治験コーディネーターへの転職は、企業への転職を目指す看護師や臨床検査技師にとって一般的な選択肢の一つです。実際、治験コーディネーター(CRC)として働く方の中で、臨床検査技師、看護師の国家資格保有者が大半を占めています。
とはいえ
- 業務内容が難しそうだからついていけるか不安
- 企業経験がないため周囲に溶け込めるか心配
- パソコン操作に自信がないけど大丈夫かな
こんな心配をされている方も多いと思います。
安心してください、治験で最も業務が煩雑な「開始前準備」や「終了処理」はどの案件でも基本的にやることは同じです。1度覚えてしまえば特に難しいことはありません。
治験によって変わるのは試験の内容のクライテリアやvisit対応ですが、開始前に製薬会社やCRAから入念な説明とトレーニングがあるため、医療の知識を有する看護師・臨床検査技師なら知識ゼロ状態からでも問題なく業務が行えるようになるでしょう。
本記事では、治験コーディネーターの魅力を実際の業務内容を交えながら解説します。
CRCへ転職するメリットやデメリットもご紹介するので、CRCへの転職を検討している方は参考にしてください。
CRCが感じる治験コーディネーターの3つの魅力
私はCRCとして2年間、総合病院で治験コーディネート業務を担当しました。
担当領域は腎臓内科と脳外科領域で、外来・入院、慢性期・急性期疾患を一通り経験しました。
そんな私がCRC業務を通して感じた本職種の魅力をご紹介します。
臨床との程よい距離感を保てる
- 臨床検査技師なら臨床との距離が遠すぎる
- 看護師なら臨床との距離が近すぎる
医療従事者からこのような声を聞くことがありますが、CRCは臨床との程よい距離を保ちながら医療に貢献できます。
例えば
- Visit対応で患者さんと一緒に検査・診察に同席するため臨床を肌で感じれます。
- 医局や病棟に頻繁に出入りするため、医師・看護師との距離が近くなります。
- 医療行為は禁止されているため、自ら検査や看護をすることは絶対にありません。
CRCは『コーディネーター』なので、主たる業務は『医療機関における種々の調整』です。
CRCが直接医療を提供することはありませんが、患者さんと同じ目線で臨床に介入できるのがCRCの魅力の1つです。
検査データから病態を推測できるようになる
多くの治験では検査データに基づいて治験薬の投与量を調整するため、検査データを通じて、病気の原因や進行度を理解できるようになります。
勘違いしないでいただきたいのですが、上記(検査データに基づいた治験薬の用量調整)は医師が判断します。CRCがそのような判断を下すことは絶対にありません。
とはいえ、Visitを重ねるごとに検査データを見て医師がどのような診断を下すのかをある程度推測できるようになります。
自分なりの考えを持った状態で医師の見解を確認できるため、検査データを読む力が異常に高くなります。
CRCになることで、単にデータを集めるだけでなく、そのデータをもとに病気のメカニズムや進行度・重症度を理解できるようになります。
ペイシェント・ジャーニーを体感できる
治験コーディネーター(CRC)として働く魅力の一つに、「ペイシェント・ジャーニー(患者さんの治療経過)を体感できる」という点があります。これは、CRCが臨床試験に参加する患者さんの診療過程に深く関わることを意味します。
患者が試験に登録される瞬間から、治療の全過程、追跡調査を経て最終的に試験が終了するまで、CRCは患者さんの健康状態、治療の反応、生活の質の変化などを密接に観察し、記録します。
この過程において、CRCは患者さんの治療の各ステップを共に歩み、個々の患者さんが直面する挑戦や成功を第一線で支援し、目の当たりにします。これにより、CRCは医療提供の一端を担うだけでなく、患者さん個人の経験や治療への反応を理解することで、よりパーソナライズされたケアを提供するための洞察を得ることができます。
これは、患者さんとの関係を深め、医療サービスの質を向上させる上で非常に重要な要素です。
CRCとしてキャリアを伸ばす、他職種にキャリアチェンジする。いずれにしてもこの貴重な体験はあなたの財産となるでしょう。
治験コーディネーターがキツい理由
ペイシェント・ジャーニーを共に歩むCRCだからこそ、他の医療職と比べても辛いと感じる点があります。
患者さんの感情を全て受け止めなければならない
