- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストってどんな職種なのか知りたい。
- アプリケーションスペシャリストへの転職を検討している。
この記事では「医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストとは?」の質問に対する回答を網羅的に解説しています。
この記事を読めばアプリケーションスペシャリストがどんな職種なのか、アプリケーションスペシャリストになるための具体的な行動が分かります。
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- アプリケーションスペシャリストとは?
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの業務内容
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの年収
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの1日と1週間のスケジュール
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの休日
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの良い点・メリット
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの辛いこと・大変なこと
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの中途採用枠で求められる能力・スキル・経験
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストに必要な資格
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストに求められる英語力
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストのキャリアパス
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの出張頻度
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの転勤の有無
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストは女性も活躍できます
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストは未経験でも転職可能|研修は非常に充実
- 臨床検査技師から医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストになるには?転職方法を3ステップで解説
- アプリケーションスペシャリストは新卒でもなれるのか?
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストのやりがいは?
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの将来性は?
- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストとは?のまとめ
アプリケーションスペシャリストとは?
アプリケーションスペシャリストとは、医療機器メーカーのカスタマーサポート職です。企業によって学術営業、クリニカルスペシャリスト、メディカルサイエンスリエゾンなどと呼ばれますが、営業と本社学術の中間に位置するポジションで、現場でユーザーをサポートして顧客満足度を向上させ、自社の利益アップに貢献することが主な役割です。
最近では、営業と協働して新規顧客奪取に向けた営業活動にも積極的に参加しています。
臨床検査技師から転職できる医療機器メーカーの職種
営業 | 自社製品を顧客に販売する実働部隊 |
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エンジニア | 装置の点検・修理を担当 |
アプリケーションスペシャリスト | ソフトウェア関連業務を担当 |
本社学術 | 臨床からの問い合わせ対応や情報提供を担当 |
コールセンター | 医療機器に対する顧客からの1次対応を担当 |
マーケティング部 | 販売促進に向けた拡販プラン策定を担当 |
テクニカルサポート | エンジニア、アプリケーションスペシャリストからの問い合わせに対応する部隊 |
医療機器メーカーにはアプリケーションスペシャリスト以外にも様々な職種がありますが企業経験を持たない臨床検査技師がなれるのはアプリケーションスペシャリスト、または営業です。
医療機器メーカーの今後の動向
- 画像引用元:医機ナビ|医療機器業界の日本市場
医療機器メーカーの市場規模は今後も拡大していくことが予想されます。
この理由は一般人のヘルスケアへの興味・関心が高まっていること、今後も高齢者の数は年々増加していくため医療機器の出荷台数が増えるためです。
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの業務内容
アプリケーションスペシャリストのメイン業務は自社製品を使用する顧客のサポートです。
- 新規設置施設の立ち上げ
- 既存施設のアプリケーション追加
- 操作・メンテナンスの顧客トレーニング
