検査技師Info

【臨床検査技師】タスクシフト・シェアの最新動向と注意点

医師の労働時間削減を目的に策定された、臨床検査技師へのタスク・シフト/シェアですが、日本臨床衛生検査技師会(日臨技)が実施した令和5年度の調査で面白い結果が出たのでご紹介します。

RINTEN-DO PICK

臨転堂の結論:臨床検査技師におすすめの転職サイトはこの2つ

転職を成功させるコツは、目的に合うサービスを選ぶこと。
臨転堂の結論は「臨床向け」と「企業向け」を分けて使うのが最短ルートです。

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1臨床検査技師の転職なら
【メディカル技師ワーカー】

総合病院・クリニック・検査センターへの転職をじっくり進めたい方向け

メディカル技師ワーカーの画面イメージ
評価や実績の図版

メディカル技師ワーカーは、臨床検査技師の求人案件が豊富で、総合病院からクリニック、検査センターまで幅広く対応している転職支援サービスです。 初めての転職でも安心して利用できる、フルサポート型のエージェントです。

  • 担当アドバイザーが臨床検査技師の業務を深く理解しており、専門用語もそのまま通じる
  • 無理な応募の勧誘が少なく、自分のペースで求人を検討しやすい
  • 総合病院〜クリニックまで、施設形態を比較しながらキャリア相談ができる

特徴・メリット・サポート力

臨転堂が実際に利用した印象をもとに整理しています。

特徴フルサポートの「農耕型」(じっくり関係を築きながら進めるスタイル)
メリット無理な応募の勧誘がなく、自分のペースで転職活動ができる
サポート力アドバイザーが臨床検査技師の業務を深く理解しており、専門用語も通じるため話が早い

出典:メディカル技師ワーカー公式サイト

申し込み・求人を見る

公式サイト:https://tryt-worker.jp/gishi/

2臨床検査技師から企業への転職なら
【にしまファーマ】

医療機器・検査試薬メーカーなど「企業求人」に強い、伴走型サポート

にしまファーマの画面イメージ
評価や実績の図版

にしまファーマは、医療業界転職に特化した転職支援サービスです。 医療現場での経験をしっかり評価してくれる企業求人に強く、特に「営業職」「臨床開発モニター(CRA)」「学術職」などを目指す方に最適です。

  • 医療業界出身の代表が直接、キャリアの整理から応募戦略まで伴走してくれる
  • 独自ネットワークを活かした、非公開かつ独占的な confidential 求人の紹介が受けられる
  • 企業側とのコミュニケーションも含めてサポートしてくれるため、初めての企業転職でも安心

特徴・メリット・サポート力

「企業で働いてみたい」臨床検査技師向けに、強みを整理しました。

特徴医療業界出身の代表が直接、伴走型サポートを提供
メリット独自ネットワークを活かし、非公開かつ独占的な confidential 求人を紹介してもらえる
サポート力医療機器メーカーや検査試薬メーカーなど、企業求人の紹介実績が豊富

出典:にしまファーマ公式サイト

相談してみる

公式サイト:https://nishimapharma.co.jp/

注意:企業転職の年齢・求人状況について

臨床(医療機関)のご経験のみで、企業(メーカー等)への転職を希望される場合、 年齢が上がるほど応募可能な求人が限定される傾向があります。
これは紹介会社の登録条件というより、企業側の採用条件として年齢・経験要件が設定されているケースが多いためです。

そのため、登録・応募自体は可能でも…

  • 書類選考の通過率が低くなる
  • 希望条件に合う求人の紹介が難しい(紹介できる求人がない可能性がある)

目安としては、23〜34歳前後の方が比較的選択肢が広がりやすい傾向があります(※個別事情により変動します)。
30代以降で企業転職を目指す場合は、希望職種の優先順位整理や、実績の言語化(再現性の提示)など、 より戦略的な準備が重要になります。

※どちらか一方ではなく、「臨床向け(メディカル技師ワーカー)」と「企業向け(にしまファーマ)」を併用するのがおすすめです。

【令和5年度】タスクシフト・シェアの施設実態調査の結果

  • 当該計画策定のための院内会議に臨床検査室が参加していない施設が7割にのぼった。
  • 日本臨床衛生検査技師会が実施するタスクシフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会の受講料を施設負担としている施設ほど、法令改正により追加された 10 行為を実施していることが示された。
  • 講習会の受講意識を年齢層別で分析したところ,年齢が高くなるほど講習会の受講意思が減少する傾向が示された。

出典:医学検査 Vol.73 No.4 (2024) p.794-799 DOI: 10.14932/jamt.24-42

この結果から分かることは、多くの施設が医師労働時間短縮計画には消極的ということ、今の業務で手一杯ということです。

年収は400万円そこそこで変わらないのに仕事量だけ増える、そのための講習会参加費用は自費。

こんなの上からかなり強めの圧がかからない限り動く訳がありません。

ちなみに、法令改正により追加された 10 行為は以下の通り。

  • 医療用吸引器を用いて鼻腔、口腔又は気管カニューレから喀痰を採取する行為
  • 内視鏡用生検鉗子を用いて消化管の病変部位の組織の一部を採取する行為
  • 運動誘発電位検査
  • 体性感覚誘発電位検査
  • 持続皮下グルコース検査
  • 直腸肛門機能検査採血を行う際に静脈路を確保し、当該静脈路に接続されたチューブにヘパリン加生理食
  • 塩水を充填する行為
  • 採血を行う際に静脈路を確保し、当該静脈路に点滴装置を接続する行為
  • 採血を行う際に静脈路を確保し、当該静脈路に血液成分採血装置を接続・操作・抜針びび止血を行う行為
  • 静脈を確保し、超音波検査のために静脈路に造影剤注入装置を接続・操作・抜針及び止血を行う行為

これらの行為をしたい方、余計な業務が増えてほしくない方どちらにせよ、タスクシフト・シェアの検査室の動向は必ず確認しておきましょう。

臨床検査技師の働く場所の注意点

「タスクシフト・シェアが進んでない施設がいいなぁ。」

「うちの施設はタスクシフト・シェアが進んでなくてラッキー!」

こう思った方は少し注意が必要です。

タスクシフトが上手くいかなくても、医師の働き方改革は強行されます。つまり、病院としては働ける医師がいないなら外来を縮小させるしか方法がなくなります。

外来が縮小する🟰病院の収益が減る、検査数が減る

収益が減るとコロナで前例があったように夏冬のボーナスが減額またはカットされるかもしれません。

検査数が減ると検査技師の人員整理が進み、検体検査はブランチ・FMS化されるでしょう。実際、直近1年で検査センターのブランチ・FMS化は前年度比1.5倍程度増加していますし、外来縮小により検査センターが撤退する施設も出てきています。

タスクシフト・シェアが進んでいない病院の方が技師の負担は少ないかもしれませんが、高い確率で医師不足→患者数減少によりボーナスカットや経営破綻に追い込まれるでしょう。

この先何年技師として働くのか。

業務量とご自身のキャリアプランを天秤にかけて、勤務する医療機関は慎重に選びましょう。

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ABOUT ME
臨転堂
経歴:臨床検査技師→胚培養士→治験コーディネーター→アプリケーションスペシャリスト→研究開発・細胞培養→検査試薬メーカー技術員 保有資格:臨床検査技師免許 、緊急臨床検査士 、二級臨床検査士(臨床化学/免疫血清学)