臨床検査業務に従事する中で、必ず遭遇するのが非特異反応。
患者検体に含まれる物質と試薬中の成分が予期せぬ反応をすることで臨床症状を反映しない検査結果が出力されるため、臨床へ報告してしまうと誤った診断や不要な治療が開始されることになります。
本記事は、臨床検査のピットフォールとして過去に報告があった非特異反応の事例と解析手順を一覧表でまとめました。
自施設で遭遇した異常反応疑い検体を解析する際の参考にしてください。
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臨床検査ピットフォール事例集|生化学項目編
項目 | 現象 | 発見の発端 | 材料 | 解析手順 | 原因 | 論文 |
AST | ASTと抗体の結合により高活性→保存により PALPが失われ低活性 | ASTのみ異常高値 | 血清 | PALP添加、ゲル濾過など | 自己抗体? | 臨床化学分析異常の概要.桑克彦.135(suppl-1):8-10, 2010.自動化学会誌 |
AST | 偽高値 | ASTのみ異常高値 | 血清 | IFE | IgGの結合(シェーグレン症候群) | AST結合免疫グロブリンによる高AST血症の一例.浜英雄.52(4): 469-469, 2003.医学検査 |
AST | AST結合性免疫グロブリンによる偽高値 | 反応過程異常 | 血清 | ・保存温度の検証 ・補酵素添加 ・アイソザイム ・免疫固定法 ・免疫混合法 | 患者中のIgG | 自動分析装置での反応過程異常を契機として見い出したAST結合性免疫グロブリンの1例.青木義政.48(11)、1584-1588, 1999.医学検査 |
LD | アノマリーによる LD上昇 | LD:1680 U/L | 血清 | 免疫固定法、Sephadex G 200によるグロブリン分画 | 抗体の結合による血中寿命の延長? | IgG, IgA, IgM, いずれとも 結合したLDHアノマリーの解析.和田典子.38(4): 249-252, 1994.生物物理化学 |
LD | 偽高値 | 臨床症状等との乖離 | 遠心血液 | 遠心後の上清の最上部分の確認など | 遠心後の上に浮いた有形成分 | 採血管から直接サンプリングによる測定値の異常.近清裕一.50:183-187, 2001.医学検査 |
LD | 偽高値 | 文献の確認 | 遠心血液 | 遠心後の上清の有形成分の調査 | 白血球の浮遊 | 採血管からの直接サンプリングで 見られる乳酸脱水素酵素(LD)異常 値の原因について.堀井隆.30(3): 289-292, 2005.自動化学会誌 |
ALP | ALPアノマリーによる偽高値 | ALPアイソザイム | 血清 | 免疫固定法、アイソザイム | 抗体の結合による血中寿命の延長? | 当院で検出されたALPアイソザイ ムのアノマリー症例についての 検討.遠藤八千代.39(1): 75-75, 2016.生物試料分析 |
ALP | 小児の一過性ALP血症 | 血清 | アイソザイム | 糖鎖の変位の結合に よる血中寿命の延長 の可能性 | 小児一過性高アルカリ性ホスファターゼ血症をきたした2症例.前川真人.35(8): 891-894, 1987.臨床病理 | |
CK | アノマリーによる CK上昇 | 34/890例でアノマリー | 血清 | 890例をIFE | 抗体の結合による血中寿命の延長? | 検査データの異常より見出された 遺伝性ならびに後天性変異(6) 追加:CKアノマリー.金光房江.34(4): 402-403, 1986.臨床病理 |
CK-MB | 偽高値 | CK-MB/CK異常 | 血清 | ・CLIAによる測定 ・アガロースゲル電気泳動 ・グロブリン吸収試験 | IgM型異好性抗体 | IgM型異好性抗体にてCK-MB mass測定値が偽高値となった 1症例.三好雅士.52:103-105, 2015.徳臨技会誌 |
AMY | Acarbose(薬剤) | 基礎検討 | 血清 | 試薬の基礎検討後、乖離症例の背景の調査 | Acarboseのアミ ラーゼに対する非拮 抗阻害 | Acarboseの尿中アミラーゼ活性への阻害.大澤進.28(3) :179-183, 2003.自動化学会誌 |
ChE | シクロホスファミド(商品名:エンドキサン)による異常低値 | 記載なし | 記載なし | ・健常者血清との混和試験 ・プラリドキシムヨウ化メチル(商品名:PAM)溶液の添加によるCh-E再活性化試験 ・シクロホスファミドを健常者血清に添加する試験 | シクロホスファミドの代謝物がCh-Eに結合したことによる活性阻害 | シクロホスファミド投与後の血清コリンエステラーゼ活性低下原因の検討.白田 亨.61:3-8, 2012.医学検査 |