- 学術・製品情報の提供(勉強会含む)
- トラブル対応
- 販売促進活動(営業活動補助)
最近では自社の利益アップに貢献させるため販売促進活動にアプリケーションスペシャリストを参加させる企業も多いです。
アプリケーションスペシャリストの業務内容をもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの年収
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの4年目までの年収をご紹介します。

アプリケーションスペシャリストの年収を決めるファクターは2つあります。
個人のパフォーマンス(基本給の金額に影響)
医療機器メーカーの社員は能力に応じてグレード(等級)が格付けされており、グレードに応じて基本給の金額が定められています。
グレードは毎年行われる人事評価の結果に応じて再格付けされグレードが上がれば基本給もアップしていきます。
会社の業績(ボーナスの金額に影響)
医療機器メーカーのボーナスは一般的な賞与(基本給の○カ月分を支給)の概念がなくインセンティブ・ボーナス、またはプロフィットシェアリング・ボーナスとして支給されます。
- インセンティブ・ボーナス:個人が達成した業績に応じて支払われるボーナス
- プロフィットシェアリング・ボーナス:会社の業績結果に応じた配分原資から支払われるボーナス
アプリケーションスペシャリストは自分の頑張り次第では30代でも年収1000万円以上が目指せる高年収求人です。
とはいえ、年功序列のように何もしなくても勝手に年収が上がることはないですし、入社する企業の業績次第ではボーナスが少なくて思ったより年収が上がらないなんてことも起こります。
アプリケーションスペシャリストの年収をもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの1日と1週間のスケジュール
アプリケーションスペシャリストはフレックスタイム制度が適応されていることが多く、始業時刻・就業時刻を自由に設定できます。
会社から1人1台PCが貸与されるためデスクワークは基本在宅で行います。
施設には自宅から直接向かう直行直帰が認められており、わざわざオフィスへ出社する必要はありません。
アプリケーションスペシャリストの具体的なスケジュールは業務内容に応じて変化しますが大きく次の3つに分類できます。
- 平常時
- 新規新規設置施設立ち上げ時
- 国内出張時
1日のスケジュール
9:00〜10:00 | 自宅で内勤業務を実施。内勤業務がなければ自由時間。 |
---|---|
10:00〜11:00 | 自宅でWEB会議に参加。PCは会社からカメラ付の端末が貸与されるためどこからでも会議に参加が可能。 |
11:00〜13:00 | 自宅で内勤業務を実施。内勤業務がなければ自由時間。 |
13:00〜14:00 | 訪問施設で使用する資材(顧客案内文書・説明用資料など)の準備。使用する試薬類は施設へ直送しているため会社に取りに戻る必要なし。 |
14:00〜15:00 | 訪問施設への移動時間。移動は一人一台貸与される社用車を使用するため公共交通機関での移動は原則なし。遠方施設を訪問する際は新幹線や飛行機を利用することもある。 |
15:00〜18:00 | 訪問先施設で業務を実施。基本的に医療機関が顧客になるためアポイントは夕方以降になることが多く、作業が終了するのは18:00頃になることが多い。 |
18:00〜19:00 | 訪問先施設から自宅へ社用車で移動。 |
19:00〜20:00 | 訪問先施設で実施した業務内容のまとめや社内に提出する日報を作成する。 |
午前中はデスクワーク中心、午後から担当施設で業務を行う流れが一般的です。
1週間のスケジュール
曜日 | 午前 | 午後 |
月 | 在宅勤務 | 施設A |
火 | 在宅勤務 | 施設B |
水 | 在宅勤務 | 施設C |
木 | 在宅勤務 | 施設D |
金 | 在宅勤務 | 在宅勤務 |
平常時は1週間を通してスケジュールが大きく変わることはありませんが、訪問する施設は毎回異なります。
アプリケーションスペシャリストのスケジュールを全て自分で決めます。抱えているタスク量と期日を見ながら都度業務スケジュールをコントロールします。
アプリケーションスペシャリストのスケジュールをもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの休日
アプリケーションスペシャリストの休日は基本的にはカレンダー通りで、週休2日・土日祝日が休みです。
- 土日祝日
- 夏季休暇
- 年末年始
- 有休
- 代休
- 創立記念日
- 産休・育休
- 介護休暇
年間休日は120日を超える企業がほとんどで医療機関より休日は多いです。
休日に顧客から連絡が来ることはほとんどないため毎週しっかり体を休めることができます。
もちろん育休や産休も取得できるので子供が産まれても退職に追い込まれるなんてことはありません。
休日が多いこともアプリケーションスペシャリストの魅力の1つといえるでしょう。
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの良い点・メリット
臨床検査技師からアプリケーションスペシャリストに転職するメリットは次の3つです。
- 年収アップ
- 自由な働き方
- ロジカルシンキング力の向上
年収アップ
アプリケーションスペシャリストは年功序列ではなく成果主義です。
そのため自分の頑張り次第では若いうちから年収をどんどんアップすることも可能です。
