臨床検査技師として病院勤務後、大手診断薬メーカーへ転職。転職経験を活かし、臨床検査技師向けキャリア情報を発信中。「臨床検査技師の可能性を広げる」がモットー。
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2025年12月→2026年1月で「新たに増えた臨床検査技師の求人」だけを 176件 ピックアップして、中身を全部眺めてみました。
結論から言うと、
- 「病院以外(その他)」が過半(54%)
- エコー/心電図/採血の“生理×現場スキル”需要が強い
- 一方で、治験・生殖(胚培養)などの“尖った求人”も少数ながら混ざる
という結果でした。
1. 2025年12→2026年1月の新着求人、まずは全体像
新規・増加求人のトップ5(都道府県)

- 東京:44件
- 埼玉:18件
- 大阪:14件
- 神奈川:12件
- 愛知:9件
首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)だけで 79件(約45%) と、今回も引っ張る構図です。
雇用形態の内訳

- 常勤:114件(約64.8%)
- 非常勤:35件(約19.9%)
- 常勤・非常勤:27件(約15.3%)
「常勤一択」ではあるものの、常勤・非常勤どちらも可が約15% あるので、働き方の調整余地も一定あり。
施設種別(ここが今回の最大の特徴)

- その他:95件(約54.0%)
- 病院:45件(約25.6%)
- クリニック:36件(約20.5%)
今回の差分データでは、病院より病院外が明確に厚いです。
(しかも「その他」の中身に検査センター/健診/企業がそれなりに混ざっている)
2. 首都圏 vs 関西圏、求人の特徴の違い
今回は前回記事に合わせて、ざっくり
- 首都圏(東京/神奈川/埼玉/千葉)
- 関西圏(大阪/兵庫/京都/奈良/滋賀/和歌山)
で眺めました。
求人数

- 首都圏:79件
- 関西圏:24件
- その他エリア:73件
施設種別のキャラ
- 首都圏:クリニック比率が高め(クリニック 25.3%)
- 関西圏:病院比率が高め(病院 37.5%)
同じ都市圏でも、今回の差分では
- 首都圏=クリニック+生理検査のセット感
- 関西圏=病院寄りで、生理(特にエコー)比重がさらに強い
という雰囲気が出ています。
3. 常勤・非常勤の給与相場と働き方(差分176件の範囲)
※給与表記が「月給/時給」として読み取れるものを中心に集計(手当・経験加算・年俸表記は混在)
常勤(月給)の目安(常勤のうち月給が取れるもの:n=99)
- 月給下限の中央値:22.0万円
- 月給上限の中央値:26.78万円
- ボリュームゾーン(IQR)
- 下限:19.85〜23.3万円
- 上限:22.75〜31.0万円
施設種別で見ると(常勤・月給が取れる範囲)
- 病院:下限中央値 20.686万円 / 上限中央値 25.0万円
- クリニック:下限中央値 23.29万円 / 上限中央値 27.48万円
- その他:下限中央値 22.5万円 / 上限中央値 26.39万円
この差分に限って言うと、病院はややレンジが低めに出やすい印象です。
非常勤(時給)の目安(非常勤のうち時給が取れるもの:n=28)
- 時給下限の中央値:1,500円
- 時給上限の中央値:1,675円
- 最大は 〜3,000円 の表記もあり(高単価枠)
4. スキル別ニーズ(何ができると選択肢が広がる?)
求人票の業務内容(+施設名)から、頻出キーワードをカウントしました。
(同一求人に複数キーワードが入るのは普通にあります)
頻出キーワード上位(件数 / 全176件に占める割合)

- エコー:93件(52.8%)
- 心電図:84件(47.7%)
- 採血:72件(40.9%)
- 腹部エコー:61件(34.7%)
- 血液(血算など含む):57件(32.4%)
- 尿(尿一般など):52件(29.5%)
- 生化学:45件(25.6%)
- 心エコー:40件(22.7%)
- 免疫/血清:35件(19.9%)
- 頸動脈エコー:32件(18.2%)
- 健診/ドック関連:25件(14.2%)
まとめると:
- 「心電図+採血+(できれば)エコー」は、今回もほぼ市場の共通通貨
- エコーの中でも 腹部・心臓・頸動脈が強い
少数派だけど“刺さる”専門スキル
- 輸血:19件(10.8%)
- 細菌/微生物:17件(9.7%)
- PCR/遺伝子:9件(5.1%)
- 病理:6件(3.4%)
- 治験/CRO/SMO:3件
- 胚培養/生殖(不妊・体外受精など):3件
「件数は少ないけど、ハマると強い」枠が確実に混ざっているので、自分の専門を武器にする人ほど、差分求人でも勝ちやすいです。
5. 病院の外にも広がるキャリア(その他95件の中身)

今回の差分で最も厚かった その他(95件) を、ざっくり中身で分けると:
- 検査センター/ラボ:34件
- うち BML関連が25件 と存在感が大きい
- 健診/ドック:13件
- 企業/研究/治験:5件
- 生殖医療(胚培養など):3件
- その他(医療機関・施設など):40件
つまり今回の差分は、かなり強めに「病院外=検査センター/ラボ」の流れが見えます。
6. 立場別・この求人トレンドをどう活かす?
① 若手(1〜3年目)
- まずは 心電図・採血・尿/血液・生化学あたりを穴なく
- 余力が出たら、求人に直結する 腹部エコーへ投資すると伸びやすい
② 子育て世代・働き方を調整したい人
- 差分でも「非常勤」「常勤・非常勤」が一定数ある
- 施設種別は クリニック・健診・検査センター側のほうが調整枠が出やすい傾向
③ ベテラン層(武器を換金したい)
- 輸血・細菌・病理・遺伝子みたいな専門は、件数が少ない分「刺されば強い」
- 「管理職/責任者」ワードも一定数あるので、役割で単価を上げる動きも狙える
④ 企業志向(臨床→外)
- 今回の差分にも 治験(SMO/CRO) や 企業/研究系 が混ざる
- “ゼロから企業”が不安なら、まずは 検査センター/ラボ→企業 の1段階ルートも現実的
7. まとめ(今回の差分176件で見えたこと)
- 都道府県は首都圏優位、次いで大阪
- 施設種別は「その他」が過半(=病院外が主役)
- スキルは エコー・心電図・採血が強く、そこに 腹部/心/頸動脈が乗ると求人側の選択肢が広がる
- 少数でも 治験・胚培養など尖った道が混ざるので、「自分の専門をどう換金するか」がキャリア戦略になる
臨転堂では、こうしたデータをもとに、「キャリアの選び方」も一緒に発信していければと思っています。
以上、参考になれば幸いです。
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