CRCは臨床試験に参加する患者さんと密接に関わるため、患者さんが経験する不安、恐怖、希望、失望といったさまざまな感情に直面することになります。病気や治療プロセスに関連するストレスや心理的な影響は患者によって大きく異なるため、CRCはこれらの感情を理解し、適切に対応することが求められます。
この役割は、患者さんのサポートとケアを提供する上で非常に重要ですが、同時にCRC自身にとって精神的な負担が大きくなる可能性があります。患者さんの感情を受け止めることは、共感と理解を示すことを意味しますが、特に状況が厳しい場合や患者さんの結果が期待通りでない場合には、感情的にも困難を伴います。
したがって、CRCは高いレベルの感受性と精神的な強さを要求され、時にはCRC自身のウェルビーイングを維持するためのサポートやストレスマネジメントの戦略が必要になることがあります。
治験の中断はCRCの評価に大きな影響が出るため、看護師のような割り切った関係性を構築することはできないんです。
治験中は夜間・緊急時の一次相談窓口になる
治験コーディネーター(CRC)の職務の中で特に厳しいとされる点の一つは、「治験中は夜間や緊急時の一次相談窓口になる」ことです。これは、臨床試験に参加している患者さんからの問い合わせや緊急事態に対応しなければならないという責任を意味します。
治験は24時間体制で進行する可能性があり、患者さんが不安を感じたり、予期しない副作用や症状を経験したりした場合、いつでもサポートを提供できるようCRCは待機する必要があります。この役割は、患者さんの安全と治験の正確な実施を確保するために不可欠ですが、CRCにとっては、夜間や休日にも仕事の呼び出しに応じる必要があるため、個人の生活とのバランスを取ることが難しくなることがあります。
また、緊急事態に迅速かつ適切に対応することは、高いストレスや心理的なプレッシャーを伴うことがあり、これが職務の厳しさをさらに増す要因となります。
このような責任は、CRCにとって大きな挑戦であり、職業生活において重要なストレスの源となることがあります。
患者さんはいつでも治験中止を申し出ることができます。少しでも不安や不審を感じると即治験中止となります。
複雑な治験はプロトコルの理解に時間を要する
治験プロトコルは、研究の設計、目的、方法、統計的考慮事項、患者管理のプロセスなど、臨床試験を実施するための詳細な計画と手順を定めた文書です。複雑な治験では、プロトコルもまた複雑であり、多数の手順、詳細なデータ収集の要件、厳格な遵守基準を含むことがあります。
CRCがこれらの複雑なプロトコルを完全に理解し、正確に実施するには、時間と努力が必要です。これは、プロトコルに含まれる情報を正しく解釈し、治験の実施においてそれを適切に適用する能力が求められるためです。また、プロトコルの要件を正確に遵守することは、研究の信頼性と有効性を確保するために不可欠です。
この過程は、特に多くの変数が関与する大規模または多施設の研究で特に困難です。CRCは、プロトコルに従って正確なデータを収集し、報告する責任があり、これには細部にわたる注意と厳密な管理が必要とされます。
したがって、複雑な治験のプロトコルの理解は、CRCにとって時間を要し、精神的な負担となることがあります。
CRCの業務は常にアップデートが必要になるため終わりがありません。
治験コーディネーターが向いている人
EQが高い人
感情知能(EQ)が高い人は、自己の感情を理解し、他人の感情に対して共感できる能力があります。
EQは「感情知能(Emotional Quotient)」の略で、個人が自己の感情を認識し、管理する能力と、他者の感情を理解し、それに適切に反応する能力を指します。EQは以下の主要な要素で構成されています: ・自己認識:自分の感情を理解し、それが自己の行動や他者との関係にどのように影響するかを認識する能力。 ・自己管理:感情を適切に制御し、ストレスを管理し、自発性や信頼性を示す能力。 ・社会的認識:他者の感情、ニーズ、懸念を察知し、社会的な状況や関係のダイナミクスを理解する能力。 ・関係管理:良好な人間関係を築き、維持し、コミュニケーションを効果的に行い、チームワークを促進する能力。 高いEQを持つ人は、感情を上手く管理し、他人との良好な関係を築くことができるため、個人的および職業的成功において重要な要素とされています。 また、EQが高い人には、以下のような特徴があります。 ・自分の思いや考え方を客観的に把握し、同様に他人の意見も聞いて思いを推し量ることができる。 ・相手の立場で考え、行動できる。自分の思いや意見も、相手に理解されるように伝えられる。 ・相手の気持ちが理解できるので、人から好かれる。その結果、他人とのトラブルや嫌いな相手が減る。 ・ポジティブな考え方や行動ができ、周囲からも共感されることが多くなる。 ・モチベーションをコントロールできる。