自由な働き方
フレックスタイム制度・直行直帰・在宅勤務など、勤務する時間・場所に制約がないため柔軟な働き方が実現できます。
タスク管理・スケジュール調整次第では『働かなくても良い日』を作ることさえ可能です。
ロジカルシンキング力の向上
アプリケーションスペシャリストは業務の性質上、客観的なデータをロジカルに分析して原因を特定するロジカルシンキング力が磨かれます。
ロジカルシンギング力はデータトラブルの対応で大いに役立つ能力ですが、その他にも提案力の向上や物事の真髄を見抜く力にも応用できるため自身の市場価値を高めることにも繋がります。
どれも臨床検査技師のままだと得れないものばかりなので、アプリケーションスペシャリストに転職するメリットは十分あります。
アプリケーションスペシャリストの良い点・メリットをもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの辛いこと・大変なこと
臨床検査技師からアプリケーションスペシャリストに転職するメリットは次の5つです。
- 17時以降の拘束時間が長い
- 連休は出勤になることが多い
- 顧客には100%服従
- クレームの受け皿になる
- 営業のフォローが大変
17時以降の拘束時間が長い
アプリケーションスペシャリストの残業時間は10〜30時間/月程度であり、残業時間はそこまで多くありません。
しかし、日々の帰宅時刻は20時前後になることが多く17時以降に限定すると拘束時間は非常に長いです。
超過時間は翌日の始業時刻を遅くしてトータルで帳尻を合わせることになります。
連休は出勤になることが多い
医療施設へ医療機器を新たに設置する場合は診療が停止している時間帯・曜日を使用することが多いです。
とはいえ作業が深夜にまで及ぶことは防犯上あまり良くありません。
そのため日中に作業ができて、かつ患者さんの目に触れることがない休日に設置作業が行われます。
また、大型医療機器の設置作業は1日で完了できないためある程度まとまった日にちが必要です。
上記理由により、連休は出勤になることが多いです。
顧客には100%服従
メーカーはエンドユーザーからどんな仕事を依頼されても断る権利はありません。
- 納期が極端に短い仕事
- 徹夜作業が必要になる無茶なスケジュールの仕事
- 本来はユーザーがやるべき仕事
このような仕事を依頼される可能性があります。
クレームの受け皿になる
自社製品でトラブルが発生した場合、ユーザーの怒りはメーカー社員に向けられます。
正直、現場ではどうすることもできないトラブルが起きると「なんで自分が責められないといけないのか」疑問に感じてしまいますが、ユーザーからすればそんなこと関係ありません。
営業のフォローが大変
医療機器メーカーは営業職の経験があれば採用されることが多いため、業界未経験の営業が非常に多く在籍しています。
そのため、医療業界の基本的な知識が不足している営業に対してアプリケーションスペシャリストが教育、ユーザーのフォローをしなければなりません。
- 営業向けの社内勉強会や個別指導
- 営業が担当するユーザーの追加説明など
営業のフォローは非常に手間と時間が掛かる無駄な業務ですが、担当施設が同じなら拒否することはできません。
営業を自分が育てるという意識で取り組む必要があります。
アプリケーションスペシャリストの辛いこと・大変なことをもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの中途採用枠で求められる能力・スキル・経験
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストは中途採用枠が設けられています。
中途採用社に求められるスキルは大きく次の3つに分類されます。
- 必須の能力・スキル・経験
- あると優遇される能力・スキル・経験
- レベルの高い企業で求められる能力・スキル・経験
必須の能力・スキル・経験
アプリケーションスペシャリストの求人に応募する際に必ず要求されるものです。
応募先企業が扱う検査領域の医療機器の操作経験
企業が中途社員に求めることは『即戦力』です。
そのため、応募する企業の医療機器や競合他社の医療機器の操作経験は必須事項です。
応募先企業が扱う検査領域の検査実務経験
アプリケーションスペシャリストの業務は医療機器の操作説明だけでなく、装置をどのように実運用に落とし込むかまで踏み込んで提案する必要あります。
そのため、実際のルーチンの流れを把握できている人材でなければ採用される可能性は低いです。
応募先企業が扱う検査領域の基礎・応用知識
医療機器の操作経験・実務経験だけでなくその領域・分野の基礎・応用知識も強く要求されます。
アプリケーションスペシャリストは正確には『学術』ポジションではありませんがユーザーから学術的な問い合わせがあると対応する必要があります。
その領域・分野に深く精通している医師からの問い合わせには本社の学術部隊に対応を依頼することもありますが、実務担当者レベルからの問い合わせなら現場のアプリケーションスペシャリストが対応することがほとんどです。
あると優遇される能力・スキル・経験
アプリケーションスペシャリスト求人への応募に必須ではありませんが、習得していると採用で有利になる能力・スキル・経験です。
- 日常検査の業務改善・運用改善経験
- プレゼンスキル
- コミュニケーションスキル
- ビジネスマナー
- アプリケーションスペシャリストの実務経験
- スケジュール管理能力
日常検査の業務改善・運用改善経験
上級アプリケーションスペシャリストになると、顧客の悩みを自社製品で解決するための提案を行うことがあります。
