「ハローワークの求人はブラックばかり」「ちゃんとした求人は転職サイトにしかない」。
一般的によく聞く話ですが、これは本当でしょうか。
今回、2025年12月時点の臨床検査技師求人 7,000件超(ハロワ1,865件/民間5,323件)を比較したところ、
- 常勤の月給中央値はハロワの方がやや高め
- 固定残業・年俸制などのブラック臭ワードは民間の方が桁違いに多い
- 夜勤・当直・オンコール・残業などのハード条件も民間側の方がはっきり書かれている
という、世間のイメージとは違う姿が見えてきました。
一方で、ハローワークは求人情報が薄く「安全そうに見えてしまう」構造があり、そのことが入職後のギャップ体験に繋がりやすい面もあります。
この記事では、データをもとにその実態と、臨床検査技師が取るべき現実的な戦略を整理します。
結論:「ハローワーク=ブラックだらけ」は、臨床検査技師の求人データでは裏付けられない
今回使ったデータは、2025年12月時点の臨床検査技師求人です。
- ハローワーク求人:1,865件
- 民間転職サイト求人:5,323件
この 7,000件超 を比較した結果をざっくりまとめると:
- 給与水準はハロワの方がむしろやや高め寄り
- ブラック臭のするキーワードは、民間サイトの方が圧倒的に多い
- 夜勤・当直・オンコールなど「ハードそうな条件ワード」も民間の方が多い
なので、
「ハローワークはブラックばかり、民間の方が圧倒的にホワイト」
という世間イメージは、少なくとも臨床検査技師に関しては思い込みに近いというのが、今回のデータから言えることです。
一方で、
ハローワークは求人情報が薄く、安全そうに見えてしまう構造がある
こともデータ+実感から見えてきます。
ここが「ギャップ体験」を生むポイントになっていそうです。

ここから各分析結果を詳細に解説していきます。
1. データの前提と対象
- 対象職種
- 臨床検査技師
- 調査期間
- 2025年12月1日時点の掲載求人
- 調査対象
- ・ハローワーク:1,865件(フルタイム1,164件、パート701件)
・民間転職サイト:5,323件(フルタイム3,106件、パート1,235件、併記982件) - 指標
- 求人数・雇用形態、常勤の月給、非常勤の時給、夜勤や残業の記載頻度、都道府県別の給与水準、同一医療機関での条件差など。

以降、常勤(月給)と非常勤(時給)で分けて比較します。
2. 常勤(月給)の比較


結論、むしろハロワの方が少しだけ高め寄りでした。
2-1. 月給の中央値
| ハローワーク | 民間転職サイト | |
| n数 | 1,164件 | 4,088件※ |
| 月給下限の中央値 | 217,750円 | 210,000円 |
| 25%点 | 200,000円 | 195,000円 |
| 75%点 | 240,000円 | 234,000円 |
※民間転職サイトのn数は併記分合算

中央値だけ見れば、ハローワークの方が約7,000円高いです。
2-2. 月給帯ごとの分布
月給レンジの下限を以下の帯で分類しました。
- 20万未満
- 20〜21.9万
- 22〜23.9万
- 24〜25.9万
- 26万以上
| ハローワーク | 民間転職サイト | |
| n数 | 1,164件 | 4,088件※ |
| 20万未満 | 22.5% | 30.6% |
| 20〜21.9万 | 29.0% | 28.5% |
| 22〜23.9万 | 22.3% | 17.9% |
| 24〜25.9万 | 9.3% | 11.0% |
| 26万以上 | 16.9% | 12.0% |
※民間転職サイトのn数は併記分合算
この結果から読み取れることは:
- 20万未満のかなり安いゾーンは、ハロワより民間の方が多い(22.5% vs 30.6%)
- 26万以上のやや高めゾーンは、民間よりハロワの方が比率が高い(16.9% vs 12.0%)
つまり、
「常勤の月給だけを見ると、ハローワークだから給与が低いという傾向はデータ上は見られない。むしろやや高め寄り。」
というのが、今回の結果です。
3. 非常勤(時給)はどうか?