治験コーディネーター(CRC)として、患者や研究チームと効果的にコミュニケーションを取り、関係を築くためには、高いEQが求められます。患者さんの不安や懸念に寄り添い、チーム内の感情的なダイナミクスを理解することで、円滑な治験運営に寄与します。
割り切って仕事ができる人
治験コーディネーター(CRC)にとって、「割り切って仕事ができる」とは、医療機関内での調整やコミュニケーションを効果的に進める能力を意味します。
医療現場では多くのスタッフが忙しく働いており、彼らに声をかける際には気を遣う必要があります。しかし、仕事を円滑に進めるためには、相手が多忙であっても仕事を優先し、必要なコミュニケーションを取ることが重要です。
また、CRCは患者さんに最も近いポジションにいるため、感情移入しやすいですが、プロフェッショナリズムを保ち、公私混同せずにクレバーな対応をすることが求められます。この能力は、効率的な業務遂行と患者ケアの質を高めるために不可欠です。
事務作業が好きな人
CRCの業務は人と接する時間が大半だと思われている方も多いですが、実は人と接しないで淡々と事務作業をこなす時間が大半を占めています。具体的には詳細な記録保持、報告書の作成、データ入力など、多くの事務作業が含まれます。
このような事務作業を好む人は、必要な情報を正確に管理し、整理することが得意であり、治験プロジェクトの成功に不可欠な役割を果たします。
スケジュール管理・タスク管理が得意な人
治験コーディネーターは、多くの場合、複数の治験を同時に管理する必要があります。
例えば、同じ治験の異なるクリニックを複数担当したり、同じ施設の異なる治験を担当することがあります。
スケジュール管理とタスク管理が得意な人は、これらの責任を効果的にバランスさせ、期限内に質の高い仕事を提供できます。
理想は同日に複数の被験者対応を入れないこと。治験は通院スケジュールが厳密に決められていますが、アローワンスと呼ばれる許容範囲が設定されています。このアローワンス内なら日にちをずらす事ができるため、同日に複数の対応が重なることは避けられます。
優先順位を設定し、時間を最適に活用することで、効率的なワークフローが実現できます。
検査データが判読できる人
検査データを読解できる人は、治験コーディネーター(CRC)として特に重要な役割を果たします。治験においては、被験者の選定が主に検査データを用いて行われることが多いため、これらのデータを効率的に解析し、適切な候補者を特定する能力は、治験の進行において大きな利点となります。検査データを正確に読み解けるCRCは、治験への参加者をスムーズに組み入れ、プロジェクトの評価を高めることができます。
また、CRCは患者からの検査値に関する質問に対応することがあります。この時、検査データに関する知識を持ち、それを丁寧に説明できるCRCは、患者さんからの信頼を得やすくなります。その結果、患者さんが再び治験に参加する際の決定(リエントリー)に肯定的な影響を与える可能性があります。
このように、検査データの読解能力は、治験の効率性を高めるだけでなく、患者さんとの信頼関係の構築にも寄与します。
CRCは離職率が高い?よくある退職理由
治験コーディネーター(CRC)は、臨床試験を管理し実施する重要な役割を担いますが、この職種では比較的高い離職率が報告されています。CRCが退職する理由は次にようなものがあります。
- 結婚や出産、転勤などのプライベートに関連する内容
- 仕事の辛さやノルマの厳しさ、悩みやストレス
- 事務作業が合わない
- 臨床に戻りたい
- 仕事とプライベートの区分けがしにくい
- 上司と考え方が合わない
- 医師や医療スタッフとのコミュニケーションが大変
- 将来の展望に不安を感じてキャリアアップを目指す
- 勤務地が遠い
- 残業や待遇が見合っていないと感じた
- 社内の風通しが良いとは言えない
結婚や出産、転勤などのプライベートに関連する内容
