臨床検査技師は医療現場において”診断の補助”という非常に重要な役割を担っています。
しかし、この責任ある仕事は時に大きなストレスとなり、仕事を辞めたいと感じる瞬間もあるでしょう。
この記事では、臨床検査技師として直面する可能性のある様々な課題を掘り下げ、それらに対処するための実用的なアドバイスを提供します。
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臨床検査技師を辞めたいと感じる原因
過剰な検査タスクと長時間労働
ただでさえ日々の検査数が多く予約枠限界のところに、緊急の要求に応じて迅速に対応する必要があります。
この連続したプレッシャーに長時間身を起き続けることで燃え尽き症候群を引き起こすことがあります。
報酬の不満
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20-24歳 | 337万円 | 336万円 |
25-29歳 | 403万円 | 416万円 |
30-34歳 | 459万円 | 424万円 |
35-39歳 | 519万円 | 473万円 |
40-44歳 | 576万円 | 491万円 |
45-49歳 | 721万円 | 513万円 |
50-54歳 | 740万円 | 571万円 |
55-59歳 | 707万円 | 549万円 |
臨床検査技師の年代別年収を上表に紹介します。
労働の量や質に見合わない報酬や待遇に対する不満は、モチベーションの低下につながることがあります。
キャリアの停滞
やりたかった検査をさせてもらえない、上がなかなか辞めないからいつまで経っても役職がつかないなど、昇進や成長の機会が限られていると感じることは、自分のキャリアに対する情熱を失わせる原因となります。
職場環境の問題
臨床検査技師は検査室という閉鎖空間で業務を遂行するため、人間関係のトラブルやマネジメントの質の低さは職場で大きなストレスとなります。
モチベーションの低下
臨床検査技師の業務は良くも悪くも”変化しないこと”が大前提です。
日々同じルーティンの繰り返しや、仕事に対する情熱の喪失は、仕事を辞めたいと感じる大きな理由です。
対処法と解決策
ストレスマネジメント
ヒトはストレスのキャパシティが限界を超えたときに辞めたいと感じるものです。
まずは定期的な休息、趣味や運動によるリラクゼーションによりストレスを発散させてみてください。
有給は労働者の権利です。休みにくいから取らない、なんて遠慮は不要です。
キャリアの見直し
将来何を目指しているのか、自分自身のキャリアプランを見つめ直し、ゴールに辿り着けるルート再考しましょう。
やりたい検査があるなら、上にアピールすることで熱意を買って異動させてもらえることもあります。
必要ならキャリアアドバイザーやコンサルタントに相談することもおすすめです。
専門家との相談
日々のストレスをご自身でコントロールできないのなら、メンタルヘルスの専門家やカウンセラーと話してストレスや不安を軽減する手段を提案してもらいましょう。
第三者の意見を聞くことで、自分では気づいていなかった問題を発見し解決できる可能性があります。
職場環境の改善
職場の上司や同僚との関係性に問題があるならコミュニケーションの改善や、必要であれば職場を変えることも一つの選択肢です。
ただし、今の職場に残って達成したい目標がある人以外は、職場を変更して人間関係をリセットする方が自身のストレスは少ないです。
いわゆる高校デビュー、大学デビューみたいなものです。
継続教育とスキルアップ
日々の業務がマンネリ化してつまらないと感じるなら、新しい技術や知識を学び、自分自身の市場価値を高めることで、より良い機会を掴むことができます。
資格取得を目指すのもよし、臨床研究を行い研究発表・論文投稿するのもよしです。
自分自身の市場価値を高める活動は、30代以降のキャリア形成において非常に効果的です。
チャンスがあるなら積極的に自分磨きに励んでください。
今の職場から離れるべきケース
大前提、辞めないで済むな辞めない方が良いです。絶対に。
仕事がうまくいくかどうかは①個人の能力、②人間関係、③仕事の慣れ、この3つの要因でほぼほぼ決まります。