| ハローワーク | 民間転職サイト | |
| n数 | 701件 | 2,217件※ |
| 時給下限の中央値 | 約1,490円 | 約1,500円 |
| 25%点 | 1,300円 | 1,400円 |
| 75%点 | 1,600円 | 1,800円 |
※民間転職サイトのn数は併記分合算
民間側はCSVの「給与数値」が時給情報としてはやや粗く、厳密な比較が難しい部分はありますが、ざっと求人票テキストから見る限り、
- 1,300〜1,800円帯がボリュームゾーン
- 2,000円以上の高時給求人は民間にやや多いが、件数としては限定的
といった傾向で、
「時給だけ見て明らかにハロワが不利」というほどの差は見えませんでした。
なぜパートの時給は横並びに見えるのか?
「常勤の月給はハロワの方がやや高めなのに、パートの時給は横並び」に見えるのには、いくつか理由がありそうです。
1つ目は、非常勤には全国的な相場があることです。
臨床検査技師のパート時給は、多くの地域で 1,300〜1,700円あたりに集まっており、あまりに相場から外れた金額は、ハローワークであろうと民間サイトであろうと応募が集まりにくくなります。結果として、どの媒体に出しても、最終的な「時給」自体は似た水準に収れんしやすいと考えられます。
2つ目は、差がつきやすいのは「時給」そのものではなく、働く時間数やシフト条件だからです。
今回のデータには「週何日・何時間まで働けるか」といった情報が十分入っていないため、
- 週2コマだけ働ける求人
- フルタイムに近い時間数で入れる求人
といった違いは、数字の上では見えていません。
つまり、時給が同じ1,500円でも、「どこまでシフトに入れるか」で実際の月収は大きく変わるにもかかわらず、今回の集計ではそこまで踏み込めていません。
そのため、
「パートの時給だけを見ると、ハロワと民間に大きな差はない」
ただし、
「トータルでどちらの方が稼ぎやすいかまでは、今回のデータだけでは判断できない」
というのが、現時点で言える範囲になります。
パートに関しては、「媒体による時給の優劣」を決めつけるよりも、
- 時給
- 週あたりの勤務時間(どこまで入れるか)
- シフトの柔軟性(扶養内・時短などに対応してくれるか)
といった条件を求人ごとに丁寧に見ていく方が現実的、というのが今回の分析からの示唆です。
4. 「ブラック臭ワード」の出現率
「ブラックっぽさ」を感じやすいキーワードを、
- 固定残業
- みなし残業
- 裁量労働
- ノルマ
- インセンティブ
- 出来高
- 歩合給・歩合
- 年俸制・年俸
あたりでまとめて、求人票の本文(仕事内容・就業時間・給与説明など)から検索しました。
4-1. 全求人ベースの出現率
- ハローワーク:4件(0.21%)/1,865件
- 民間転職サイト:279件(5.21%)/5,350件
→ 割合にすると、民間の方が約25倍多い という結果でした。
もちろん、
- 固定残業=即ブラック
- 年俸制=即ブラック
というわけではありませんが、
「少なくとも注意して読みたいワードは民間サイトの求人に多く含まれている」というのは、数字としてはっきり出ています。
4-2. 医療機関だけに絞って比較するとどうなるか?
- ハローワーク(医療機関 1,208件)
- ブラック臭ワードあり:1件(0.08%)
- 民間転職サイト(医療機関 4,706件)
- ブラック臭ワードあり:209件(4.44%)
つまり、同じ「病院・クリニック系求人」だけを比べても民間サイトの方がブラック臭ワードを含む割合は約50倍 高いという結果でした。
「企業求人が多いから民間の数字が高く見えている」というよりは、企業求人を除外しても病院・クリニックの求人テキストの書きぶり自体がけっこう違うと見る方が近いです。
4-3. じゃあ「企業求人」側はどうか?