TP | M蛋白による反応妨害 | 95施設で測定した IgM-M蛋白血清の測定値解離 | 血清 | 各施設間で比較 | 不明 | Interference of IgM-l paraprotein with biuret-type assay for total serum protein quantification.Milos Tichy.47(2):235–236, 2009.Clin Chem Lab Med |
TP | リポ蛋白-Xの影響 | TP異常高値 | 血清 | リポ蛋白分画、希釈試験、タイムコース確認 | リポ蛋白-Xにうよる反応妨害 | リポ蛋白-X血症での血清総蛋白測定の異常反応.二木亜希子.63(suppl): 282-282, 2015.臨床病理 |
ALB, T-Bil, Fe | ヒアルロン酸による反応妨害 | 蛋白とアルブミンの逆転 | 血清 | 鍵型アルブミンを認め,高ヒアルロン酸血症を疑う⇒ヒアルロン酸異常高値 希釈試験、ヒアルロニダーゼによる影響回避 | ヒアルロン酸による反応妨害 | 異常反応を認めた高ヒアルロン酸血症の一例.上野信弥.40(4): 475-475, 2015.自動化学会誌 |
UA | ラスリテックによる尿酸分解 | 尿酸がゼロ | 血清 | 尿酸の急低下症例のカルテ チェックおよび投与症例の 尿酸値の経時変化 | ラスリテックによる血中尿酸の分解 | 当院で経験した生化学検査の異常事例(その1) 検体に起因する症例.清宮正徳.111:43, 2011千臨技会誌 |
UN | M蛋白による反応妨害 | 再検時 マイナス打ち | 血漿 | 試験管内で目視、反応曲線の観察 | IgM M蛋白とへパリ ンの結合物質が試薬 と反応して白濁 | Interference of M-paraprotein in automated urea assays.Jean- Baptiste Oudart.51(7): e153–e155, 2013.Clin Chem Lab Med |
CRE | ドブタミンによる PODへの影響 | クレアチニンの急低下 | 血清 | 添加実験 | ドブタミン(薬剤)の影響 | ドブタミンがTrinder試薬類へ与える影響とその回避策の検討.村本良三.56:1216-1220, 2007医学検査 |
CRE | デカドロン注射液の混入 | クレアチニンの異常高値 | 血清 | 添加実験 | デカドロン注射液 (関節への注射)の血液への流入 | デカドロン注射液の手関節内注射 直後の同側肘静脈採血検査で血清クレアチニン値の上昇を認めた 一例.牧石 徹也.53:200-206, 2011腎臓病学会誌 |
CRE | 偽低値 | 基礎検討 | 血清 | 添加試験 | 2価フェノール薬剤 | クレアチニン測定試薬6試薬における測定誤差の比較.三好雅士.66:547-553, 2017.医学検査 |
T-Bil | M蛋白による試薬の混濁 | T-Bil 9mg/dL、 4時間後 19.9mg/dL | 血清 | 試験管内で目視、反応曲線の観察 | IgG型M蛋白による白濁 | Artifactual Hyperbilirubinemia Due to Paraprotein Interference.Liron Pantanow itz.127:55–59, 2007.Arch Pathol Lab Med |
T-Bil | M蛋白による反応妨害 | BMの異常検出機能 | 血清 | 試験管内で目視、反応曲線の観察 | M蛋白による白濁 | The abnormal reaction data- detecting function of the automated biochemical analyzer was useful to prevent erroneous total-bilirubin measurement and to identify.清宮正徳.441:44-46, 2015.Clin Chim Acta. |
T-Bil etc | 装置の故障、M蛋白による反応妨害 | BMの異常検出機能 | 血清 | 試験管内で目視、反応曲線の観察 | M蛋白による白濁、装置の故障 | 生化学自動分析装置における異常反応検出機能の有用性の検討.清宮正徳.40(5):617-623, 2015JJCLA |
LDL-C | 偽高値 | 基礎検討 | 血清 | ・反応タイムコース確認 ・希釈試験 ・アガロースゲル電気泳動 ・CHO/TG染色 | Lp-X | LDL-C測定におけるFriedewald式と直接法の比較.三好雅士.51:74-77, 2014.徳臨技会誌 |