辞めることは、このうち②と③を捨て去ることになり、圧倒的にリスクが高い。今の職場で出来ないことは、他の職場に移っても達成できない可能性が高いです。
外に夢を見るよりも、今の職場で出来ることを最大限やった方が良い。心の底からそのように思います。
一方で、以下の2つのケースに当てはまるならば、早々に辞めた方が良いとも思います。
- 構造的にどうしようもない場合
- 精神的にどうしようもない場合
構造的にどうしようもない場合
例えば職場の方向性と自分の信念が合わなくなってしまった場合です。
- もっと検査の数をこなして腕を磨きたい
- 検査数が多すぎてキツイから枠を減らすか人を補充してほしい
- 学会発表を積極的に行いたい/行いたくない
- 業務時間外の院内勉強会が嫌すぎる
- 検査室の外に出てチーム医療に携わりたい
- 必要最小限のルーチン検査だけを担当して定時で帰りたい
この場合、構造自体を変えられる可能性があるなら上に訴えて頑張れば良いですが、それを変えられない・変える努力をしたくないならば早めに諦めた方が良いです。
組織のためという盲目的な努力は美徳ではありません。努力は自分が最善と思う方向に向かってするべきです。
精神的にどうしようもない場合
そして、2つ目が今回の話の中で一番重要なことだと思ってます。精神的にどうしようも無い場合には、何はともあれ飛び降りる勇気を持って欲しい。
私自身も、朝起きただけでこれから一日を過ごすと思うだけで涙が出る状況を経験しました。当時は何かを感じる余裕も考える余裕もなく、ただ辛いという気持ちしかありませんでした。
30代前半で肺炎を発症するほど弱っていました。
この状態になると正常な判断を行えなくなりますし、全ての判断がマイナスに感じられ、未来のことなど一切考えられなくなります。
この場合の最善手は現状をシャットアウトすること。とにかく、現状から離れることが最も有効です。それからのことなど、落ち着いてからいくらでも考えられますので。
「生きていればなんとかなる」です。とにかく、生き延びることを優先してただ、生きて欲しいと思います。
逃げるは恥だが役に立つ、です。本当に。
今の職場から離れる方に向けて
選択肢
他の医療機関にうつる
今の職場から離れたい場合はこの選択が最も低リスクです。
これまでのキャリアが無駄になることがなく、お給料も同等以上は確約されます。
今の職場で自分がどのような点を不満に感じるかを理解されたと思います。次の職場を探す際はその点を考慮することで理想の職場で働けます。
他の医療機関にうつるならメディコは使うべきです。
「メディコ」のポイント
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フリーランスまたは契約ベースで働く
臨床検査技師はほとんどの総合病院の規定で正規職員(常勤)は副業禁止とされています。
また、法的にもチーム医療の観点から臨床検査技師の「派遣労働」のようなものは禁止されてます。
しかし、「個人事業主」つまりフリーランスとして複数の病院と契約することは禁止されてはいません。
フリーランス臨床検査技師になれば血球分類・エコー・病理・細胞診・採血スキルを生かしながら、より柔軟な働き方を追求することができます。
医療機関の他、医療関連のプロジェクトや研究機関での契約仕事が該当します。
ヘルスケア・ライフサイエンス系企業で他職種になる
医療技術の発展に伴い、ヘルスケア・ライフサイエンス関連のテクノロジー企業での需要も高まっています。臨床検査技師としての経験を活かし、製品開発や品質管理などの分野で活躍することも可能です。
臨床検査技師から転職できる企業の他職種は意外とたくさんありますよ。
職種 | おすすめ度 | 年収 | 業務レベル | ワークライフバランス | 転職難易度 |
MR/DMR | (4.0 / 5.0) | 600〜1,500万円 | 非常に簡単 | 悪い | 簡単 |
アプリケーションスペシャリスト/クリニカルスペシャリスト | (3.5 / 5.0) | 500〜800万円 | 簡単 | やや悪い | やや難しい |
メディカルサイエンスリエゾン | (2.5 / 5.0) | 500〜1,000万円 | 難しい | やや良い | 難しい |
メディカルアフェアーズ | (3.0 / 5.0) | 600〜1,000万円 | 難しい | 良い | 難しい |