もちろん企業求人の方が“攻めた条件”が出やすいのも事実なので、こちらも別枠で比較しました。
- ハローワーク(企業 215件)
- ブラック臭ワードあり:3件(1.40%)
- 民間転職サイト(企業 414件)
- ブラック臭ワードあり:64件(15.46%)
企業に限っても、民間サイトの企業求人は、ハロワ企業求人の約11倍の割合でブラック臭ワードが出てくるという結果でした。
4-4. 「どこでブラック臭ワードが出ているのか?」中身の内訳
ハローワーク側(ブラック臭ワード4件)
- 企業求人:3件(全ブラック臭求人の75%)
- 医療機関:1件(25%)
→ ハロワでたまに出てくるブラック臭ワードは、主に企業求人側に偏っている。
民間サイト側(ブラック臭ワード279件)
- 医療機関:209件(約75%)
- 企業:64件(約23%)
- その他(学校など):ごく一部
→ ところが民間サイトでは、ブラック臭ワードを含む求人の 約4分の3は病院・クリニック側なんです。
なので、
「民間は企業求人が多いから、ブラック臭ワードも多く見える」という説明だけでは足りず、病院・クリニックの求人の書き方自体が、民間サイトでは攻め気味になっている。
と解釈するのが自然かな、という印象です。
5. 夜勤・オンコール・残業など「勤務条件ワード」の比較
続いて、勤務がハードになりやすそうな条件ワードを機械的にカウントしました。
- 夜勤
- 当直/宿直/日直
- オンコール/待機/宅直
- シフト制/交替制
- 残業/時間外/超過勤務
- 休日出勤/祝日出勤
- 24時間体制 など
| ハローワーク | 民間転職サイト | |
| いずれかの勤務条件ワードを含む求人 | 271件(14.5%) | 1,010件(18.9%) |
| 夜勤 | 8件(0.43%) | 98件(1.83%) |
| 当直(宿直・日直含む) | 11件(0.59%) | 185件(3.46%) |
| オンコール・待機・宅直 | 18件(0.97%) | 253件(4.73%) |
| シフト制・交替制 | 239件(12.8%) | 9件(0.17%) |
| 残業・時間外・超過勤務 | 4件(0.21%) | 591件(11.05%) |
ここから見えるのは:
- 夜勤・当直・オンコール・待機→ 民間サイトの方が数倍〜10倍レベルで多い
- シフト制・交替制→ ハローワークの方が「シフト・交替制」とだけざっくり記載しているケースが多い
- 残業・時間外
→ 民間サイトは「残業」「時間外」「超過勤務」といったワードが多く、ハローワークではほとんど書かれていない
つまり、
民間サイトの方が「ハードな条件」も含めて、情報をかなりハッキリ書いている
一方で、ハローワークはふんわりした書き方(シフト制のみ記載など)が多い
という構図が見えてきます。
6. ここまでの数字から導ける「解釈」
これまでに整理した解釈を、データ込みで言い直すとこんな感じです。
6-1. ハローワークは本当にブラックが多いのか?
- 給与水準(常勤の月給)→ むしろハローワークの方が中央値は高め
- ブラック臭ワード→ 民間サイトの方が圧倒的に多い(0.21% vs 5.21%)
- 夜勤・当直・オンコール・残業などの条件ワード→ 民間サイトの方がはるかに情報量が多い
この3点から、
「ハローワークはブラック求人だらけ」という決めつけは、少なくとも臨床検査技師のデータでは裏付けられない。
と言ってよさそうです。
6-2. なぜ「ハローワーク=ブラック」のイメージが生まれるのか?