CRCは午後出勤や定時前退社などフレキシブルな働き方が実現できるフレックスタイム制が適応されています。また、最近では報告書や社内日報作成を在宅で行える企業も増えています。
一見するとプライベートが充実する要素が整っており、結婚や出産後も長く働けるように思いますが、私の経験上はむしろ逆。タスクを期日厳守でこなしながら家庭も両立させようとすると相当なタスク管理スキルが要求されます。子育て世代が多いCRCですが、職場やチームメイトのサポートがないと両立することは難しいでしょう。
残念ながらチームメイトは子育て経験を持たない若い人材が多いため、子育てに対する理解は得られにくいかもしれません。
仕事の辛さやノルマの厳しさ、悩みやストレス
CRCは治験に被験者を組み入れることで利益を生む職種のため、治験組み入れ患者数があなたの評価(給料)に直結します。
ある意味営業的な側面を持つため、元医療従事者からするとノルマは大きなプレッシャーになるでしょう。
事務作業が合わない
CRCといえば「患者さんや医師・看護師・薬剤師とのコミュニケーションを通した調整業務が主な仕事」と思われている方も多いですが、実は業務の7割はデスクワーク。大半の業務が事務作業になるため、1日の半分以上はパソコンと向き合っています。
そのため、パソコン作業や書類整理が苦手な方は苦痛に感じることもあります。
私がCRCになりたての頃は不慣れなパソコン作業のせいで肩こり・頭痛に悩まされました。
臨床に戻りたい
CRCは医療行為が禁止されているため、直接医療に貢献することはできません。
しかし、被験者対応で毎日のように臨床と接することになるため、「看護がしたい」「検査がしたい」といった気持ちが湧き出てくる方もおられます。
CRCとして働くことで、病院勤務時代には見えなかった看護師・臨床検査技師の魅力的な部分が見えることもあり、結果として医療従事者に戻る選択をされる方も多いです。
仕事とプライベートの区分けがしにくい
フレックスタイムでフレキシブルに働けるということは、仕事とプライベートの境界が不明瞭と捉えることもできます。
例えば、CRCは被験者さんからの電話相談窓口になるため、24時間いつでも電話がかかってくる可能性があります。そのため、社用携帯は夜間・休日関係なく携帯する必要がありますし、電話がかかってきたら夜間・休日関係なく応答する義務があります。他にも、被験者さんが入院するとその事実を知ってから24時間以内にSAE報告書の第一報を治験依頼者に提出する義務があるため、連絡が入ると休日でも対応必須となります。
この対応を怠ると、被験者さんからの治験中止の申し出や、「逸脱」により自身の評価が下がることに繋がります。
上司と考え方が合わない
CRCは業務のゴールこそ前CRCで共通ですが、仕事のやり方や進め方等のプロセスには特に決まりがありません。そのため、各自が自分のやりやすい方法で業務を遂行することになります。
ただし、我流で成績が伸び悩んだりミスを連発すると上司から指導が入ることがあり、上司のやり方を強要されるケースもあります。業務の進め方や考え方が自分と異なる場合、上司から指示に強いストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
医師や医療スタッフとのコミュニケーションが大変
CRCは関連部署との調整業務や治験担当医師とのコミュニケーションを頻繁に取ることになるため、他人とのコミュニケーションが苦手な方にとっては地獄のような職種といえます。
特に、医師に報告書へのサインを依頼する際、多忙で不機嫌なことも多く、CRCへのあたりがキツくなることも散見します。
担当医師に話しかける勇気が出なくて、帰宅時間が遅くなるCRCが存在するのも事実です。
CRCはある意味合う合わないの適性がはっきりした職種と言えるでしょう。
将来の展望に不安を感じてキャリアアップを目指す
CRCは製薬会社と医療機関の調整業務を行う、いわゆる隙間産業です。
自社に製品力があるわけでもなく、手に職がつくこともないため、将来を不安に感じる方もおられます。
そのため、臨床開発経験を活かした製薬メーカーへの転職や、安定が約束される医療職にキャリアを戻す方も多いです。
勤務地が遠い
CRCは会社のオフィスに上がることはほぼありません。基本的には担当治験の実施する施設に直行・直帰するスタイルです。