フィールドエンジニア | (2.5 / 5.0) | 500〜850万円 | やや難しい | 悪い | 普通 |
研究開発 | (2.0 / 5.0) | 350〜750万円 | 難しい | 普通 | 難しい |
臨床開発モニター | (3.0 / 5.0) | 500〜750万円 | やや簡単 | 悪い | やや簡単 |
検査センター | (4.0 / 5.0) | 400〜600万円 | 簡単 | やや良い | 簡単 |
治験コーディネーター | (4.5 / 5.0) | 450〜550万円 | 簡単 | 良い | 簡単 |
胚培養士 | (2.5 / 5.0) | 350〜450万円 | やや難しい | やや悪い | やや難しい |
動物検査センター | (4.5 / 5.0) | 400〜600万円 | 簡単 | 良い | やや簡単 |
キャリアコンサルタント | (4.0 / 5.0) | 450〜800万円 | 簡単 | 良い | 簡単 |
他職種への転職に興味があるならAnswersの利用がおすすめです。
「メディコ」のポイント
- 臨床検査技師かた転職できる他職種を紹介してくれる転職サイト。
- 医療機器メーカー、検査試薬メーカー、CRC、CRAなど、臨床検査技師からキャリアチェンジできる職種を紹介してくれます。
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私自身、こちらで大手検査試薬メーカーへの転職が決まりました。10社を超える転職サイト・転職エージェントを利用してきましたが、コンサルタントのサポートの質は間違いなくピカイチです。
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教育分野への進出
専門学校や大学での教員として、次世代の臨床検査技師を育成する道もあります。自身の経験や知識を生かし、教育に貢献できます。
専門性を深めるための追加資格取得や研究
専門性をさらに深めるために、追加の資格取得や研究に専念することも一つの方法です。これにより、特定の分野での専門家としてキャリアを築くことが可能になります。
公衆衛生や政策立案への関与
医療政策や公衆衛生の分野で働くことにより、より大きなスケールで社会に貢献することができます。この道を選ぶことで、医療システムや健康政策に影響を与えることが可能になります。
アメリカ等の海外で臨床検査技師として勤務する
海外での勤務を検討することで、新たな文化や医療システムを経験するとともに、国際的なキャリアを築くことができます。これには、語学力の向上や現地の資格取得が必要になる場合があります。
転職時の注意点
転職を考えるなら、今の職場と同じ状況に陥ることがないように入念に情報を収集し、適切な準備をすることが大切です。
新たな職場の従業員から直接話を聞くのが最良ですが、それが難しいなら人伝や口コミ投稿サイトを利用して情報収集しましょう。
自分で情報収集する余裕がない方は、転職エージェントのプロフェッショナルなネットワークを利用することも有効です。彼らは独自のネットワークで職場情報に精通しており、通常外部の人間では入手できない情報を有していることがあります。
求人探し、書類の作成、面接対策、日程調整、条件交渉を全て無料で手伝ってくれるため日々の業務で疲弊しているなら積極的に頼りましょう。
まとめ:所詮は仕事。自分の時間を大切に
多くの人にとって、仕事は人生の大部分を占める重要な要素ですが、それだけが人生の全てではありません。
自分の時間を大切にすることは、心の健康と生活の充実に不可欠です。趣味や家族、友人との時間、または単にリラックスするための時間など、仕事以外の活動に意識的に時間を割くことは、精神的なバランスを保つために重要です。
仕事は人生の一部に過ぎず、何よりも自分の時間を大切にし、自分自身と家族のためにも、健康で充実した生活を送ることが大切ですので。
「しょせんは仕事」程度にラクに考えてみてください。
もし、身近に相談できる存在がいないなら私に気軽に相談してください。全く意図していたわけではありませんが、離職経験が5回もあるので人よりは退職を経験していると思います。私の経験が何かの役に立てればいいなと思います。