真剣に受け止めていないことを示しています。優秀なエージェントは憶測で回答することはせず、常に明確で情報に基づいた回答を提供します。答えられない質問に対しては「書類選考通過後の面接で直接確認してください」とはっきり分からないことを認めます。
転職サイト登録後の流れ
転職を決断して転職活動を開始しても「いったい何から始めれば良いんだろう・・・」転職の経験がない方はこのように悩むと思います。
ここではメディカル技師ワーカーの利用を想定して、転職活動を開始してから新しい職場に出勤するまでの流れを解説します。
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STEP1無料登録メディカル技師ワーカー公式サイトにアクセスして必要な情報を入力(所用時間1分)。
登録する情報は希望する働き方・住所・経験・スキル・生年月日・氏名・電話番号・メールアドレス。 -
STEP2初回電話面談キャリアアドバイザーから挨拶を兼ねた転職希望条件のヒアリング。(15分〜30分程度)
転職を検討している理由・転職の希望条件・職歴・医療機関へPRしたいポイント・平日に休みが取れるかの確認など。 -
STEP3求人紹介初回面談で確認した条件に合致する求人を電話で紹介してもらう。
施設の特徴・雇用条件・年収・休日・業務内容を詳しく説明してもらい紹介求人に対する応募の意思を伝える。 -
STEP4求人への応募臨床検査技師の一般常識に基づいて履歴書・職務経歴書を作成。
作成が初めての場合はキャリアアドバイザーが作り方を教えてくれる。
書類が準備できたらキャリアアドバイザーが推薦書を添えて応募。 -
STEP5面接対策書類選考が通過したらキャリアアドバイザーが用意した臨床検査技師の転職面接でよくある質問への回答を準備。
実際の面接を想定したロールプレイにより受け答えを練習する。 -
STEP6面接・施設見学面接と同日に施設・検査室の見学が可能な場合がある。検査室の雰囲気や現場技師、設置されている検査機器を事前に確認できる。
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STEP7内定獲得・条件交渉内定を貰えたらキャリアアドバイザーの仲介で雇用条件を交渉する。転職後に業務内容や給与のギャップが生じないようにキャリアアドバイザーが入念に確認する。
無料登録
メディカル技師ワーカーの公式サイトにアクセスして、必要事項を入力します。

入力内容
- 働き方
- 住所
- 経験・スキル
- 生年月日
- 氏名
- 電話番号・メールアドレス
※登録しても個人情報が公開されることはありません。

登録は1分程度で完了します。
初回電話面談
登録が完了すると、専属のキャリアアドバイザーから電話が来ます。

私の場合は登録後5分以内に電話がありました。
初回電話面談の目的
- 転職の背景、目的を理解して紹介求人にミスマッチが起きることを防ぎたい
- キャリアアドバイザーが専属となるため気軽に問い合わせできるように少しでも関係性を構築したい
初回の電話面談では以下の5点を質問されます。
- 転職を検討している理由
- 転職の要望・条件トップ3
- 職歴
- 医療機関へ特にPRしたいポイント
- 平日の対応可否
転職の要望・条件トップ3:通勤時間・休日・年収・業務内容・人間関係など、転職で達成したい希望を第一から第三まで確認されます。
医療機関へ特にPRしたいポイント:本応募の前にキャリアアドバイザーが個人情報非公開で医療機関に打診する際の文言です。PR内容にインパクトがあれば応募前からこちらに興味を持ってもらえるため転職活動がスムーズ進みます。
平日の対応可否:医療機関の面接日は平日に設定されるため、話が進んだ際に平日に時間を取れるかどうかを事前に確認されます。