Fe | M蛋白による反応妨害 | 比較検討 | 血清 | ・比較検討 ・タイムコース確認 | M蛋白による反応妨害 | M蛋白による異常反応を回避した Fe測定試薬の検討.近藤裕之.56(12): 1560-1563, 2007.医学検査 |
Fe, UIBC | 鉄排泄薬剤 (デフェラシロクス) | Fe, UIBCの異常高値 | 血清 | 血清にDFXを添加 | DFX-鉄結合:血清鉄と同様;DFXは UIBCと同様の挙動 | 経口鉄キレート剤が血清鉄・不飽 和鉄結合能測定系に与える影響/オートタキシン―その測定意義と 今後の展望.伊藤巧.40(10): 1054-1058, 2012.Medical Technology |
ハプトグロビン | M蛋白による偽低値 | ハプトグロビンの低値 | 血清 | 希釈試験、沈殿除去など | M蛋白による反応妨害 | ハプトグロビン測定に影響を及ぼしたIgM-λ型M蛋白血症.野尻卓宏.64(11): 1236-1242, 2016.臨床病理 |
GA, ALT | M蛋白による反応妨害 | BMの異常検出機能 (W) | 血清 | 反応曲線の観察 | M蛋白、脂質 | 生化学検査における異常反応の原因解析.増子和尚.38(2): 555-555, 2015.血液事業 |
K | 白血病患者 エアシューターによる上昇 | K異常高値、 Caマイナス | 血清 | 患者血液で再実験 | 白血球(濃度29万 /μL)の崩壊 | Pseudohyperkalemia due to pneumatic tube transport in a leukemic patient.Kellerman PS.46:746-748, 2005.Am J Kidney Dis |
K | 手を強く握ることによる上昇 | Kの偽高値 | 血清 | 手を握った場合と握らない 場合の比較、および採血室 の偽高値対策の検証 | 筋肉からのカリウム放出 | 採血に起因する血中カリウム偽高 値の出現機序と、回避方法に関す る検討.清宮正徳.34(5):839-844, 2009.自動化学会誌 |
K, Ca | EDTA3K(液体)の持ち越し | K異常高値、Caマイナス | 血清 | 確認 | 高濃度液体EDTA3Kの持ち越し | Calam RR, Cooper MH: Recommended “order of draw” for collecting blood specimens into additive-containing tubes.Calam RR.28:1399, 1982.Clin Chem |
K, Ca | EDTA2Kの持ち越しなし | 影響なし | 血清 | 確認 | 影響なし | 採血から分析までのデータ変動要 因の立証確認 4.採血順序による EDTAコンタミ試験.長谷健二.31:502, 2006.自動化学会誌 |
Ca | gadodiamide(MRI造影剤)の干渉 | 試薬の比較検討 | 血清 | 添加実験 | 造影剤の影響 | 血清カルシウム測定試薬4法についての基礎的検討.高尾マユミ.35:93-98, 2010.自動化学会誌 |
IP | モリブデンブルー法での異常低値 | M蛋白の影響検討 | 血清 | TP、免疫グロブリン定量、 M蛋白型 文献的考察 | M蛋白 | M蛋白血症患者における無機リン測定の検討.中嶋清美.39(5):630-634, 2014.自動化学会誌 |
UA、ChE、 GT、Cre、 HDL-C | M蛋白による反応妨害 | 分析装置からのエラー表示 | 血清 | 希釈試験、DTT添加など | M蛋白による反応妨害 | UA・Cre・γGT・ChE・HDLに異常反応を示した一症例.岩井智子.62(suppl):55-55, 2013.医学検査 |
生化学項目 | M蛋白による反応妨害 | M蛋白血清89症例を測定 | 血清 | 各分析装置で測定 | M蛋白による混濁 | Paraproteins are a common cause of interferences with automated chemistry methods.Yang, Y.132(2):217-223Arch Pathol Lab Med |
CRP | M蛋白による反応妨害 | CRP異常高値 (56mg/dL) | 血清 | ・希釈試験 ・目視での白濁確認 | M蛋白による反応妨害 | CRP測定で異常反応を認めた M蛋白血症の検討.斎藤篤.38(4):460-460, 2013.自動化学会誌 |