提案内容を考案する際、日常検査の業務改善・運用改善の経験は非常に参考になります。
業務改善・運用改善は頻繁に行われるものではないため、チャンスがあれば積極的に参加しましょう。
プレゼンスキル
アプリケーションスペシャリストはプレゼンテーションを最低でも月に1回のペースで行います。
- 自社製品の説明会
- 各種勉強会
- 業務改善・運用改善案の提案
プレゼンはだたやれば良いというものではなく、自社製品を購入してもらわなければ行う意味がありません。
相手から『YES』を引き出すためにもプレゼンスキルは非常に重要なスキルです。
コミュニケーションスキル
アプリケーションスペシャリストは外勤者です。
そのためほぼ毎日施設に出向いて顧客とコミュニケーションを取ることになります。
ユーザーに不快な思いをさせないで業務を遂行するためにアプリケーションスペシャリストには高いコミュニケーション力が要求されます。
ビジネスマナー
医療機器メーカーは一般企業なのでビジネスマナーは当たり前に要求されます。
とはいえ、これまで企業経験がない病院関係者はある程度の年齢の人でもビジネスマナーが欠落しているケースが散見されます。
一般企業に勤めるにあたり、最低のビジネスマナーの習得が必要です。
アプリケーションスペシャリストの実務経験
アプリケーションスペシャリストの実務経験があるならこれまでに説明した能力・スキル・経験が身についているとみなされるため、未経験者と比べると遥かに採用される可能性が高くなります。
一度アプリケーションスペシャリストに転職してしまえばよりレベルの高い医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストになる道も開けてくるため若いうちに転職しておくことをおすすめします。
スケジュール管理能力
アプリケーションスペシャリストは業務のスケジュールを全て自分で管理しなければなりません。
会社から与えられる指示は『タスクを期日までに完了させること』だけであり、具体的なスケジューリングが上から指示されることはありません。
タスクを『緊急度』と『重要度』の2軸で判断して優先順位の高いものから着手する判断力が要求されます。
アプリケーションスペシャリストに求められる能力・スキル・経験をもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

レベルの高い企業で求められる能力・スキル・経験
外資系ベンチャー企業のアプリケーションスペシャリストなど、よりレベルの高い企業に転職する際に求められる能力・スキル・経験です。
企業のレベルが高いと社員もハイスペックな人材ばかりです。
- 中級以上の英語力(英語でコミュニケーションが取れる)
- バイオ・メディカル業界での学術サポート経験
- 研究実績
- プレゼン力
- 学士(理系)以上の学位
中級以上の英語力(英語でコミュニケーションが取れる)
外資系ベンチャーは社員数が少ないため海外との連絡を現場担当者が直接行わなければなりません。
メールでのやりとりだと非常に時間を費やしてしまうため、WEBミーティングで直接やりとりすることが一般的です。
読み書きは必須、コミュニケーションが取れるレベルの英語力が要求されます。
バイオ・メディカル業界での学術サポート経験
いわゆる『アプリケーションスペシャリストとしての「実務経験』です。
外資系ベンチャーには高学歴のハイスペック人材は豊富ですが実践経験が不足しているケースが多いです。
学歴が多少不足していても実践経験が豊富なら採用の可能性は高いです。
研究実績
外資系ベンチャー企業は研究施設をターゲットにした製品を取り扱っていることが多いです。
研究者とのやり取りが多くなるため自身も研究実績を持っていると話がスムーズに流れます。
高度なプレゼンスキル
外資系ベンチャー企業は個人に裁量と意思決定を任せる企業が多いため社内やクライアントに対してプレゼンを行う頻度が多いです。
プレゼンの対象が現場担当者だけでなく経営層にまで及びため、より高度なプレゼンスキルが要求されます。
学士(理系)以上の学位
最近では『ポテンシャル採用』と言って、学歴ではなく個人の力量で採用の判断をしてくれる企業も多くなっていますが、これは最低限の学位を保持していることが前提です。
つまり、最低でも4年制の大学を卒業していなければ書類選考の段階でふるいにかけられる可能性が高いです。
外資系ベンチャー企業のアプリケーションスペシャリストに必要な能力・スキル・経験をもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストに必要な資格
実は医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストになるための特別な資格は不要です。
治験コーディネーターのような民間資格も存在しないため、極論何の資格を持たなくても業務が行えます。
とはいえ、医療機器メーカーの顧客は医療従事者なのでメーカー側の人間も顧客と同じ医療資格を保持している方が話が早いことが多いため採用の段階でふるいにかけられることが多いです。
医療資格を持たないアプリケーションスペシャリストも存在しますが、それは新卒で入社した人材です。
中途でアプリケーションスペシャリストに転職するためには医療資格の保持、またはそれに匹敵する経験は必須です。
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストに求められる英語力
