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アプリケーションスペシャリストの平均年収は約450万円〜700万円です。
どうですか?参考になりますか?
「平均」なのに「約」が付いていてレンジが250万円もありますね。
転職初年度の年収は現在と同程度、または想定年収レンジ下限の金額が高い方。
気になるのは2年目以降の年収の伸び。

※棒グラフ:年収(縦軸左)
※折れ線グラフ:ボーナス額(縦軸右)
その理由は、医療機器メーカーの年収は公務員のようにガチガチに決められているわけではなく、いくつかの要素が複雑に絡み合って決定するためです。
個人の成績・評価
企業の業績
給与テーブル
ということでこの記事では、アプリケーションリストが所属する医療機器メーカーの年収を決める要素を具体的に解説します。
医療機器メーカーに転職して年収をアップさせたい方は、本記事を参考にして年収アップが実現可能か判断してみてください。
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【ホントに年収アップできる?】医療機器メーカー社員の平均年収は668万円

※計算方法:きまって支給する現金支給額×12+年間賞与その他特別給与額
医療機器メーカー社員の平均年収は668万円。
医療系専門職と比較すると医師(1131.1万円)、歯科医師(848.9万円)の次にランクインしており、どのコメディカルよりも高年収です。
医療機器メーカーが医療機関より年収が高い理由は次の3つです。
医療機器メーカーは営利型法人・医療機関は非営利型法人
医療従事者の業務のAI化促進
年功序列ではなく成果主義
医療機器メーカーは営利型法人・医療機関は非営利型法人

そもそも、病院などの医療法人は非営利型法人と呼ばれており、社会貢献のために存在していることから利益を従業員に還元する仕組みがありません。
一方、医療機器メーカーなどの企業は営利型法人であり、利益を追求して経済の発展に貢献することが存在意義。
そのため、利益の追求が何よりも優先事項であり非営利型企業より稼げて当然です。
医療従事者の業務のAI化・機械化の促進
これまではヒトが行っていた業務がAI・機械に置き換わっていることは身をもって体感されているのではないでしょうか。

現場にとって機械化が進むことは業務負担が減るため喜ばしいことですが、それは同時に医療機器メーカーなどの営利企業に業務(利益)を取られていることを意味します。
今後高齢化社会の進行に伴い医療機関を受診する患者数は増加しますが、AI・機械化により利益は企業に流出。
年功序列ではなく成果主義

昇級の仕組みは年功序列制度と成果主義制度の2種類があります。
どんな仕組み?
勤続年数に応じて給料の支払額が決められる仕組み。長く勤める程年収が高くなる。
メリットは?
自身の業績・評価に関わらず毎年年収アップの恩恵が受けられる。また、懲戒処分など以外は原則給料がダウンすることがない。1社で長く勤める人に最適な仕組み。
デメリット
毎年の昇給額が少なく、短期間で大幅な年収アップができない。報酬額に自身の成果が関与しないため社内ニートが出現する。
どんな仕組み?
業績・成果に応じて格付けされる階級(等級)によって給料の支払額が決められる仕組み。
メリットは?
毎年の評価結果が優秀なら短期間で給料が大幅にアップできる。
デメリットは?
業績・成果が評価されなければ給料が上がらない。降格により年収がダウンすることもある。
そもそも医療機関は利益の追求が目的ではないため、成績優秀者という概念がありません。
そのため年功序列制度が適用されており、短期間で大幅に年収をアップさせることは不可能です。
なお、臨床検査技師からヘルスケア業界の企業に転職するなら転職サイト『DODA』が網羅的に情報を収集できるためおすすめです。
医療機器メーカー社員の年収を決める3つの要素
営利型法人に転職すれば稼げることはお分かりいただけたでしょうか。
医療機器メーカー社員の年収を決める要素は次の3つがあります。

個人の成績・評価
企業の業績
働く企業の選択
個人の成績・評価
最近の営利型法人(特に外資系企業)は、成果に応じて報酬が支払われる成果主義制度を採用していることがほとんどです。
基本給等の金額は”給与テーブル”で定められている
給与テーブルは等級ごとに基本給・残業手当・扶養手当等の支給額が細かく設定されている
社員の等級は毎年の人事評価の査定によって格付けされる
等級ごとに職責が定められており、人事評価によりその職責を満たしていると判断されたら等級が上がる。
人事評価は年度始まりに設定した個人目標の達成状況に応じて点数で評価される。
点数に応じて『昇級』『据置』『降格』が決まり、次年度の待遇が決定する。
目標は上長と相談しながら自分で設定するため、無理難題を押し付けられて毎年降格する、なんてことは起こりません。
企業・部署の業績
年収の20〜30%程度を占めるボーナス。
医療機器メーカーでは『基本給の○カ月分を支給』という概念はなく、インセンティブ・ボーナス、またはプロフィットシェアリング・ボーナスとして支給されます。
インセンティブ・ボーナス(報奨金)
個人が達成した業績に応じて支払われるボーナスです。
- 個人目標を達成した
- 成績優秀者として社内で表彰された
- 社内のキャンペーンでトップの成績を取った
これらの目標を達成した個人に対して、会社から毎月の給料とは別に支給される賃金のことをいいます。
プロフィットシェアリング・ボーナス

プロフィットシェアリングとは、会社や部門など所属組織全体の業績を受け、業績結果に応じた配分原資から役職や年齢等の定性的指標ごとに一律に支払われる業績賞与のこと。
一般的な固定賞与は、業績の優劣に関わらず全社員が一律同じ条件で支給されますが、プロフィット・シェアリング・ボーナスは部門ごとの収益額に応じてボーナスが再分配される仕組みです。
そのため、収益が少ない部門にはボーナスの支給額が少なく、収益が多い部門はボーナスの支給額が多くなります。
また、ボーナスの原資は各部門の収益となるため、全社の売り上げが少ない年はボーナス額は全体的に少なくなり、反対に売り上げが多い年はボーナス額が全体的に多くなります。
働く企業の選択
どれだけ優秀な成績をおさめて高い評価を獲得しても、売り上げ・利益が少なければ社員に還元されることはありません。
つまり、業績が好調で毎年多くの利益を出している企業に入社すれば、年収が上がりやすいということです。
今回解説した内容はあくまでも基本的な年収構成です。企業によってはさらに細かく条件が設定されているケースがあるため、正確な年収構成を知りたい場合は応募企業の関係者から情報を取得しましょう。
応募先企業の関係者から情報を取得する具体的な方法は求人票は信じるな!転職前の正しい情報収集のやり方と注意点を解説で説明しているので、取得方法が分からない方は参考にしてみてください。
まとめ:年収を上げたいなら働く場所が重要!医療機器メーカーは最適解の1つです
日本は今後さらに高齢化が進んで行くため、患者数の爆増により医療機関の労働環境はどんどん劣悪になるとお思われます。
とはいえ、患者数が増えても保険点数は年々減少。医療機関はギリギリの経営状況が続き従業員の給料に還元される可能性は極めて低いです。
その一方で、医療機器メーカーは患者数が増えれば売り上げは増加。今後もどんどん市場は大きくなるでしょう。
給料面だけを見れば、どちらで働くべきかは火を見るよりも明らかです。
なお、ヘルスケア業界の優良企業に転職するには、ヘルスケア業界に特化した転職エージェントを利用するのが最も確実で近道です。
その転職エージェントはNG-使うべき厳選5社で実際に私がヘルスケア業界の転職で利用した転職エージェントとその特徴を解説しているので、参考にしてみてください。