CRP | 異常高値 | 記載なし | 血清 | ・抗血清、ウサギ血清、抗ヒトウサギ抗体、BSAによる吸収 ・オクタローニー法 ・BSA-Latex、Nude- Latexによる反応曲線確認 ・第1試薬に抗IgM抗血清を添加し測定 ・第1試薬にDTTを添加し測定 | BSAと反応するIgMによる非特異凝集 | ラテックス免疫凝集法を用いた CRP/FDP測定において非特異凝集を認めた一例.平井幹男.47:990-996, 1998.医学検査 |
CRP | 異常高値 | 回避方法の検討 | 血清 | ・免疫電気泳動 ・第2試薬を比免疫ヤギ血清に変え測定 ・DTTおよびMEによる反応抑制の確認 ・DTT添加試薬の性能評価 | 抗ヤギ抗体陽性患者とIgM高値検体が抗ヒトヤギ抗体と反応 | 異好反応による免疫比濁法CRP測定の干渉とヂチオスレイトール添加によるその干渉の抑制.山本慶和.22:853-856, 1997.自動化学会誌 |
CRP | 異常高値 | 発生状況、原因物質、 回避方法の検討 | 血清 | ・HPLC ・IEP ・免疫固定法 ・PEG処理 ・IC定量 | TIA法の乖離はPEG緩衝液での白濁 白濁物質の影響で一番大きいのはIgM | TIA法を用いたCRP測定時の非特異反応について 第1、2報.森下芳孝.45:1111-1120, 1996.医学検査 |
CRP | 測定値乖離 | 記載なし | 血清 | ・検体としてRF高値、免疫グロブリン高値検体使用 ・干渉チェックによるRFの影響確認 ・希釈直線性確認 ・添加回収試験 ・各種LA試薬、異好抗体パネル試薬で測定 | RFや異好抗体がラテックス試薬と反応 | ラテックス凝集免疫比濁法における干渉反応の解析.渡辺勝紀.26:26-32, 2001.自動化学会誌 |
CRP | CRP偽高値 | 希釈直線性不良 | 血清 | ・希釈直線性試験 ・低温放置白濁沈殿物免疫固定法 ・沈殿物添加実験 | IgM-κ型Ⅰ型クリオグロブリン | クリオグロブリンによりCRP値に影響を及ぼしたマクログロブリン血症の1例.島野志都子.36(1):26-31, 2011.自動化学会誌 |
IgG・A・ M | M蛋白定量値異常 | 免疫グロブリン定量値と蛋白分画 M蛋白量との乖離 | 血清 | ・免疫電気泳動 ・IgAサブクラス、アロタイプ ・IgGサブクラス ・ゲル濾過、SDS-PAGE | ・IgA2 M蛋白抗原過剰 ・IgG4 M蛋白抗原過剰 | 免疫グロブリン定量値と血清蛋白分画値に乖離がみられた2症例.佐藤裕久.51:237-241, 2007.生物物理化学 |
CH50 | コールド アクチベーション | C3, C4正常、 CH50のみ低値 | 血清 | 血算やへパリンで再検し、血症>血清 | 不明(HCVの時もあり?) | 血清中のC3,C4が正常なのに, CH50が低くなるのはなぜですか?.清宮正徳.57(11):1882-1367, 2013.臨床検査 |
MMP-3 | 偽低値 | 採血量が少ないと偽低値化 | 血清 | ・希釈試験 ・各種動物抗体感作ラテックスによるOD判定 ・各種採血管ごとの測定 ・採血管添加剤によるラテックス剥離の確認 | 少量検体においては採血管中のトロンビンよりラテックス粒子から抗体を剥離させる。 | ラテックス免疫比濁法を用いた MMP-3測定試薬の基礎性能および採血管添加剤による偽低値化についての検討.野尻卓宏.41:83-93, 2016.自動化学会誌 |
MMP-3 | 偽低値 | 重複オーダ | 血清 | ・各種採血管ごとの測定 ・他方(ELISA)による測 定 | 採血管内の物質 | ラテックス免疫比高法による MMP-3偽低値.影山憲貴.59(1):17-23, 2011臨床病理 |
MMP-3 | 相関性試験での解離 | – | 血清 | ・RF、免疫グロブリンの測定および 4 種の異好抗体の検出 ・還元剤および抗免疫グロブリン吸収試験による解析 | RF、異好抗体 (免疫グロブリン) | ラテックス凝集比濁法による マトリックスメタロプロテイナーゼ-3測定試薬における非特異反応の解析.北秋翔子.63(4):427-434, 2015.臨床病理 |
Glu | 解糖阻止までの時間 | 確認実験 | NaF血漿 クエン酸 血漿 | 添加実験、比較実験 | 解糖阻止までの時間 はクエン酸が最も早 い | グルコース, HbA1c測定に適した血糖採血管の検討.二瓶司.34:911-914, 2009自動化学会誌 |
HbA1c | 異常ヘモグロビン | HbA1cの異常波形 | EDTA全血 | 長時間HPLC, 酵素法や免疫法との比較 | 異常ヘモグロビンによる偽低値 | HbA1c測定における異常ヘモグロビンの影響.荒井 満恵.60(4):332, 2011.医学検査 |
