臨床検査技師として病院勤務後、大手診断薬メーカーへ転職。転職経験を活かし、臨床検査技師向けキャリア情報を発信中。「臨床検査技師の可能性を広げる」がモットー。
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11月→12月で「新たに増えた臨床検査技師の求人」だけを335件ピックアップして、中身を全部眺めてみました。
結論から言うと、
- 病院以外の求人がかなり厚い
- 働き方の選択肢も意外と広い
という結果でした。
11→12月の新着求人、まずは全体像

新規・増加求人のトップ5は
・東京:58件
・大阪:42件
・神奈川:31件
・愛知:23件
・兵庫:22件

やっぱり首都圏+関西+中京が、求人数を引っ張ってる印象です。
雇用形態の内訳はこんな感じ。
・常勤:166件(約50%)
・非常勤:106件(約32%)
・常勤/非常勤どちらも可:63件(約19%)

フルタイム一択ではなく、「働き方を調整できる求人」も半分近くあるのがポイント。

施設種別で見ると…
・クリニック:143件(約43%)
・その他(検査センター・健診・企業等):125件(約37%)
・病院:67件(約20%)

病院よりも、クリニック+病院外の方がボリュームが大きいのが今っぽいところです。
「臨床検査技師=病院で働くもの」というイメージがまだまだ強いですが、求人データだけ見ると、
・クリニック
・ 健診
・ 検査センター
・ 企業・研究系
…を含めた広いフィールドでポジションが出ています。
今回の335件は、あくまで「11→12月で増えた分」だけ。
それでも、この中に
・エリアの偏り
・施設種別のバランス
・働き方の幅
がかなりはっきり見えてきました。

次の項目では、首都圏と関西圏で「どんな求人の出方をしているのか?」というエリア別の特徴を深掘りしていきます。
首都圏 vs 関西圏、求人の特徴の違い
同じ「求人数が多いエリア」でも、中身を見ていくと結構キャラが違います。
今回はざっくり
・首都圏(東京/神奈川/埼玉/千葉)
・関西圏(大阪/兵庫/京都/奈良/滋賀/和歌山)
に分けて眺めてみました。

同じ“都市圏”でも、
・首都圏:生理+健診+クリニック強め
・関西圏:検査センター/ラボ色も濃い
という違いがあります。
エリアを変えるだけで、求められるスキルも働き方も、少しずつ変わってきます。
「どこに住むか」だけでなく、
「そのエリアでどんなキャリアを積みたいか」
という視点で求人を眺めると、選び方がだいぶ変わります。

次のスレッドでは、給与と働き方の相場感を整理していきます。
常勤・非常勤の給与相場と働き方
今回の335件のうち、給与がはっきり書いてある求人だけを集計して、
・常勤(月給)
・非常勤(時給)
のざっくり相場を出してみました。
※あくまで「このサンプルでの印象値」です。

常勤・非常勤どちらにも共通しているのは、
・ 心電図+採血はほぼベーススキル
・ エコーやニッチな分野(病理/細菌/輸血など)があると
→ スタートラインが一段上がるという構図です。
「今の自分のスキルセットで、どのあたりのレンジが狙えるのか?」
「どのスキルを伸ばすと、もう一段ギアを上げられそうか?」
求人データは、そのヒントをくれる“市場の鏡”だなと感じます。

次のスレッドでは、スキル別のニーズをもう少し細かく見ていきます。
スキル別ニーズ(何ができると選択肢が広がる?)
求人票の業務内容を全部見て、頻出キーワードをカウントしてみました。
(同じ求人に複数キーワードが含まれているケースもあります)

ここから見えてくるのは、
✅ 心電図+採血は「できて当たり前」に近いベーススキル
✅ エコー(特に腹部)は、求人の約半数に絡んでくる“強い通貨”
ということです。
一方で、
・病理
・細菌
・輸血
などのニッチ分野は、件数としては少ないものの、
「ハマる職場ではかなり重宝される」系のスキルだと感じます。
「どのスキルが流行っているか?」を見るだけでなく、自分のキャリアで“軸にしたいスキル”が、求人データ上でどれくらいの存在感か?を確認してみると、次の一歩が見えやすくなります。
病院の外にも広がるキャリア
施設種別を見ていて印象的だったのが、「その他(検査センター・健診・企業など)」の存在感です。

病院以外で臨床検査技師が活躍できるフィールドが、かなり広がっています。

今回“その他”に含まれていたのは、
・検査センター/ラボ
・健診センター/人間ドック
・企業の検査部門・研究所
・治験関連(CRO/SMOなど)
といったポジションたち。
ずっと病院で働いてきた方にとっては「こういう道もある」と知るだけで、
・働き方
・年収の作り方
・キャリアの出口戦略
の選択肢が一気に増えます。
「もう少し違うフィールドも覗いてみたいな…」と感じている方は、病院求人だけでなく、
・検査センター
・健診センター
・企業・研究/治験系
もセットで眺めてみるのがオススメです。

最後に立場別の求人データの活かし方をまとめます。
立場別・この求人トレンドをどう活かす?
同じ求人データでも、
「どんな立場の技師か」で見方が変わります。
今回はざっくり、
① 若手
② 子育て世代
③ ベテラン層
④ 企業志向
の4タイプで整理してみました。


気になる会社名や業種をピックアップして、
・どんな事業をしているか
・どんな人材を求めていそうか
を個別に深掘りすると、臨床から一歩外に出たキャリアの輪郭が見えてきます。
まとめ

求人票は、単なる「募集のお知らせ」ではなく、
✅ 今どんなスキルが求められているか
✅ どんな働き方のニーズがあるか
✅ 自分のキャリアは市場からどう見えるか
を教えてくれる鏡でもあります。
臨転堂では、こうしたデータをもとに、「キャリアの選び方」も一緒に発信していければと思っています。
以上、参考になれば幸いです。
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| サポート力 | アドバイザーが臨床検査技師の業務を深く理解しており、専門用語も通じるため話が早い |
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