30代で内定を獲得することは、多くの転職希望者にとって大きな挑戦です。
経験は豊富でも時には市場のニーズや採用トレンドに合わないことがあり、その結果として内定獲得に至らないことも少なくありません。
ところが、適切な転職サイトを活用すれば、この不利な状況を劇的に改善することができます。
私は35歳の時に転職に成功し、年収が600万円から700万円になりました。
本記事では、35歳5回目の転職で年収が100万円アップに成功した筆者が転職活動中に利用した転職サイトを5社ご紹介します。
各社が特色あるサービスを提供していて、30代のスキルや経験を生かせる求人を見つけやすいよう工夫されていました。
30代で転職を成功させるための第一歩として、ぜひ活用してみてください。
名称 | 総合評価 | ポイント | 提案力 | 紹介数 | サポートの質 | 公式サイト |
ビズリーチ | (5.0 / 5.0) | 内定取得の最終手段「有料会員」でチャンス拡大 | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | 詳細を見る |
JACリクルートメント | (4.5 / 5.0) | 外資に強いハイクラス転職エージェント | (4.0 / 5.0) | (2.5 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | 詳細を見る |
ランスタッド | (4.5 / 5.0) | 知名度の低さから登録でサポート確定 | (3.5 / 5.0) | (2.5 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | 詳細を見る |
リクルートダイレクトスカウト | (4.5 / 5.0) | 無名な転職エージェントほど優秀なキャリアアドバイザーが在籍 | (5.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | 詳細を見る |
doda | (3.5 / 5.0) | ミドルクラス求人を抑えつつ他社からのスカウトを待つ | (3.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | 詳細を見る |
30代男性が活用したおすすめの転職サイト5選
ビズリーチ
ビズリーチは企業や転職エージェントが求職者にオファーを出す際、コストが発生します。
そのため、本気度の高い、すなわち内定獲得の可能性が高い求職者に絞ってオファーを出す傾向が強いです。
また、有料会員登録をすることで得られるメリットがあるため、転職期間が長引いて転職活動がマンネリ化している方は有料会員になる価値があります。
以下に、ビズリーチの有料会員のおすすめ理由と利用時に注意すべき点をまとめます。
おすすめ理由
- ライバルの減少: 有料会員になることで、より少ない競争の中で求人にアプローチできるメリットがあります。これは30代の転職活動において、内定を獲得するチャンスを高める大きな利点です。
- 優先的なサポート: 有料会員は転職エージェントからの優先的なサポートを受けられます。これにより、履歴書のブラッシュアップや面接対策など、転職活動全般にわたってプロフェッショナルな助言を得られます。
- 本気度の伝達: 有料会員としてのステータスは、企業に対して転職への本気度を伝える効果があります。これにより、応募者が真剣に次のキャリアステップを考えているという印象を与えることができます。
注意点
- 月額料金の負担: 月額5000円の料金は、他の無料転職サービスと比較すると高額です。費用対効果を考えながら、自身の転職活動の予算計画に合わせて利用することが重要です。
- 1週間の無料期間: 初めての利用者は1週間の無料期間が設けられているため、この期間を利用してサービスの内容を十分に確認し、自分に合っているかどうかを検討することが推奨されます。
- 無料会員の制約: 無料会員では、他の転職サイトに比べて紹介される求人の数が少ない傾向にあります。有料会員になることでより多くの機会にアクセスできることを考慮し、自身の転職戦略に合わせたメンバーシップの選択が求められます。
ビズリーチを活用すれば30代の転職活動がより効果的かつ効率的になります。
年収600万円以上の方に最も支持される転職サイト
JACリクルートメント
JACリクルートメントは高年収で専門性が高い求人のみを扱うハイクラス向けの高級転職エージェントです。
特定領域のスキルや経験が豊富な30代の転職者に対し、高品質な転職サポートを提供することで知られています。