HbA1c | 遠心血球層の上下で測定値が異なる | 基礎検討 | 全血 | 比較実験 | 古い赤血球ほど下に沈む | ヘモグロビンA1c測定に用いる血 液試料の検討-遠沈された検体の赤血球層を試料とする場合の問題点 について-.宮下徹夫.29(3):181-189, 2004.自動化学会誌 |
HbA1c | 溶血検体を遠心して HbA1cを測ると低値 (最大で1%?) | 基礎検討 | 全血 | 比較実験 | 古い赤血球ほど溶結する | 遠沈後の赤血球層を試料とする HbA1c測定法における溶血の影響.宮下徹夫.39:328-334, 2014.自動化学会誌 |
HbA1c | 一酸化炭素との結合による誤差 | HbA1c異常低値 | EDTA全血 | 他法の確認、経時変化 | CO結合HBによる負誤差 | 一酸化炭素中毒によるHbA1c測定への影響について.遠藤八千代.117, 2013.千臨技会誌 |
NH3 etc | クリオフィブリノーゲンによる凝固 | 氷冷により凝固 | 血漿全血 | 当該患者の血清,凝固用ク エン酸ナトリウム,ヘパリンの各採血管に血液を採取後,37℃を維持しながら遠心分離し,血清または血漿を分取した。2)血清または血漿を小分けし,37℃および5℃に2時間静置した.析出成分を遠心によって除去後,上清中の総蛋白,アルブミン,IgG, IgA, IgM,フィブリノーゲンを 測定した. | クリオフィブリノーゲンによる凝固 | 視神経脊髄炎の治療経過中に, 著明な一過性クリオフィブリノーゲン血症を呈した一症例.清宮正徳.59(suppl):375-375, 2011.臨床病理 |
臨床検査ピットフォール事例集|免疫項目編
項目 | 現象 | 発見の発端 | 材料 | 解析手順 | 原因 | 論文 |
AFP | 2法間での測定値乖離 | 傾向分析 | 血清 | 希釈試験、抗ヒト血清による吸収、非働化、加熱処理、2-ME処理 | ラテックス法に5例偽陽性検体あり。 IgM高値でIgMが関与。すべて肝疾患で 3例は自己免疫性肝炎 | ラテックス凝集免疫測定による AFP測定における非特異反応について.中力紀子.42:1504-1508, 1993.医学検査 |
AFP | 偽低値 | 前回値の比較 | 血清 | ・希釈試験 ・吸収試験(マウス血清) ・クエン酸処理 ・PEG処理 ・化学処理(シアリダーゼ、尿素、酢酸、TritonX- 100) | 患者中のIgG | 電気泳動による臨床検査 電気泳動で明らかにされる新症例免疫自動分析装置ミュータスワ コーi30測定AFPの偽低値解析と患者特性について.井本真由美.59(1):29-34, 2015.電気泳動 |
BNP | 蛍光酵素免疫測定 (FEIA)法異常高値 | 臨床像との解離 | EDTA血漿 | ・他法での再検査 ・希釈試験 ・吸収試験 ・ゲル濾過 | 自己抗体? | 脳性ナトリウム利尿ペプチドが異常高値を示した一症例.原田あゆみ.65(6):674-678, 2016.医学検査 |
CA125 | 偽高値 | 保存によりCA125値が増加 | 血清 | ・ゲル濾過 ・酵素処理(β-ガラクトシダーゼ、ノイラミニダー ゼ) ・温度負荷 ・SDS-PAGE ・等電点電気泳動 | 温度上昇により構造が変化しエピトープが増加 | CA125の異常値.青野悠久子.29:473-478, 2001.検査と技術 |
CA125 | 偽高値 | 臨床経過との解離 | 血清 | ・ゲルろ過HPLC ・免疫吸収 ・還元処理 | HAMA | ヒトIgM型抗マウス抗体(HAMA) による血清CA-125測定における偽 陽性反応の解析.森山 隆則.40(5):607-610, 1996.臨床検査 |
CA125 | 偽高値 | 記載なし | 血清 | ・アフィニティクロマトグラフィー ・ゲル濾過 ・SDS-PAGE ・F(ab’)2分画を用いた測定 | IgM(抗イディオタイプ抗体)による OC125抗体との非特異反応 | EIA法測定でCA125の非特異的異常値を呈する現象の原因物質の解析.金子祐一郎.40:948-952, 1992.臨床病理 |
CA125 CA19-9 | HAMAによる非特異反応を示す検体希釈直線性、吸収試験反応性の多様性 | HAMAの多様性検討 | 血清 | ・希釈直線性試験 ・吸収試験 | HAMA | Human anti-mouse antibody (HAMA)による非特異反応症例における血清希釈直線性に関する 考察.阿部正樹.40(1):10-15, 2015.自動化学会誌 |
