医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストが辛い・キツいと言われる理由は主に以下の3点。
長時間労働(休日出勤・深夜作業)
高ストレス
答えが存在しない問題への取り組み
営業とアプリケーションスペシャリストは、下図のように業務内容が異なります。

とはいえ、どちらの職種も医療機関の職員を対象に業務を行うため、キツいこと・辛いことは似通います。
この記事では、アプリケーションスペシャリストが辛い・キツいと言われる3つの理由を私の体験談を交えながら解説します。
本職種に対する適正や向き・不向きはありますが、市場に出回っている◯ボット、◯ックマン、◯ーソ、◯シュ、◯ーメンスなど、有名大手企業のアプリケーションスペシャリストは正直どれもキツいです。
とはいえ、キャリア・スキルアップに繋がることは間違いないため『自分の成長のために苦労は買ってでもしたい!』という方には非常にオススメの職種です。
事前にキツい・辛いことへの免疫をつけて、ぜひアプリケーションスペシャリストになってキャリア・スキルアップを達成してください。
アプリケーションスペシャリストがキツい・辛い3つの理由

長時間労働(休日出勤。深夜作業)
高ストレス
答えが存在しない問題への取り組み
長時間労働
アプリケーションスペシャリストに限らず、ヘルスケア業界企業の多くは長時間労働が当たり前です。
主な理由は下記の通り。
顧客から日中のアポイント取得が難しい
医療機関で働いていると、日中のくそ忙しい時間帯にメーカーの相手はできませんよね。おのずと、アポイントの時間は夕方以降になるため、終業時間が遅くなります。
大型医療機器の設置・デモは医療機関が休みの日に行うことが暗黙の了解
大型医療機器は運び込むのに一苦労。モノが大きいだけに、平日に作業すると患者さんからクレームの嵐になるため、どのメーカーでもほぼ間違いなく休診日に作業することになります。
日常業務に支障が出るトラブルは解決するまで帰れない
医療機器にドラブルはつきもの。アプリケーションスペシャリストはトラブル解決要因なので、必ず借り出され、難解な対応だと夜通し作業することも珍しくありません。
みなし残業代制度で残業代が固定

みなし残業時間制度とは
みなし残業制度とは、残業時間にかかわらず毎月一定額が残業代として支払われる制度のことで、どの企業も30〜40時間分の残業代が支払われます。働かなくても支払われるためお得に感じますが、実情は残業40時間などザラに発生するためむしろ損します。高ストレス
どの業界でもストレスはかかりますが、医療機器メーカーは特に強いストレスがかかります。
主な理由は下記の通り。
顧客となる医療機関は患者の命を扱っており指摘事項(クレーム)が厳しい
要するに、医療過誤で自分たちが怒られたくないので、軽微な問題も見過ごしてくれない。かつ、装置のことに精通していないため、全てメーカーに丸投げされます。
業務が集中するとパンクする

アプリケーションスペシャリストは1名が複数施設を担当するため、多彩なタスクが舞い込んできます。1つ1つのタスクは難しいモノではありませんが、発生時期が重なると異なる業務を同時並行でこなすマルチタスクが要求されるため、1つの仕事しかできない人はパニックに陥ります。
また、1つのタスクが片付いても次々に新たなタスクが沸いて出ます。そのため慢性的に期日に終われ、精神衛生的には良くない状態が続きます。
答えが存在しない問題への取り組み
医療機器のトラブルは原因を断定することが難しく、白黒つけられないことが多いです。
一方で、医療機関の担当者は些細なトラブルも見逃さないため、原因をとことん追求してくることがあります。
顧客によっては、原因を特定するまで検証を続けるよう指示してくるケースもあるため、ハズレを引いたら長期間深夜作業が続くこともあります。
メーカーはユーザーに自社製品を使ってもらって初めて利益が得られるため、ユーザーからの要望はNOとは言えません。
アプリケーションスペシャリストの辛い・キツいことを解決する方法

結論から言うと、キツい・辛い企業に入社しないこと、これに尽きます。
アプリケーションスペシャリストのキツさ加減は、業務内容ではなく『顧客の質』と『担当施設数』の掛け算に依存します。
要するに
トラブル対応は全てメーカーに対応を投げる
自分たちに被害が及ばないように、全てメーカーのせいにする
自分達は早く帰りたいからメーカーに夜遅くまで作業させる
入社前に顧客の質と担当施設数を確認するには、次の2つの方法があります。
入社前に現場社員から生きた情報を取得する
研究機関を顧客に持つ医療機器メーカーを選ぶ
入社前に現場社員から正確な情報を取得する
入社後に自分が担当する施設数と顧客の質は、現役社員に聞けば分かります。
情報は現役社員・もしくはOB/OGから入手してください。
間違っても求人票の情報を鵜呑みにしないように!
求人票は信じるな!転職前の正しい情報収集のやり方と注意点を解説で説明しているので求人に応募する前には必ずチェックしておいてください。 求人票以外の情報源から生きた情報を収集する方法は
研究機関を顧客に持つベンチャー企業に就職する
トラブル発生時は自分達でできる限りの対応をする
原因自分論が板についており、全ての原因は自分達にあると考える方が多い
責任感が強い方が多く、メーカー任せにしない
研究職の方は、一般的な医療機関に勤務されている方とは根本的に考え方が異なるため、メーカーからすると手の掛からない最高の顧客です。
とはいえ、研究用試薬や医療機器は単価が高いモノが多く、少ない施設数でもそれなりの利益を得ることができます。
ただし、外資系ベンチャー企業などの研究機関を対象とする企業の求人は希少性が高く、◯ODAや◯クルートエージェント、◯クルートダイレクトスカウトなどの転職エージェントでは出会える可能性は低いです。
外資系ベンチャー企業の求人を紹介してもらいたいならJACリクルートメント一択です。
社歴が長いこと、外資に強いこと、ハイクラス求人を専門に扱っていることから、外資系ベンチャー企業などのハイクラスで希少性の高い求人を複数紹介してもらえます。
まとめ【辛いなら辞めればOK】アプリケーションスペシャリストになって年収・キャリアアップを実現しよう
大手医療機器メーカーなどのアプリケーションスペシャリストは間違いなく激務です。
体力・メンタルが強靭でなければ長続きしません。
体力・精神力に自信がある方は転職を止めはしませんが、10年、20年と続けられる職種ではありません。
とはいえ、アプリケーションスペシャリストになれば確実に年収はアップするため、お金のために短期間だけ身を削るのはありかもしれません。
で、年収を上げるだけ上げたら、少しラクな職場に転職すれば良いのです。
転職先からは、現在の年収と同程度が金額が提示されることが多いため、1度でも年収を高めておけば後の人生がラクになりますよ。
やりがいを感じることは少ない職種ですが、年収をアップさせたいならぜひ転職を前向きに検討してみてください。
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