おすすめ理由
- 超ハイクラスな年収レンジ: 紹介求人の年収レンジが800万円から1500万円と非常に高く、高収入を目指す30代の転職者にとって大きな魅力となります。
- 専門性の高いサポート: 希望業界に詳しいキャリアアドバイザーからの手厚いサポートを受けることができます。これにより、業界の深い知識とネットワークを活用した転職活動が可能になります。
- 希少価値の高い求人: JACリクルートメントだけが扱っている、希少価値の高い求人が存在します。これらの求人は他では見つけられない特別な機会を提供してくれます。
注意点
- 紹介求人数の限定性: 年間紹介求人数が10求人程度と非常に限られており、希望に合う求人を見つけるのが難しい場合があります。そのため、複数の手段を併用することを検討する必要があります。
- サポートの受けられる人が限定される: 登録しても全員がサポートを受けられるわけではありません。JACリクルートメントの基準に合致する高いスキルや経験が求められます。
- 転職相談の課題: 両面型のサービスであるため、誰に転職相談をすればよいのか分かりにくい場合があります。キャリアアドバイザーとのコミュニケーションをしっかりと取ることが重要です。
JACリクルートメントは高年収を目指す30代の転職者には大きなメリットがあります。
JACリクルートメント利用者のアンケート調査を独自に行い、利用者の口コミと評判を下記の記事にまとめているので参考にしてください。
JACリクルートメント限定の非公開求人あり
ランスタッド
広告費をかけていないため知名度が低いランスタッドですが、実はJACリクルートメントに並ぶ知る人ぞ知る大手転職エージェントです。
海外発の人材紹介会社のため外資系企業の求人に強く、特別なコネクションで仕入れた希少性の高い求人を多数紹介してもらえます。
おすすめ理由
- ハイクラス人材への特化: ランスタッドは市場価値が高いハイクラス人材のサポートに特化しています。これにより、特定のスキルセットや経験を持つ30代のプロフェッショナルが自身の価値を最大限に活かせる機会を見つけることができます。
- 高年収求人の豊富さ: 年収600万円以上の求人を多数紹介してもらえるため、高収入を目指す30代の転職者にとって大きな魅力となります。
- 両面型サポートの深さ: 企業と求職者の双方をサポートする両面型のエージェントであるため、転職プロセス全体にわたって深い内容のサポートを受けることが可能です。
注意点
- 求人紹介数の限定性: 多くの求人紹介を期待することは難しいかもしれません。ランスタッドはハイクラス人材への特化したサービスであるため、紹介される求人は質に重点を置いていることが理由です。
- サポートのスタイル: 対応がドライなことがあり、継続的なキャリアサポートを期待するのは難しいかもしれません。具体的な目標に対して効率的なサポートを求める場合に適しています。
- 現在の年収の影響: 現在の年収が低い場合、サービスをフルに活用することが難しい可能性があります。ランスタッドは高年収の求人に特化しているため、ある程度の水準に無ければ応募の資格が得られない可能性があります。
年収が低くてもポテンシャルを評価して求人を紹介してくれることもあります。
外資系企業求人の取り扱い多数
リクルートダイレクトスカウト
無名の人材紹介会社ほど、親身になって丁寧に転職サポートをしてくれることがあります。
リクルートダイレクトスカウトには聞いたことがないような無名の中小人材紹介会社のエージェントが多数在籍しています。
例えるなら引越しの一括見積もりサイト。あなたの情報を閲覧した各社の転職エージェントから一気に声が掛かるため、広く求人を紹介してもらえます。
おすすめ理由
- 転職活動のスピードアップ: 複数の転職エージェントから同時に声がかかるため、転職活動の進行速度が大幅に向上します。これにより、時間を有効に使いながら幅広い選択肢を迅速に検討できます。
- 選択の幅が広がる: 複数の転職エージェントからオファーを受けることで、より多くの選択肢から自分に合った転職先を見つけることが可能になります。これは30代のキャリア形成において重要なポイントです。
- 手厚いサポートの可能性: 特に無名の転職エージェントからは、他では得られない手厚いサポートを受けられることもあります。これらのエージェントは、個々の求職者に対してよりパーソナライズされたアプローチを取る傾向があります。
注意点
- 管理の難しさ: 多くのエージェントからスカウトが届くことで、それらの管理が難しくなる可能性があります。各エージェントからの提案や連絡を適切に追跡・整理する必要があります。