CA19-9 | 2法間での測定値乖離 | 新試薬導入時に発覚 | 血清 | ・希釈試験 ・ノイラミニダーゼ処理 ・NS19-9、マウスIgG、マウス腹水、ヤギ抗ヒト IgG、ヤギ抗ヒトIgA、ヤギ抗ヒトIgMでの吸収試験 | 乖離5例全例がIgMによる非特異反応、 HAMAとは異なる | CLIA法によるCA19-9測定値乖離例における非特異反応の系統的解析.海原和己.35:884-887, 2010.自動化学会誌 |
CA19-9 | 2法間での測定値乖離 | 日常法で直線性得られず | 血清 | ・非働化 ・PEG処理 ・抗ヒトIgM抗体による吸収 ・試薬カートリッジ校正成分の組み合わせ試験 ・HPLC ・HAMA吸収試験 ・BSA中のIgG含有量測定 | マウスIgGおよびウシIgG双方に結合するIgG性異好抗体による偽陽性 | IgG性異好抗体によるCA19-9偽高値例の検討とウシ免疫グロブリンによる偽高値の回避.三浦寛子.53:1103-1108, 2005.臨床病理 |
CA19-9 | 異常高値 | 身体的異常なく7年間高値(820- 1,310) | 血清 | ・CA50測定 ・HPLC ・抗ヒトIg抗体による吸収試験 | 不明 HPLCではCA19-9と 異なるピークが認められ、CA50のp-クと一致 イディオタイプ抗体による偽陽性は否定 | 健常人においてCA19-9異常高値を呈する現象の解析.金子祐一郎.47:943-948, 2006臨床病理 |
CA19-9 | 測定値乖離 | 4種試薬の測定値比較 | 血清 | ・ゲル濾過 ・HAMA吸収剤(MAK33)吸収 | RIAとEIAで測定値が乖離。その大部分は肝疾患で低分子にピーク。測定試薬の違いによる測定値乖離には測定系ごとの反応性の違い、標準物質の違い、反応条件の違い、偽陽性反応が相互に関与 | CA19-9測定値の市販4試薬間での比較について.阿部正樹.44:1040-1045, 1995.医学検査 |
CA19-9 | 測定値乖離 | 2種試薬の測定値比較 | 血清 | ・ゲル濾過 ・抗血清による吸収 ・非働化試験 | RIAとEIAで肝疾患での測定値乖離(低分子にピーク)。抗体標識法の違いが関与しているのでは | 肝疾患検体にみられるCA19-9 EIA法偽陽性とその分子量に関する検討.新井智子.22:238-243, 1993.臨床化学 |
CA19-9 | 測定値乖離 | 慢性肝炎での高 CA19-9血症 | 血清 | ・抗血清による吸収 ・非働化試験 ・PEG処理 ・Lewis血液型判定 | 慢性肝疾患ではルイス血液型抗原Leaの代謝が阻害され、クリアランスが低下 し、血中に鬱滞した CA19-9関連物質が高値を引き起こす | CA19-9のRIAとnon-RIAとの乖離:とくに慢性肝炎における高 CA19-9血症の機序について.宮脇章.23(suppl):31a-35a, 1994.臨床化学 |
CA19-9 | スクラルファート投与による偽高値 | 記載なし | 血清 | ・ゲル濾過 | スクラルファートの長期内服により、血中にシアリルLea抗原を表出する分子量約100~200万の巨大分子が誘導され る。 | スクラルファート長期内服により血清CA19-9値上昇を示した6例の検討.河野通盛.46:929-932, 2002.臨床検査 |
CA19-9 | 異常高値 | 臨床経過との解離 | 血清 | ・希釈試験 ・ゲルろ過 ・吸収試験 (抗血清・マウス血清) ・他法での測定 | HAMA | Transient human anti-mouse antibody generated with immune enhancement in a carbohydrate antigen 19-9 immunoassay after surgical resection of recurrent cancer..Keiichi Nakano.53(4):511-515, 2016.Ann Clin Biochem |
CA19-9 | 化学発光酵素免疫測定法での異常高値 | 臨床像との解離 | 血清 | ・希釈試験 ・他法との相関 | 一過性のシアリル Lea抗原関連物質の 増加 | 腫瘍マーカーCA19-9の異常高値症例の経験.志賀道子.37(3):352-356, 2012.自動化学会誌 |
CEA | 偽低値 | 特定患者のCEAが徐々に低下し、測定感度以下になった | 血清 | ・添加回収試験 ・酸加熱抽出試験 ・プロテインGによるIgG除去 ・HPLCによる患者IgG精製と添加試験 | 抗CEA自己抗体が体内のCEAと結合し、抗体反応エピトープをマスク | CEA低値検体における抗CEA自己抗体の重要性に関する検討.俵木美幸.37:17-20, 2012.自動化学会誌 |