初回面談終了後にLINEのURLが送られてくるので登録します。以降の求人紹介や質問はLINEでやり取りします。
求人紹介
初回の電話面談でヒアリングした情報をもとに、専属キャリアアドバイザーが希望条件にマッチする求人の詳細をいくつか紹介してくれます。
紹介内容
- 医療機関名
- 所在地
- アクセス方法
- 医療機関の特徴
- 業務内容
- 日当直の有無
- 休日
- 福利厚生
- 年収
- キャリアパス
紹介された求人に対して、応募の意思が確認されます。
同時に医療機関側にも内々で打診しており、先方からの返事とこちらの応募の意思がマッチングしたら本応募に進みます。
求人への応募
履歴書と職務経歴書を作成します。
作成が初めての場合はキャリアアドバイザーが丁寧に作り方を教えてくれるため、完成度の高い応募書類が完成します。
履歴書作成時の注意点
最近は履歴書を電子で作成・応募することが増えています。その際、写真の貼り付けは義務化されておらず、未添付でも応募が可能ですが、審査者の中には写真未添付の時点で不合格とする方もいます。面倒でも履歴書への写真は必ず添付しましょう。

応募書類を提出する際、キャリアアドバイザーが自分の事を客観的に評価した推薦書を添付してくれますので、良好な関係を構築しておきましょう。
面接・施設見学
書類選考が通過したら面接対策をしてくれます。
- 過去に質問された内容
- 臨床検査技師の転職面接でよく聞かれる質問
- 一般的な転職面接でよく聞かれる質問
面接で想定される質問集を提供してもらい、あらかじめ回答を作成します。
回答は適宜キャリアアドバイザーから意見をもらい、完成度を高めます。
面接日程が確定したら、キャリアアドバイザーを審査員として事前に模擬面接を行います。

実践を意識した練習なのでかなり緊張しますが、そのお陰で本番はあまり緊張しないです。
面接対策は「する」か「しない」かで雲泥の差が生まれます。必ず事前に対策しておきましょう。
なお、医療機関によっては面接と同日に施設見学をさせてもらえることがあります。職場の雰囲気や人間関係、導入している検査機器などを事前に確認して入職前の不安要素を少なくできるため、積極的に見学させてもらいましょう。
内定獲得・条件交渉
晴れて内定を獲得したら、条件交渉に移ります。
業務内容と休日、給料などの条件は雇用契約を締結した後では修正ができません。
そのため、転職後に「こんなこと聞いていない」「聞いていた話と違う」などのトラブルを防ぐためにもキャリアアドバイザーが双方に入念な確認を行います。
キャリアアドバイザーは紹介手数料として私達の年収の30%程度を医療機関から入手しますが、転職後半年〜1年以内に早期退職すると返金することになるからです。

細かく確認してもらえるため、私達にとってはとてもありがたいです。
臨床検査技師のよくある転職理由
「こんな理由で転職しても大丈夫かな。」
このような不安から一歩を踏み出せない方もおられるかもしれません。
ここでは、臨床検査技師の転職でよくある転職理由をご紹介します。
転職活動を開始するきっかけとして参考にしてください。
ワークライフバランスを整えたい
- オンコールで夜間・休日に呼び出されたくない
- 医学検査学会や自動化学会への参加・発表を強制されたくない
- 子どもが小さいため突発的な休みにも対応してくれる職場が嬉しい
上記のような希望がある場合、完全週休2日制・夜勤なし・オンコールなしの求人を探す必要がありますが、求人票にこのような待遇が記載されていても理想と現実は異なるもの。
採用担当者からの情報だけでなく、実際に働く人のリアルな声を参考にして働きやすい環境かどうかを見極めましょう。
特定の地域で働きたい
- 子育てをしながら働きたい
- 都会・地方の病院やクリニックで働きたい
- 通勤に便利な場所がいい
- 結婚を機に転居することになった
- 東京・神奈川・大阪・名古屋・福岡で働きたいなど目的地域が明確
このような理由から、年収アップやキャリアアップよりも働く場所を重視される方は希望勤務地を必ず伝えましょう。
東京・神奈川・名古屋・大阪・福岡などの主要都市であれば取り扱い求人数も多く困りませんが、その他の地域だと取り扱い求人が限られる可能性があります。
時間を無駄にしないためにも、早い段階で希望地域の情報は伝えるようにしてください。
パート・扶養の範囲内で働きたい
臨床検査技師がパート・扶養範囲内で働きたい場合、労働者派遣の形態ではなく、パートとして働く必要があります。