国内メーカーや大手外資系医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストなら英語力はそこまで強く要求されません。
この理由は、会社の規模が大きいと海外の人間とやり取りするための専門部隊が社内に存在するからです。
外資系企業の場合は海外の人間とのやり取りは日常茶飯事です。
会社の規模が大きいとまずは国内の本社に現場担当者から問い合わせを行い、本社担当者経由でグローバル本社へ問い合わせする流れが一般的です。
そのため、現場担当者レベルが直接海外の担当者と連絡を取ることはないため英語力は不問のことが多いです。
英語力が要求されるケースは外資系ベンチャー企業への転職を希望する場合です。
外資系ベンチャー企業は社員数が少ないため海外の担当者とやり取りするために人員を配置できません。
そのため、現場担当者レベルでも海外の担当者とメールやミーティングでコミュニケーションを取る機会があるためビジネスレベルの英語力が要求されます。
外資系ベンチャー企業への転職を希望するなら英語力の上達は必須です。
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストのキャリアパス
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストのキャリアパスは大きく2つの道にわかれます。
- 同じ企業の別職種に転向する
- 異なる企業のアプリケーションスペシャリストに転職する
同じ企業の別職種に転向する
医療機器メーカーにはアプリケーションスペシャリスト以外にも下記のように複数の職種が存在します。
- 営業
- エンジニア
- 本社学術
- コールセンター
- マーケティング部
- テクニカルサポート
- アプリケーションスペシャリストのマネージャー職
アプリケーションスペシャリストとしてある程度の経験を積むと上記全ての職種へ転向する道が開けます。
万が一アプリケーションスペシャリストが辛くなった場合も上長に相談すれば社内公募が無くても話をつけてくれるケースもあります。
母体が大きい企業ほど社内での人材のやり取りは頻繁に行われます。
異なる企業のアプリケーションスペシャリストに転職する
アプリケーションスペシャリストの経験を積めば競合他社、または全く分野・領域が異なる企業へ転職できます。
未経験者の場合はこれまで操作経験がない分野・領域の医療機器メーカーに応募しても100%落とされますが、アプリケーションスペシャリストの業務経験を持つ場合は操作経験がない分野・領域の医療機器メーカーへの転職も前向きに進むことが多いです。
アプリケーションスペシャリストの業務経験を積めば、ほぼ全ての分野・領域の医療機器メーカーへ転職できる道が開けるため選択肢の幅が圧倒的に広がります。
大手医療機器メーカーに入社できたからといってその企業で骨を埋める必要はありません。
キャリアアップのチャンスがあれば積極的に転職してどんどん自身のキャリアを高めていきましょう!
アプリケーションスペシャリストのキャリアパスについてもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの出張頻度
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストは必ず出張を伴う業務が発生します。
出張の頻度と日数は入社する企業により大きく異なるため具体的な頻度は企業人事、もしくは転職エージェントに問い合わせる必要があります。
とはいえ、支店の数とターゲット施設の特色さえ確認できればある程度の頻度を予測することは可能です。
- 支店の数:支店の設置数が少ないほど各支店の担当エリアが広くなるため出張の頻度は増加します。
- ターゲット施設の特色:ターゲット施設が研究機関の場合は首都圏に密集していることが多いため出張の頻度は減少します。
出張の日数は出張先で行う業務内容により変動します。
- 顧客とのアポイント:基本的には1日で終了するため日帰り、もしくは1泊です。
- 新規設置業務:設置〜ランニングまで行うためおよそ1週間程度の期間です。
上記はあくまでも目安なので、具体的なことを知りたい場合は企業人事・転職エージェント・転職会議・キャリーナ(旧称 CREEDO)
などを活用して情報収集することをおすすめします。
アプリケーションスペシャリストの出張頻度についてもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの転勤の有無
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストはサラリーマンなので転勤する可能性はあります。
転勤は支店の設置数に比例するため大企業ほど頻度が高くなります。
転勤を命じられる理由は主に次の4つです。
- 現在の担当エリアで結果が出ていない
- 現在の担当エリアでトラブルが多い
- 昇格に伴う栄転
- 他支店の人材不足の解消
現在の担当エリアで結果が出ていない
現在自分が担当しているエリアで思うような結果が出ていない場合は活動の方向性が間違っている可能性があります。
そのため会社は心機一転、1からやり直させるために新天地への転勤を命じることがあります。
会社目線ではそのエリアで結果が残せていない人材を他エリアへ転勤させることは何もデメリットが生じないため人の移動をスムーズに行えるメリットがあります。
まさに「サラリーマンは結果が全て」です。
現在の担当エリアでトラブルが多い
現在の業務の在り方によっては、支店長が直々に転勤させるように働きかける可能性があります。
トラブルは顧客との折衝だけでなく、交通違反が多いなども該当します。