CEA | 偽高値 | 他法による再検 | 血清 | ・希釈試験 ・ゲルろ過 ・酸加熱処理 ・他法での測定 | 易熱性のCEAより低分子物質(NCA、 NCA-2、BGP以外のCEA関連抗原かその分解産物の可能性があるが詳細不明) | 酸加熱処理により回避できたCEA偽高値例のHPLCによる解析.荒川幸子.32(1):47-50, 2007.自動化学会誌 |
CYFRA | 物理的刺激(検体の落下やエアシュータ)により失活 | 文献の確認 | 血清 | 物理的な影響を加えて実験 | 物理的な影響による失活 | サイトケラチン19フラグメント (CYFRA)の物理的刺激による 負の影響についての検討.万場真乃介.123:23-26, 2015.千臨技会誌 |
HBs抗原 | 偽陽性 | 偽陽性 (再検後陰性) | 遠心血液 | 遠心後の混和の有無と偽陽性の確認 | 不明 | 採血管使用の問題点 1.HBs抗原測定について.石沢修二.53:767-770医学検査 |
HBs抗原 | 偽陽性 | スクリーニング検査陽性・確認抑制試験陰性 | 血清 | ・吸収試験(HAMA吸収 剤、粒子成分、不活化ウシ ALP、抗IgM抗体、抗IgG 抗体) | IgM型抗ウシALP抗体 | ルミパルスPrestoⅡによる高感度 HBs抗原定量試薬の評価.戸来孝.72(9):1569-1577, 2015.医学と薬学 |
HTLV-1抗体 | 偽陽性 | 臨床経過との解離他法との乖離 | 血清 | ・他法での測定 ・抗BSA抗体価測定 ・吸収試験(BSA) | 抗ウシアルブミン抗体 | HTLV-1抗体検査疑陽性例における抗牛蛋白抗体の関与の検討.宮野章.23(2):103-106, 2017.未病システム学会誌 |
PIVKA-II | PIVKA-Ⅱの異常高値 | 異常高値 | 血清 | 患者の背景の調査など | 浮遊フィブリン、異 好抗体、M蛋白、肝 切除後の保護シート | ルミパルスPrestoIIにおける PIVKA-II偽高値.戸来孝.35:65-69, 2010.自動化学会誌 |
PIVKA-II | 偽高値 | 2種試薬の測定値比較 | 血清 | 吸収試験(IgM、HAMA、不活化ALPによる吸収) | 患者血清中に存在する抗ALP抗体(肝切除時に貼付されたウシ由来の止血シートで、シートに含まれていたウシのALPに対するIgMが産生され、非特異反応を起こしていたことが想定される | 肝切除後PIVKA-II偽高値の原因解明.平松久美子.55(4):330-337, 2007.臨床病理 |
PIVKA-II | 偽高値 | 臨床経過との解離他法との乖離 | 血清 | ・他法との比較 ・吸収試験(PEG処理、プロテインA処理、不活化 ALPによる吸収) ・異好抗体定性検出 ・精製IgG添加試験 | ポリクローナルIgG HAMAの可能性も | 血漿タンパクが免疫学的測定系に影響を及ぼす機序 ~肝切除後に認められたPIVKA-H偽高値について~.井本真由美.36(2):223-226, 2011.自動化学会誌 |
PRL | 異常高値 | 臨床経過との解離 | 血清 | ・ゲルろ過 ・吸収試験(抗血清) | IgG-PRL comlex | Identification of IgG-κ type macroprolactin found in the serum of a 8-year-old girl.Keiichi Nakano.433:206-208, 2014.CCA |
RBP、Tf | 偽高値 | 臨床経過(低栄養)との乖離 | 血清 | ・関連他項目測定 ・RF測定 ・特異抗血清による吸収試験 ・緩衝液との反応試験 ・PEG添加実験 ・免疫電気泳動、免疫固定法 | RF活性を持つIgM-λ型M蛋白(IgG-κ、 IgA-λも共存) | レチノール結合蛋白およびトランスサイレチン測定における異常反応の解析.牛島夏木.52(2):1-4, 2008.生物物理化学 |
SCCA | FEIAの偽低値? | CLIAとFEIAとの 乖離 | 血清 | ・希釈直線性試験 ・免疫グロブリン吸収試験 ・ゲル濾過分析 ・免疫沈降法 ・イムノブロット法 | 過剰なグリコシル化 | CLIA と FEIA で極端な測定値の 乖離を認めた扁平上皮癌関連抗原 (SCCA)の解析~過剰な糖鎖結合が疑われた SCCA の一例~.丸山奏恵.64(3):265-269, 2016.臨床病理 |
βHCG | 偽高値 | 臨床経過との解離 | 血清 | 吸収試験 | HAMA | hCGβ低値陽性が偽陽性と考えられたセミノーマの1例.服部 裕介.97(6):804-808, 2006.日本泌尿器科学会雑誌 |
