朝のバタバタ、子どもの急な発熱、保育園や学校からの呼び出し…。
「もう今日は仕事にならない」と涙が出そうになる日、ありますよね。
私も5歳・4歳・2歳・0歳の子どもだちと毎日戦争状態なのでその気持ちはよく分かります。
最近はママさん技師からもよくキャリア相談を受けますが、みんな同じ気持ちを抱えながら踏ん張っています。
だからこそ伝えたいんです。
「我慢するしかない」なんて思わなくて大丈夫。環境を選べば、ちゃんと両立はできます。

臨床検査技師として病院勤務後、大手診断薬メーカーへ転職。転職経験を活かし、臨床検査技師向けキャリア情報を発信中。「臨床検査技師の可能性を広げる」がモットー。
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こんな職場なら働きやすい
ママさん技師が働きやすい環境を整理してみました。
日勤だけの中央検査室
夜勤や当直がないので、生活リズムが崩れにくい。夕方には子どものお迎えに行けます。
健診センター
午前に集中、午後は事務作業が多め。保育園の送り迎えとも相性抜群です。
クリニック
予約制が中心だから勤務時間が読みやすい。家庭の予定も立てやすいです。
大学・公的病院の非常勤/短時間常勤枠
「週4勤務」や「1日4時間」など柔軟な働き方がしやすいのが特徴です。
さらに、子育てがひと段落して「正職員として戻りたい」と思ったとき、大学・公的病院での勤務経験はキャリアの強みとして評価されやすいので、将来を見据えても安心です。

「フルタイムは無理…」という方も安心して働けます。
院内に保育・病児対応がある医療法人
保育園や病児保育を併設している法人は、呼ばれたら即退勤OKという文化が明確にあります。
「もし急に呼び出されたらどうしよう…」という不安が和らぎ、仕事にも子育てにも安心して向き合えます。
こんな職種なら働きやすい
続いて、ママさん技師と相性の良い職種を整理してみます。
検診採血
午前に集中して働いて、午後はゆったり。生活リズムが安定します。
検体検査の日勤帯
夜勤や当直がないため、子どもとの時間を守りやすい。
企業系ラボ・内勤業務(学術・QA/QCなど)
出張や突発対応が少なく、安定した働き方が可能。
研究補助
勤務時間が決まっているケースが多く、夕方からは家族の時間に切り替えやすい。
求人票で見るべき「安心ポイント」
- 夜勤・当直・オンコールなし
- 時短勤務・短時間正社員制度あり
- シフトが早めに確定する
- 育休からの復帰実績がある
- 院内保育・病児保育のサポートがある

この5つが揃っている求人は、ママ技師さんにとって安心できる職場のサインです。
日常イメージ(1日の流れが湧く3パターン)
☀️ 健診センター勤務
- 8:00 出勤 → 午前は採血や検査で集中
- 12:00 落ち着いて午後は事務作業
- 15:30 退勤 → そのままお迎えへ
🌼 外来クリニック勤務
- 8:30 出勤・準備
- 9:00〜12:00 外来対応(予約制で安定)
- 14:00〜16:00 片付け・検査まとめ
- 16:30 退勤

夜診があるクリニックだと17:00〜20:00の部もあります。夜診の有無は要チェックです。
🌸 中央検査室(日勤帯)
- 8:30 出勤・立ち上げ
- 10:00〜13:00 検体ピーク
- 16:30 申し送り → 17:00退勤

どの業務も自分一人で行うことはないため、急なお迎え要請がきても安心です。
一見働きやすそうに見えて、実は大変な職種
求人票では魅力的に見えても、小さな子育て中にはおすすめできない職種をご紹介しておきます。
CRC・CRA
フレックスや在宅勤務はあるが、施設対応や突発対応が多く家庭と仕事の両立が難しい。
メーカー技術職
帰宅時間が遅くなりがち。出張や土日学会もあるため家庭の時間が削られる。
胚培養士
早朝・休日対応あり。未経験からだと自己研鑽必須で、家庭と両立しづらい。

どの職種もやりがいは大きいですが、タイミングが重要。子どもが小さいうちは避け、落ち着いてから挑戦した方が安心です。
まとめ:一人で抱え込まないで
子育てをしながら働く毎日は本当に大変。
でも大切なのは「我慢ではなく、環境を選ぶこと」です。
- 夜勤なし
- シフト安定
- 育休復帰実績
- 院内保育あり
こうした条件を持つ職場を選ぶだけで、不安はぐっと軽くなります。
我慢ではなく、“選ぶこと”があなたと家族を守ります。
次の一歩は“相談すること”から
求人票だけでは見えない部分も多いので、信頼できるエージェントに相談するのが近道です。
🏥 医療機関で探すなら
→ メディカル技師ワーカー
夜勤なし・時短勤務ありなど、ママ技師向け求人をしっかり提案してくれます。

💼 企業系・他職種へのキャリアチェンジを考えるなら
→ にしまファーマ
学術・アプリケーション・CRCなど、仕事と家庭を両立するための企業系キャリアの選択肢を一緒に考えてくれます。

最後に
ママであることも、臨床検査技師であることも、どちらも大切にしていいんです。
環境を選ぶことで、両立は必ず実現できます。
どうか安心して、あなたに合う道を選んでくださいね。