支店長・上長から何度注意されても勤務態度が変わらない場合は他支店へ飛ばされる可能性が高くなります。
昇格に伴う栄転
現在の担当エリアで輝かしい業績を残した場合に首都圏エリアへ転勤を命じられる可能性があります。
この理由は首都圏エリアは売り上げが大きな施設が密集しており、成績優秀者を投入して市場を一網打尽にするためです。
機会損失を防止するためにも成績優秀者は積極的に転勤を命じられます。
他支店の人材不足の解消
他支店で突然人材が辞めてしまったけど外部から新たな人材をすぐに確保できない、即戦力を補充したい場合に社内の人間を移動して人材不足を解消するケースがあります。
一時的にヘルプ要員として出張ベースで対応することもありますが、出張の頻度が多くなりそうな場合には転勤を命じられることがあります。
このケースの転勤は成績が悪い人材・良い人材でも起こり得るためいつ白羽の矢が当たるかは分かりません。
入社してすぐの人材が移動になることはありませんが、ある程度業務を一人でこなせるようになると誰でも転勤の可能性があります。
会社の規模が大きいと出張の頻度は少ないですが転勤の可能性が高くなります。
会社の規模が小さいと転勤の可能性は低いですが出張の頻度が多くなります。
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストは女性も活躍できます
結論、医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストは女性でも活躍可能ですが体力面的に少しキツいことがあるかもしれません。
女性が活躍できる理由
実はアプリケーションスペシャリストの業務は女性の方が有利なことが多いです。
- 検討・試薬調整・機器操作などで手先の器用さが必要
- データ整理・資料作成では几帳面さが必要
- 複数の業務を同時並行でこなすマルチタスク力が必要
- 勉強会・説明会で聞きやすい声色を発することが必要
体力面的に少しキツいこと
アプリケーションスペシャリストの仕事は次の2つの理由から持久力が要求されます。
- 基本的に施設では立ち作業になる
- 夜通し作業をすることがある
基本的に施設では立ち作業になる
施設に訪問して作業を行う際は次の2つの理由から椅子に座って作業できないことが多いです。
- 顧客先で座らせて欲しいと言いにくい
- 座れるスペースがない
作業内容にもよりますが1時間立ち続けることはよくあることで、酷い時は休憩時間を除いて丸一日立ち作業を行うことがあります。
夜通し作業をすることがある
アプリケーションスペシャリストは次の理由から稀に徹夜作業を行うことがあります。
- 期間が短い新規設置案件のメイン担当になった場合
- トラブル対応で原因が特定できず顧客にリリースできない場合
期間が短い新規設置案件のメイン担当になった場合
顧客によっては通常設置から稼働までに1週間かかるような案件でも3日で完了させるよう無理難題を営業に依頼するケースがあります。
本来はお断りしたいところですが、顧客の言うことは絶対なので基本的にはメーカーは条件を飲むしかありません。
設置期間の前半はエンジニアによる機器の搬入・設置・調整作業、後半にアプリケーションスペシャリストの作業を行うため前半の作業が長引くと後半の作業時間にシワ寄せが来てしまい、最悪徹夜しなければ間に合わないという事態に陥ります。
期間が短い新規設置案件の担当になると夜間作業を覚悟する必要があります。
トラブル対応で原因が特定できず顧客にリリースできない場合
データトラブル・機器トラブル対応が長引いて深夜作業に及ぶことがあります。
単発事象であればその場で原因を特定しなくても後日報告で問題ありませんが、事象が永続的に発生する場合は原因特定&是正措置を講じなければ顧客がルーチンで使用することができません。
医療機器は構造が複雑なため原因特定に難航するケースがあり想定以上に時間を要することがあります。
原因を特定できても是正措置を行い事象の再発が防止できているかまで検証する必要があるためすぐに帰宅することはできません。
体力面に不安がなければ女性でもアプリケーションスペシャリストとして十分活躍できます!
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストは未経験でも転職可能|研修は非常に充実
結論、医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストは未経験でも転職できます。
入社後はいきなり単独で現場に出ることはなく、研修期間が1〜3ヶ月程度設けられていることが一般的です。
とはいえ、臨床検査技師から転職できるのは大手医療機器(検査機器)メーカーです。
『未経験』とは『アプリケーションスペシャリスト職が未経験』という意味なので、領域・分野が未経験の状態で転職するのは難しいです。
- 検体系検査技師から手術機器のメーカーに転職する
- 検体系検査技師から超音波検査装置のメーカーに転職する
興味のある領域・分野があったとしても、まずは過去に実務経験がある領域・分野のアプリケーションスペシャリストからキャリアを開始して、軸ずらし転職により別領域・別分野のアプリケーションスペシャリストへ転職して目的を達成する必要があります。
また入社後は本社で座学・実機を使用したオペレーショントレーニングを手厚く受けれるため未経験でも安心です。
研修終了後に配属先の支店で業務を行いますが、しばらくは先輩と同行して現場の空気感を体感し、幾度にわたるOJTを終えてから独り立ちになります。