訪問する施設は担当治験によって変わるため、勤務地は実際に働き出してから出なければわかりません。また、新たな治験が始まれば担当施設が増えることもあるため、常に勤務地ガチャが発生します。ガチャに外れると通勤時間2時間の施設を担当することもあるため、病院時代より家を出る時間が早くなる、なんてことも起こります。
残業や待遇が見合っていないと感じた
CRCは業務の特性上、どうしても残業が多くなる職種です。平均で残業20〜30時間、繁忙期では40時間を超えるスパイクが発生することもあります。
また、治験を遂行する上で不可欠な存在であるCRCですが、臨床開発に関与する職種の中ではおそらく最低賃金です。
CRC業務が板についてくると、このような待遇に不満を感じることも多くなるでしょう。
社内の風通しが良いとは言えない
CRCは個々が施設にこもって作業するため、上層部やチームメイトと情報交換する機会が非常に少ないです。そのため、慣れないうちは重要な治験情報の見落としやミスが発生しやすくなり、結果として治験の品質に影響を与える可能性があります。
また、上司やチームメイトとのコミュニケーションの障害はCRCのモチベーション低下や職務満足度の減少を招き、最終的には離職率の上昇につながることもあります。
治験コーディネーターになるメリット
治験コーディネーター(CRC)になることは、臨床検査技師、看護師、薬剤師などの医療従事者にとって多くのメリットがあります。ここでは、その主な利点を詳しく説明します。
フレックスタイムで自由に働ける
CRCとして働く一つの大きな利点は、フレキシブルな勤務時間=フレックスタイム制度を利用できることです。
この柔軟性により、プライベートな予定と仕事のバランスを取りやすくなります。例えば、今日は夕方から友達とディナーに行きたいから16時に帰ろう、飲みすぎて朝起きるのがしんどいから10時に出社しよう、などといった出退勤時間の変更を事前の申請なしで各自が自由に決めることができます。
これにより、勤務時間を自分の生活スタイルや家庭の状況に合わせて調整できるため、ワークライフバランスを改善することが可能です。
病院のように朝は必ず8:30に出勤、やることがなくても17:00まで帰れない、といったことから解放されます。
年収が上がる
多くの場合、CRCは他の一般的な医療職よりも高い年収を得ることができます。入社時の年齢や前職での給与にもよりますが、450万円〜500万円スタートで、成績次第では10万円/年程度の昇給が見込めます。
治験は高度な専門知識とスキルを要求されるため、その報酬もそれに見合ったものになります。キャリアの進展とともに給与が向上する可能性もあり、経済的な面でのメリットは大きいでしょう。
ランチに出掛けられる
CRCの職場は通常、オフィス環境や医療施設内にありますが、フレキシブルな勤務体制を取っている場所が多いため、ランチタイムに外出して食事をすることが容易です。
これにより、日中の小休憩を有意義に過ごすことができ、リフレッシュする時間を確保できます。
空き時間に何をしてもバレない
CRCの業務はプロジェクトベースであり、特定のタスクが完了すれば、その間に自由な時間を持つことが可能です。
そもそもオフィスには出社しませんし、マネージャーは性善説に基づいてメンバーを管理していますから、どこで何をしているか逐一報告することはありません。空き時間には個人的な用事を済ませたり、短い休憩を取ったり、副業することができます。
ただし、この自由を適切に管理し、業務の責任を果たすことが前提となります。
間違っても嘘の勤怠を報告して遊びに行くなんてことはしないようにしてください。
まとめ:治験コーディネーターは良い職種です
治験コーディネーターの魅力やキツイ理由、向いている人、転職するメリットを解説しました。
医療機関と企業では働き方が根本から異なるため、転職初年度は戸惑うことも多いでしょう。とはいえ、規模が大きなSMOなら教育研修が充実しており、若い女性が多い職場ということもあり、分からないことがあっても上司や同僚が丁寧に教えてくれます。
何より医療従事者とは異なり、自分の働きが患者さんの生死に直結しないため、気軽にお金を稼げます。
CRCに興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。
40分5,000円でキャリア相談も承っているので、私に直接聞きたいことがある方はお気軽にご相談ください。
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