- アプリケーションスペシャリストの1日と1週間がどんな流れなのか知りたい
- アプリケーションスペシャリストに転職した後の生活をある程度イメージしておきたい
この記事では、医療機器メーカー・検査試薬メーカーのアプリケーションスペシャリストの1日と1週間のスケジュールを平常時・新規設置案件対応時・出張時の3パターンに分けて解説します。
アプリケーションスペシャリストの業務は拘束時間が長くてキツい・辛いと言われることが多いですが、実際は自由に使える空き時間が多くライフワークバランスを整えやすいんです!
アプリケーションスペシャリストの1日と1週間のスケジュールをもう少し詳しく知りたい人はこの記事をチェックしてみてください。
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの情報は『臨床検査技師が活躍する企業のアプリケーションスペシャリストとは?』で網羅的に解説しているのでリンク先の記事で必要な情報をゲットしてください!
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医療機器メーカー・検査試薬メーカーのアプリケーションスペシャリストの1日
平常時の一日
まずは、アプリケーションスペシャリストの平常時の1日のスケジュールを解説します。
9:00〜10:00 | 自宅で内勤業務を実施。内勤業務がなければ自由時間。 |
---|---|
10:00〜11:00 | 自宅でWEB会議に参加。PCは会社からカメラ付の端末が貸与されるためどこからでも会議に参加が可能。 |
11:00〜13:00 | 自宅で内勤業務を実施。内勤業務がなければ自由時間。 |
13:00〜14:00 | 訪問施設で使用する資材(顧客案内文書・説明用資料など)の準備。使用する試薬類は施設へ直送しているため会社に取りに戻る必要なし。 |
14:00〜15:00 | 訪問施設への移動時間。移動は一人一台貸与される社用車を使用するため公共交通機関での移動は原則なし。遠方施設を訪問する際は新幹線や飛行機を利用することもある。 |
15:00〜18:00 | 訪問先施設で業務を実施。基本的に医療機関が顧客になるためアポイントは夕方以降になることが多く、作業が終了するのは18:00頃になることが多い。 |
18:00〜19:00 | 訪問先施設から自宅へ社用車で移動。 |
19:00〜20:00 | 訪問先施設で実施した業務内容のまとめや社内に提出する日報を作成する。 |
業務の開始時刻について
アプリケーションスペシャリストはフレックスタイム制度が適応されているため、 始業時間・就業時間が固定ではありません。
そのため、当日の業務が遂行できるなら何時から仕事を開始してもOKです。
オフィスへの出社について
医療機器メーカー・検査試薬メーカーはコロナの影響でリモートワークの普及が急速に進みました。
そのため原則自宅で内勤業務を行い、自宅から訪問先施設へ直行・直帰のスタイルを取ります。
チームミーティングや上層部との打ち合わせは会社から貸与されるノートPCでWEB会議を行うため、オフィスへ出社することはほとんどありません。
訪問先施設での業務内容について
アプリケーションスペシャリストが訪問先施設で行う業務は主に次の6つです。
- 新規設置施設の立ち上げ
- 既存施設のアプリケーション追加
- 操作・メンテナンスの顧客トレーニング
- 学術・製品情報の提供(勉強会含む)
- トラブル対応
- 販売促進活動(営業活動補助)
この内”新規設置施設の立ち上げ”業務は平常時とは大きくスケジュールが異なるためこの後別途解説します。
各業務内容をもう少し詳しく知りたい人は下記の記事をチェックしてみてください。

新規設置施設の立ち上げ時の1日
続いて新規設置施設の立ち上げ時の1日のスケジュールを解説します。
『新規設置施設の立ち上げ』は施設に医療機器を新たに設置して、ルーチン検査を開始するまでの一通りの業務を行います。
8:00〜9:00 | 自宅から施設へ社用車で移動。 |
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9:00〜18:00 | 施設で新規設置の立ち上げ業務を実施。 |
18:00〜19:00 | 施設から自宅へ社用車で移動。 |
19:00〜20:00 | 訪問先施設で実施した業務内容のまとめや社内に提出する日報を作成する。 |
新規設置施設の立ち上げ業務を担当する際は、設置した装置でルーチン検査を開始するまで他の施設には原則訪問しません。
そのため、毎日自宅と新規設置施設の往復になります。
新規設置施設の立ち上げ業務の詳細を知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。