臨床検査技師から医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストになるには?転職方法を3ステップで解説
臨床検査技師からアプリケーションスペシャリストになるための手順を3ステップで解説します。
多くの人が陥る失敗が『最初に転職エージェントに登録してしまうこと』です。
ここではチャンスの神様の前髪をしっかり掴むための準備を3ステップで解説します。
- 適切な職務経歴書を作成する
- 最適な転職エージェントに登録する
- 目的の情報を精度高く収集する
適切な職務経歴書を作成する
職務経歴書は履歴書で書ききれない自身のキャリアを応募先企業に示すための書類です。
転職活動の初期で職務経歴書を作成する理由は次の3つです。
- 自身のキャリアを整理して『強み』を再確認するため
- 高級転職エージェントからサポートを受けるため
- テンプレート通りの内容になりにくいため
自身のキャリアを整理して『強み』を再確認するため
自身の職歴を文字に起こして可視化することで強みや弱みを再認識できて自分の身の丈に合った企業を選定できます。
また、自己PRや応募先で活かせるスキル・経験などの文章を考える際にも材料が多いほど企業に刺さる文章が作成できます。
高級転職エージェントからサポートを受けるため
転職エージェントを利用するメリットに『職務経歴書の添削を行なってくれること』が挙げられるため転職エージェントに登録してから職務経歴書の作成に取り掛かる人が多いですが、これはJACリクルートメントなど高級転職エージェントからサポートを受けれる可能性が下がる行為です。
高級転職エージェントは登録すれば誰でもサポートが受けれる訳ではなく、ある程度市場価値が高い人材でなければサポート対象外になります。
高級転職エージェントの場合は直近の年収が600万円以上でなければ基本的にはサポート対象外になりますが、年収が600万円に満たなくてもサポートを受ける方法があります。
それは、職務経歴書の内容を作り込んでポテンシャルを判断してもらうことです。
要は、直近の年収が低くても高年収求人に応募しても問題ないポテンシャルを持っていることが証明できれば十分サポート対象になります。
自身のポテンシャルを適切に評価してもらうためにも転職エージェントの登録前に職務経歴書を作り込んでおくことが重要です。
テンプレート通りの内容になりにくいため
転職エージェントに登録すると職務経歴書をオンラインで作成できるツールが展開されていることが多いです。
このツールを活用すればテンプレートの利用などにより短時間で見栄えの良い職務経歴書が作成できますが、テンプレートを多用することで他社と差別化しにくい職務経歴書になってしまいます。
一見綺麗な文章なので転職エージェントから指摘が入りませんが、企業人事が他の応募者と同じような文章と判断した瞬間に落選が確定します。
職務経歴書の作成は非常に面倒ですが一度ベースを作り込んでしまえば後々いろんな場面で応用が効きますので、手を抜かずにじっくり時間をかけて作り込むことをおすすめします。
職務経歴書の作り方をもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

最適な転職エージェントに登録する
人材紹介会社、いわゆる転職エージェントは今や国内で2万社を超えます。
この中には自分の私腹を肥やすことだけを目的としたエージェンも多数潜んでおり、そのようなエージェントに当たってしまうとブラック企業への転職を斡旋され兼ねません。
また、アプリケーションスペシャリストはヘルスケア業界の求人になるためヘルスケア業界に特化した転職エージェントを利用しなければいつまで経っても優良求人に応募できません。
求職者の利益を一番に考えてくれて、ヘルスケア業界の転職に強い転職エージェントに登録することがアプリケーションスペシャリストへ転職するためのコツです。
https://rinten-sup.com/5-recommended-recruitment-agents-for-clinical-laboratory-technicians/
ヘルスケア業界の転職に強い転職エージェントをもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。目的の情報を精度高く収集する
転職が失敗する原因の大半は『転職先企業のリサーチ不足』に起因します。
- 聞いていた待遇と異なる
- 聞いていた業務内容と異なる
- 聞いていた労働時間と異なる
など、入社前後のイメージにギャップがあると転職を後悔します。
重要なことは求人票・企業サイトの情報は求職者から募集を集めるために最も甘い条件が記載されていることを忘れてはいけません。
上述のイメージギャップは求人票の記載内容と入社後の実際を比較することで生じるギャップです。
入社前後のイメージギャップを生まないためには、現場担当者レベルから信頼性の高い情報を収集する必要があります。
現場担当者レベルから信頼性の高い情報を収集するには転職会議・キャリーナ(旧称 CREEDO)
などを活用して社員に直接コンタクトを取ることです。
転職で失敗しないための情報収集のやり方をもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

臨床検査技師から医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストへの転職方法をもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

アプリケーションスペシャリストは新卒でもなれるのか?