- 逆アプローチの限界: 求職者からの逆アプローチは基本的にスルーされる傾向にあるため、アクティブに企業やエージェントにアプローチしたい場合にはビズリーチの方が向いています。
- 企業からの直接スカウトの少なさ: 企業からのダイレクトスカウトが基本的には期待できないため、直接企業からのオファーを求める場合にはビズリーチの有料会員登録を検討する必要があります。
利用中の転職サイトから求人をあまり紹介してもらえない方はチャンスを広げるためにも登録必須です。
ハイクラス転職なら
doda
dodaはミドルクラス求人を豊富に取り揃えており、年収よりも待遇や業務内容を重視する方には最適な転職サイトです。
また、ハイクラス求人を専門に扱う他社転職エージェントからスカウトが届くこともあるため、ミドルクラスとハイクラス求人の両方を抑えたい方には最適な転職サイトです。
おすすめ理由
- 長期的な転職サポート: dodaは長期的なキャリアサポートを提供しており、一時的な転職活動だけでなく、将来的なキャリア形成にも寄り添ったアドバイスが受けられます。
- 積極的な求人検索が可能: 転職サイトとしての機能も充実しており、求職者が自ら積極的に求人を検索し、応募することができます。これにより、自分のキャリアに合った求人を見つけやすくなります。
- パートナーエージェントからのスカウト: JACリクルートメントなどdodaとパートナーシップ契約を締結している他転職エージェントからスカウトが届きます。公式サイトからの登録ではサポート対象外になった場合でもdodaのパートナーエージェント経由でサポートが受けられるようになります。
注意点
- 求人の質と量: dodaはミドルクラス向けの求人を多く扱っており、質よりも量を重視する傾向があります。そのため、希望に合った質の高い求人を見つけるためには、より慎重な検討が必要です。
- 専属キャリアアドバイザーの専門性: 専属キャリアアドバイザーが必ずしも希望業界に詳しいとは限らないため、業界特有の情報やアドバイスを求める場合には別の情報源も併用することが推奨されます。
- ダイレクトオファーの質: 企業からのダイレクトオファーにはノイズが多く含まれており、中には優良企業を見落とすおそれもあります。すべてのオファーを精査し、質の高いものだけに注目することが重要です。
毎日おすすめ求人がメールで配信されるため、新規求人の見落としもなく理想の求人にいつでもアプローチできる点が魅力です。
業界最大級の求人サイト
30代の転職戦略|転職活動の進め方
ただでさえ忙しい30代。転職活動に費やせる時間は非常に限られているでしょう。
貴重な時間を無駄にしないためにも、30代の転職で抑えるべきポイントを解説します。
採用側が30代に求める要件は「人間性」
まずは、新卒・第二新卒・20代と30代では企業が求める要件が異なる点を理解してください。
採用側が30代に求める最大の要件は、企業カルチャーに順応して定着できる人間性を持っているかどうかです。
業務に必要な知識や技術は入社後に教育でいくらでも身につくため、応募要件を満たしていれば最低限の知識・スキルで構わないというのが企業の本音です。
一方で、地頭の良さ・考え方・協調性など、これまでの長い人生で培った経験をベースに構築される人間性は教育で簡単に変えることはできません。どのような場面でも感情をコントロールでき、多様性を受け止められ、人を許せる寛大さがある人かどうか。 話を聞くときの態度や周囲の人への対応などに問題はないか。基本的なマナーに欠ける人や責任逃れをするような人ではないか。これらの要素から、採用担当者はあなたの人間性が企業カルチャーに順応するかどうか、定着するかどうかを判断します。
労働人口の減少が始まっている昨今の日本において、採用活動はコストと労力がかかる一大業務です。そのため、以前にも増して獲得した人材を定着させたいという思いが強くなっている企業背景があります。
「この人でもいいか」「この人しかいない」こんな状況で獲得した人材は早期離職する可能性が非常に高いです。
企業研究やOB/OG訪問で一生懸命企業について調べても、あなたの人間性が企業カルチャーにマッチしていなければお見送りになる可能性が非常に高いです。
逆に、皮をかぶって別人になりすましたことで運よく採用されたとしても、化けの皮はいずれ剥がれます。そうなるとお互いに辛い思いをするハメになるので、無理はしないほうが良いです。
要するに、30代の転職戦略はスキルマッチするならカルチャーマッチする企業に当たるまで応募し続けましょう!ということです。