https://rinten-sup.com/new-facility/
国内出張時の1日
続いて出張時のスケジュールを解説します。
アプリケーションスペシャリストは次の3つの理由で国内出張が発生します。
- 本社で開催される社員総会への参加
- 他支店のヘルプ業務
- 支店管轄内の遠方施設への業務
①本社で開催される社員総会への参加は年に一度、②他支店のヘルプ業務は前項の『新規設置施設の立ち上げ時の1日』と同じになるため、ここでは③支店管轄内の遠方施設への業務を例に一日のスケジュールを解説します。
9:00〜12:00 | 自宅で内勤業務を実施。内勤業務がなければ自由時間。 |
---|---|
12:00〜16:00 | 遠方施設への移動。 |
16:00〜18:00 | 訪問施設での業務。 |
18:00〜19:00 | 宿泊施設へ移動 |
19:00〜20:00 | 訪問先施設で実施した業務内容のまとめや社内に提出する日報を作成する。 |
翌9:00〜13:00 | 出張先から自宅へ移動。 |
13:00〜15:00 | 訪問施設で使用する資材(顧客案内文書・説明用資料など)の準備。使用する試薬類は施設へ直送しているため会社に取りに戻る必要なし。内勤業務を実施。 |
15:00〜16:00 | 自宅から訪問先施設へ社用車で移動。 |
16:00〜18:00 | 訪問先施設で業務を実施。基本的に医療機関が顧客になるためアポイントは夕方以降になることが多く、作業が終了するのは18:00頃になることが多い。 |
18:00〜19:00 | 訪問先施設から自宅へ社用車で移動。 |
19:00〜20:00 | 訪問先施設で実施した業務内容のまとめや社内に提出する日報を作成する。 |
遠方施設への移動手段について
遠方施設への移動手段は社用車と公共交通機関の2パターンがあります。
出張だから必ず公共交通機関を利用しなければならないといったことはなく、訪問先施設へぼアクセスを自分で考えて好きな手段で移動ができます。
宿泊先について
宿泊先は会社から指定されることはなく自分で周辺の宿泊施設を予約します。
宿泊費用は会社負担になるため実費になる心配はありませんが、自身の等級に応じて宿泊費の上限が決められている場合があります。
医療機器メーカー・検査試薬メーカーのアプリケーションスペシャリストの1週間のスケジュール
続いてアプリケーションスペシャリストの1週間のスケジュールを解説します。
平常時の1週間
曜日 | 午前 | 午後 |
月 | 在宅勤務 | 施設A |
火 | 在宅勤務 | 施設B |
水 | 在宅勤務 | 施設C |
木 | 在宅勤務 | 施設D |
金 | 在宅勤務 | 在宅勤務 |
平常時は基本的には午前中は在宅勤務を行い、午後から施設へ訪問して業務を行います。
1週間を通して同じ施設に複数回訪問することはなく、毎日異なる施設で業務を行うことになります。
閑散期や急ぎの業務が発生しない場合は、終日在宅勤務を行う日もあります。
新規設置施設立ち上げ時の1週間
曜日 | 午前 | 午後 |
月 | 施設F | |
火 | 施設F | |
水 | 施設F | |
木 | 施設F | |
金 | 施設F |
新規設置施設の立ち上げ担当になったら、その週は朝から晩まで同じ施設に通い続けることになります。
始業時刻・終業時刻は作業の進捗状況を考慮して自分で判断します。
スケジュール調整は全て自分で行う必要があるため、アプリケーションスペシャリストにはスケジュール管理能力が求められます。
アプリケーションスペシャリストは指示待ち人間だと務まる仕事ではないため、タスクを『緊急度』と『重要度』の2つの軸で優先順位をつけて自ら計画的に動ける人材が求められます。
アプリケーションスペシャリストに求められる条件・経験・スキルをもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

アプリケーションスペシャリストの1日と1週間のスケジュールを3パターン解説のまとめ
アプリケーションスペシャリストの1日と1週間のスケジュールの3パターンをまとめます。
- 一日のスケジュールは以下の3パターンで異なります
- 平常時
- 新規設置施設立ち上げ時
- 国内出張時
- 1週間のスケジュールは以下の2パターンで異なります
- 平常時
- 新規設置施設立ち上げ時
- アプリケーションスペシャリストにはスケジュール管理能力が必要です
新規設置施設の立ち上げ担当になった場合は1週間朝から晩まで施設で業務するため体力的にキツいですが、多くても年に4,5回程度です。
平常時は午前中や午後の隙間時間など自由に使える時間が豊富にあるため家の用事と仕事の両立もしやすいです。