結論、なれる可能性はありますが難易度は非常に高いです。
新卒がアプリケーションスペシャリストになるための関門が2つあります。
- ヘルスケア業界の企業は倍率が異常に高い
- 新卒は入社後に配属部署が決まるケースがある
ヘルスケア業界の企業は倍率が異常に高い
ヘルスケア業界は今後の展望が明るく年収が高いことから新卒からの人気は高めです。
ちなみに、採用された10名は国立大卒・修士取得者・帰国子女で英語堪能など学歴異常者ばかりでした。
倍率300倍は並の学歴では書類さえ通ることが難しいでしょう。
新卒は入社後に配属部署が決まるケースがある
高い倍率を勝ち抜いて医療機器メーカーに就職できても、希望部署に配属されるとは限りません。
医療機器メーカーにはアプリケーションスペシャリスト以外にも営業・エンジニア・マーケティング部・テクニカルサポート・コールセンターなど複数の職種が存在します。
そのため、入社後の研修が一通り終了したタイミングで会社が一人一人の適正を評価して配属先が決定されます。
この3名もアプリケーションスペシャリストを志望していた訳ではなかったため、希望部署に配属されるには運の要素が非常に強いでしょう。
新卒者は社長や部門長と接する機会も多くあるため、やる気と熱意をアピールできれば希望部署に配属される可能性も高くなります。
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストのやりがいは?
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの業務にやりがいを感じる瞬間は大きく次の2つです。
- 販促活動が身を結んで新規の大型案件を獲得できた瞬間
- 顧客が直面している課題が解決できて臨床・患者へ自分の活動が貢献できた瞬間
販促活動が身を結んで新規の大型案件を獲得できた時
1つ目は自分の活動が身を結んで会社に貢献できたと実感した瞬間です。
新規案件の獲得のフローは営業がきっかけを掴んできてアプリケーションスペシャリストがゴールを決めるパターンが多いです。
この理由は次の2つです。
- 営業よりも製品知識に富んだアプリケーションスペシャリストが運用改善等を訴求して後押しすることで顧客から納得感が得られやすいため
- 営業の提案内容にアプリケーションスペシャリストから補足を加えて提案内容に嘘がないことを証明できるため
顧客からすれば営業は程の良いことばかり提案するため半信半疑のことが多いです。
その状態でアプリケーションスペシャリストが顧客の視点に立って顧客に寄り添った補足説明を行うことで会社全体の信頼感が増して案件獲得に至ります。
顧客が直面している課題が解決できて臨床・患者へ自分の活動が貢献できた時
2つ目は自分の活動が最終的に病院全体、延いては患者さんの満足度向上に貢献できた瞬間です。
医療機器メーカーの顧客は医療機器を操作するユーザーですが、そのさらに奥には医療機器の結果で診療を行う医師・医師から診療を受ける患者さんがおられます。
- 業務のAI化によりリソースを別の場所に移して病院全体のサービスの質を向上させる
- 無駄な業務の削減により人件費・消耗品費用等のランニングコストを減少させ病院の収益に貢献する
- 検査結果の報告時間を短縮して患者さんの待ち時間削減に貢献する
現場担当者だけを見ているとこのような達成感は得られにくいでしょう。
アプリケーションスペシャリストの活動の最終型は『病院のサービス向上に貢献して患者さんの満足度を高めること』ということを忘れてはいけません。
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの将来性は?
結論、これからはAI化の加速に伴い検体系臨床検査技師の業務を医療機器が代替していくため検体系の臨床検査技師よりは遥かに未来は明るいです。
ここでいう『検体系臨床検査技師』とは日々の業務が医療機器での測定が中心の技師のことで、病理・細胞診・血液像・微生物など直近でのAI化が難しい領域は除きます。
検体系検査技師がAI時代を生き残るためには次の3つが必要と言われています。
- AIを活用できる人材であること
- 検査室に籠る職人気質は排除して患者に近い場所で業務を実践すること
- 患者や他医療職種からの信頼を高めること
これが実践できそうなら臨床検査技師のままでも問題はありませんが、非常に漠然としておりハードルが高いことが見て取れます。
一方、医療機器業界の市場は国民のヘルスケアへの興味増進、高齢者の増加に伴い今後もまだまだ伸びていくことが予想されます。
臨床検査技師の将来が心配なら早いうちに医療機器メーカーへ転職することを検討すべきでしょう。
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストとは?のまとめ
臨床検査技師が活躍する医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストについて解説しましたが、どのような職種なのかイメージはついたでしょうか?
私はこれまでに臨床検査技師、胚培養士、治験コーディネーター、アプリケーションスペシャリストと複数の職種を経験してきましたが、待遇面・業務内容・やりがい・将来性を総合的に考慮するとアプリケーションスペシャリストが1番良かったです。
胚培養士・治験コーディネーターのメリット・デメリットを詳しく知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてください。

今すぐ転職を考えていなくても将来の可能性を広げるためにアプリケーションスペシャリストの求人情報を収集しておくことは良い判断です。
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