ここは構造の問題が大きいように見えます。
- ハローワークの求人票は記載が簡素で残業や人員体制、教育体制など肝心なところが書かれていないことが多い
- そのため、求職者は「変なことは書いてない=大丈夫だろう」と好意的に解釈しがち
- 入ってみると…
- 実際には残業が多かったり
- シフトがキツかったり
- 人員不足だったりして
→ 「こんなはずじゃなかった」というギャップ体験になる
一方で民間サイトは、
- 固定残業・年俸制・インセンティブ・夜勤・当直・残業…などいい意味でも悪い意味でも条件がハッキリ書かれている
- エージェントが条件の補足説明や裏取りをしてくれることも多い
結果として、
- ハローワーク:安全そうに見えるが、実際の中身が見えないまま応募しやすい
- 民間サイト:良くも悪くも中身が見えるので、ヤバそうな求人は事前に避けやすい
という違いが生まれている、と解釈できます。
6-3. なぜここまで書きっぷりが違うのか?原体験から見える構造
ここまで数字で見てきたとおり、
- 固定残業・年俸制・インセンティブなどの「ブラック臭ワード」
- 夜勤・当直・オンコール・残業といった「ハード条件ワード」
は、ハローワークより民間転職サイト側に多く書かれていることが分かりました。
この「書きっぷりの差」は、仕組みの違いから生まれている部分も大きいと感じています。
転職サイト(+エージェント)の場合
転職エージェントが間に入る求人では、
- 「ここを曖昧にしておくと、入社後のミスマッチになりそう」
- 「求職者側がネックに感じそうな条件」
を、エージェント側が事前にヒアリングすることが多いです。
- 残業の実態
- 当直やオンコールの頻度
- 想定される業務範囲(エコー必須なのか、検体だけなのか など)
- 給与の内訳(基本給/固定残業/手当のバランス)
こういった「ボトルネックになりそうなところ」を、あえて求人票に落とし込んだり、面談時に補足説明したりするので、
条件が攻めている求人ほど、むしろ民間サイト側の方がブラック臭ワードが見えやすくなる
という逆説的な現象が起こります。
その分、
- 雇用契約書に書かれている内容をエージェントが一緒にチェックしてくれる
- 求人票と契約内容のズレが小さくなるよう、事前にすり合わせをしてくれる
というメリットもあります。
ハローワークの場合
一方、ハローワークは基本的に、
- 雇用主が自分たちで求人内容を入力し
- ハローワーク側の聞き取りや査読は最低限
という運用になりがちです。
その結果どうなるかというと、
- 雇用主にとって不利になりそうな条件(残業の多さ、業務の広さ、人員不足など)はわざわざ詳しく書かれない
- 一見ふつうの求人票に見えても、実際に入ってみると「事前に説明されていなかった業務」が山ほど出てくる
というパターンが起こりやすくなります。
実際、筆者の身内が最近ハローワーク経由で入職したケースでも、
- 求人票から想像していた範囲を明らかに超える業務
- 面接時には触れられていなかった役割や負担
が、入職後に次々と出てきている状況がありました。
求人票自体は、特に危険なワードもなく、ぱっと見は「よくある病院求人」に見えたからこそ、
「大丈夫そう」と思い込んで応募 → 入職後にギャップをくらう
という、典型的なミスマッチパターンだったと言えます。
7. じゃあどう動くのが賢い?
「紹介はエージェント、応募はハロワも活用」のハイブリッド戦法
これまでの数字を踏まえると、極端な「ハロワか、民間か」二択ではなくて、
「情報と紹介はエージェント/応募ルートはハロワも併用」というハイブリッド戦法
が一番合理的そうです。
7-1. 転職サイト・エージェント側の役割
- 条件のいい求人・非公開求人を含めて候補を広く出してもらう
- 求人票だけでは分からない
- 人間関係
- 残業実態
- 離職率 などを可能な範囲で裏取りしてもらう
- 年収交渉や、入職時期の調整などを間に入って交渉してもらう
7-2. ハローワーク側の役割
- 「地元の中小病院・クリニック・検査センター」など民間サイトでは拾いきれない求人を押さえる
- 公的機関としての相談窓口・職業訓練・セミナーも活用する
- 条件の良さそうな求人があれば、応募ルートとしてハロワ経由を選ぶ(紹介状が必要なケースも)
7-3. 実務的な動き方のイメージ
- まずは情報収集フェーズ
- 民間の転職サイト・エージェントで条件の良さそうな求人のリストを作る
- ハローワークでも自分の地域の求人を検索し、民間では出てこない穴場を探す
- 求人票のブラック臭チェック
- 固定残業・年俸制・インセンティブ・ノルマ