人間性は経験で伝える
30代の転職は人間性で評価されることをご理解頂けたと思います。
ところが、この人間性というものは目に見えないため、初対面の相手にあなたの人間性を100%伝えることはとても難しいものです。
地頭が良いです、コミュ力が高いです。言い表すことは簡単ですが、真実を証明するにはなかなか骨が折れます。
うまく伝わらない結果、スキルマッチはしてるけどカルチャーマッチするかが判断できないため、企業側はお見送りにせざるを得ません。本当はカルチャーマッチする人材だったとしてもです。
人間性を伝える良い方法は、経験を語ることです。
成功体験、失敗体験は問いません。当時のあなたがどのような考えのもと、どのような判断をしてどう行動したか。その結果何が起きてあなたは何を感じたか。
ストーリーを説明することであなたの人間性の多くが企業に伝わります。目が肥えた採用担当なら尚のことです。
経験を語る上で注意すべきことが2点あります。
1点目は、必ず仕事上の経験を語ることです。企業はあなたを労働力として見ているため、プライベートの失敗談に興味はありません。聞かれてもいないのにプライベートの話をした時点でズレた人材と判断され即お見送りです。
2点目は、その経験を通して何を得たかまでを必ずセットで語ることです。企業の興味はあなたが経験した事象ではなく、その事象を経験した時のあなたの考えです。
これらに注意しながら経験を語ることで、あなたの人間性をしっかりと企業に伝えることができ、カルチャーマッチする人材かどうかを適切に判断して貰えます。
キャリアプランはマネジメントと回答する
キャリア採用の場合、ほぼ間違いなくキャリアプランが問われます。この質問の真意は2つあり、1つ目はマネージャー候補になり得る人材かどうかを判断するためです。一般的に30代は企業の中堅を担う人材です。早い人だと現場で業務を遂行しつつ、組織のマネジメントにも携わる機会が与えられます。そのような年代のキャリア採用者であれば、キャリアプランでマネジメントの言葉が出ないと採用しにくくなるのは当然といえます。
2つ目は、長期定着するかを判断するためです。あなたが語るキャリアプランが長期的なものであれば早期離職の可能性は低く、企業側も安心して採用活動を前に進められます。一方で、営業で𝑵𝑶₁になりたい、〇〇プロジェクトに携わりたいなどのキャリアプランは短期的に活躍する可能性は確認できても、長期定着が不明確で、結果を出したらまた別の会社に移るのではないか?と不信感を抱かれてしまいます。
30代でキャリアプランを聞かれたら、マネジメントと答えて会社への貢献意欲と長期定着の意思があることを示しましょう。
まとめ
30代での転職は、多くの挑戦を伴いますが、適切な転職サイトの活用によって、内定獲得への道は大きく拓けます。
本記事で紹介した転職サイト5選は、それぞれが30代の転職者のニーズに応えるための特色あるサービスを提供しています。
名称 | 総合評価 | ポイント | 提案力 | 紹介数 | サポートの質 | 公式サイト |
ビズリーチ | (5.0 / 5.0) | 内定取得の最終手段「有料会員」でチャンス拡大 | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | 詳細を見る |
JACリクルートメント | (4.5 / 5.0) | 外資に強いハイクラス転職エージェント | (4.0 / 5.0) | (2.5 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | 詳細を見る |
ランスタッド | (4.5 / 5.0) | 知名度の低さから登録でサポート確定 | (3.5 / 5.0) | (2.5 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | 詳細を見る |
リクルートダイレクトスカウト | (4.5 / 5.0) | 無名な転職エージェントほど優秀なキャリアアドバイザーが在籍 | (5.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | 詳細を見る |
doda | (3.5 / 5.0) | ミドルクラス求人を抑えつつ他社からのスカウトを待つ | (3.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | 詳細を見る |
これらのサイトを上手に活用し、30代の経験とスキルを最大限に発揮することで、次のキャリアステップへと進むための確かな一歩を踏み出しましょう。