労働者派遣法による規制のため、原則臨床検査技師は派遣が禁止されています。
パート勤務は勤務時間や日数を自由に選べるため、家庭の事情やライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が実現できます。ただし、フルタイム雇用と比較して福利厚生やキャリアアップの機会が限られる場合もあるため、働き方を選択する際にはこれらの条件も考慮に入れる必要があるでしょう。
最近の話題として、年収106万円の壁が撤廃されることが決まりました。これまで社会保険料が免除されていた方も年間15万円の負担増になる可能性があります。詳細は下記記事をチェックしてください。

年収をアップしたい
臨床検査技師は医療業界で他職種にキャリアチェンジすることで収入の向上が期待できます。医療業界の企業では臨床検査技師の専門知識を生かした新しい役割が高く評価され、それに応じた報酬が設定されるためです。特に、医療業界の企業でマネジメントや専門的な技術職に就くことができれば、日本の上位10%の年収を手にすることが可能になるでしょう。
筆者の転職戦略
転職の戦略は目的や背景、考え方や本人の性格により千差万別。一概に「この方法がベストです!」とは言えません。

その代わりに、私の転職戦略を掲載しておきます。
フルサポート型を主軸にしてサブで自己完結型を使う
この転職戦略は、フルサポート型のサービスを通じて専門的なアドバイスとサポートを受けることを主軸に置きつつ、自己完結型のサイトを補助的に利用することで、より広範囲の求人情報にアクセスし自身で管理することを目指します。
フルサポート型サービスを利用することで、専任のキャリアアドバイザーから個別のキャリアプランニングや市場分析、履歴書や面接の準備支援など、個々のニーズに合わせた手厚い支援を受けることができます。これにより、臨床検査技師としての専門性を生かした転職活動が可能となり、効率的かつ効果的に目指す職種への転職を実現できます。
一方で、自己完結型のサイトをサブとして利用することで、市場全体の求人情報を幅広く把握し、自分で検索し応募することが可能です。このアプローチにより、自身で市場の動向を理解し、さまざまな職種や企業についての情報を収集することができます。また、自分に合ったタイミングで求人に応募することで、転職活動の主体性を保ちながらも、多くの選択肢から最適なものを選ぶことができます。
この戦略は、専門的なサポートと自己主導の情報収集を組み合わせることで、転職の成功率を高めることが期待できます。

フルサポート型で得られる専門的な支援と、自己完結型で得られる広範な情報とのバランスをとることで、転職活動をより効果的に進めることができるでしょう。
筆者の転職戦略の注意点
転職サイトの登録数を増やしすぎず、管理が行き届く範囲内で質の高いサービスを選ぶことです。
多くのサイトに登録しすぎると、情報過多に陥り、各サイトからの求人情報や連絡を効率的に追跡・管理することが難しくなります。この結果、転職活動が散漫になり、重要な機会を見逃すリスクが高まります。

選択と集中の原則を転職活動に適用することで、自分のキャリア目標や専門性に最も合致するサイトに絞り込むことができます。
個人的には、フルサポート型の転職サイトは1〜3社、自己完結型サイトは1社の登録が定期的に求人を紹介してもらいながらも管理がしやすくておすすめです。
転職サイトの選択においては、質と量のバランスを考え、自分の転職目標と管理能力に合わせた適切な数のサイトに絞り込むことが、転職成功の鍵を握ります。

私が利用する転職サイトは転職戦略別のおすすめ転職サイト4選でご紹介した通りです。
まとめ
臨床検査技師として次のステップに進むためには、適切な転職サイトの選択が欠かせません。
自己完結型とフルサポート型の各サイトを上手に活用しながら、自分のキャリア目標と市場の動向に合った戦略を立てることが重要です。
本記事があなたの転職活動を成功に導く一助となり、理想のキャリアを築くための参考になれば幸いです。