- 夜勤・当直・オンコール・残業・休日出勤などのワードが出てきたら、
→ 「NGではなく要質問リスト入り」くらいの姿勢で、条件を深掘りしていく
- 応募ルートを選ぶ
- 同じ求人が
- エージェント経由
- ハローワーク経由
の両方に出ている場合もあるので、
- 年収交渉や面倒な調整を任せたいなら:エージェント経由
- 公的な支援や手続きのしやすさを重視するなら:ハロワ経由
- 同じ求人が
といった使い分けもアリです。

入職時の年収に違いがあったとしても、その後の活躍次第では年収を上げてもらえるケースも多いです。
年収だけで応募ルートを選ぶことはせず、長期的に見て自分が不利になりにくいルートを活用してください。
7-4. 直接応募の落とし穴にはご注意を
こうした構造を踏まえると、
- どの媒体経由で応募するにせよ、雇用契約書の確認は絶対に外せない
- 特にハローワーク経由の場合は、求人票だけでは条件が見えないことが多いので、
- 面接時に業務範囲・残業・当直・オンコールの有無を具体的に聞く
- 内定後に提示される雇用契約書を、しっかり読み込む
- 少しでも引っかかるところは、しつこいくらい質問する
くらいでちょうどいい、というのが筆者の実感です。
その点、転職サイト+エージェント経由では、
- 求人票
- 口頭説明
- 雇用契約書
この三つの整合性を、エージェントが一緒に確認してくれるケースが多く、「言った言わない」や「こんな条件だとは思わなかった」を事前に潰しやすいという意味で、大きな価値があります。

ここで、視点を変えて雇用側の目線で考えてみます。
- 転職サイトやエージェント経由→ 紹介手数料が高い
- ハローワーク経由→ 手続きが増え、事務負担が重く感じられやすい
こうした理由から、近年は「ホームページからの直接応募、大歓迎」という医療機関や企業も増えています。
自社サイトからの応募に、お祝い金・引っ越し補助・面接交通費支給など、何らかの特典を付けているケースもあります。
ただし、直接応募は良くも悪くも素の状態でのやり取りになります。
- うまくいけば
→ 勤務日数やシフト、働き方の希望を柔軟に聞いてもらえたり、条件面でプラスに働くこともある - 一方で、悪い方向に転ぶと
→ 聞いていなかった業務を次々に任される
→ 待遇がじわじわ悪化する/休日出勤が増える
など、求職者側だけが不利益を被るリスクもあります。
そうした事態を防ぐためにも、直接応募こそ、「雇用契約書をきちんと受け取り、中身を確認すること」が必須です。
ところが現場の声を聞いていると、直接応募では
- 口頭説明と簡単な内定通知だけで済まされてしまい、
- きちんとした契約書や詳細な労働条件通知書が出てこない
というケースもあるようです。
- 契約書が出てこないままの入職は、どれだけ条件が良く見えても一旦保留
- 「書面でもらえますか?」と、はっきりお願いする
この一手間を惜しまないことが、ブラック体験を避けるための最低限の自衛策になると思います。
さいごに
今回の分析から分かったのは、
- 常勤の月給は「ハロワ<民間」どころか、むしろハロワがやや高め
- ブラック臭ワードやハード条件の記載は、医療機関・企業ともに民間サイト側に多い
- ハロワは情報が薄く危険サインが見えにくい一方、民間は良くも悪くも条件が丸見え、という構造の違い
という点でした。
少なくとも臨床検査技師に関しては、
「ハローワーク=ブラックだらけ」「民間=ホワイトが多い」
という話は、データ上は思い込みに近いと言えます。
大事なのは「ハロワか民間か」ではなく、
- 事前にボトルネック(業務範囲・当直/オンコール・残業実態など)をちゃんと聞き出してくれるか
- 内定後に雇用契約書の中身まで一緒に確認してくれるか
といった要件を満たす転職サイト・エージェントを選ぶことです。
これができていないサービスを使っても、正直あまり意味がありません。
そのうえで、
- 情報収集と条件のすり合わせ:信頼できるエージェント
- 地元の求人や公的支援:ハローワーク
- 応募ルートは ハロワ・民間・直接応募を状況に応じて使い分け
というハイブリッド戦略をとることで、「媒体のイメージ」ではなく、自分にとって本当に納得できる職場に近づきやすくなるはずです。
臨床検査技師の転職を成功させるためには、自分の目的に合った転職サイトを選ぶことが重要です。
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臨転堂が実際に使っておすすめできると感じた転職サイトは下記の記事でかなり詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。