コルチゾール | 2法間での測定値乖離 | 2種試薬の測定値比較 | 血清 | ジクロロメタン抽出処理 | 交差反応性(コルチゾール代謝産物、テトラハイドロコルチゾール等) | 血中コルチゾール測定において乖離を認めた症例の検討 一TDxとACS-180において一.片川一之.48(12):1700-1703, 1999.医学検査 |
シクロスポリン・タクロリムス | ダブルルーメン構造を持つ輸液用カテーテルからの採血による薬剤の混入 | 免疫抑制剤の異常高値 | 血清 | カテーテルを用いた影響実験(インビトロ) | 免疫抑制剤のルーメン壁のすり抜け | 中心静脈カテーテル採血は免疫抑制剤血中濃度の偽高値につながる可能性がある.早川美惠子.56:900-904, 2007.医学検査 |
タクロリムス | 偽高値 | RFとの関係検索 | 血清 | ・RF添加試験 ・免疫グロブリン吸収試 験、異好性抗体吸収試験、 ACMIA法抗体による吸収試験 ・ゲル濾過分析 | ・不安定な偽高値惹起物質 ・IgM型のHAMA活性を有するRF | Dimensionを用いたタクロリムス測定法におけるRFによる偽陽性についての検討.阿部正樹.62(3):258-263, 2013.医学検査 |
タクロリムス | 偽高値 | 臨床経過との解離 | 全血血清 | ・希釈直線性試験 ・抗βgal抗体の確認 ・免疫グロブリン吸収試 験、異好性抗体吸収試験、 ACMIA法抗体による吸収試験 ・ゲル濾過分析 | ・症例1:HAMA活性を有するIgG ・症例2:IgM型の HAMA活性を有する RF | ACMIA法によるタクロリムス測定に影響する 非特異反応物質の解析.阿部正樹.61(11):983-988, 2013.臨床病理 |
リチウム | 偽高値 | 導入前検討 | 血清 | ・添加回収試験 ・希釈試験 | 採血管pH調整剤 | 血中リチウム濃度測定における測定前段階での変動要因.三好雅士.42:38-44, 2017.自動化学会誌 |
抗HLA抗体 | 偽低値 | 測定方法間での測定値乖離 | 血清 | ・加熱による補体の非働化 ・DTT処理 ・EDTA処理 | 補体による反応阻害 | HLA抗体検査における血清非働化 の必要性について―血清の非働化によりHLA抗体強陽性を判定しえ た2症例の経験から―.万木紀美子.59(3):462-469, 2013.輸血細胞治療学会誌 |
梅毒TP抗体 | ラテックス凝集免疫比濁法での非特異反応 | 臨床像との解離 | 血清 | ・中和試験 ・希釈試験 ・免疫グロブリン吸収試験 ・還元剤の添加試験 ・BSA吸収試験 ・抗原未感作ラテックスによる凝集の確認 ・ゲル濾過により分子量分布の確認 ・他法との比較 | ラテックスなど試薬構成成分と反応する IgM | ラテックス凝集免疫比濁法による梅毒TP抗体検出法における非特異反応の解析.鈴木晴美.42(3):221-226, 2017.自動化学会誌 |
梅毒TP抗体 RPR | 妊娠36週でTPLA試験、 RPR試験 共に陽転化 | 症状との不一致 | 血清 | ・希釈試験 ・他法との相関 ・吸収試験 ・異好抗体処理試験 | IgM | 妊娠後期に母親の梅毒血清反応の陽転化をみとめ、診断および治療に苦慮した新生児の1例.鈴木里香.53(3):831-837, 2017.周産期・新生児医学会雑誌 |
D-ダイマー | 偽高値 | FDPとの逆転現象 | クエン酸血漿 | ・希釈試験 ・抗Fib抗体吸収試験 ・DTT処理試験 | IgMによる非特異反応 | Dダイマー・FDPの逆転現象に対し DTTが有用であった1症例.三好雅士.63:86-89, 2014.医学検査 |
凝固検査 | 凝固促進剤入り採血管後に採血 | 確認実験 | クエン酸血漿 | 添加実験、比較実験 | 凝固促進剤の混入 | Effect of Carryover of Clot Activators on Coagulation Tests During Phlebotomy.Fukugaw a Y.137:900-903, 2012.Am J Clin Pathol |
凝固検査 | 凝固促進剤入り採血管後に採血 | 確認実験 | クエン酸血漿 | 添加実験、比較実験 | 凝固促進剤の混入 | 血清用採血管の凝固促進剤が凝固 検査値へ与える影響 ~ワルファリ ン服用患者における検討~.福川陽子.59:289, 2011.臨床病理 |
凝固検査 | 凝固検査前に捨て血液不要 | 確認目的 | 88症例で2本連続採血してPT, APTT, antithrombin, protein C, and factors II, V, VIII, IX, and X.を比較したが影響なし | 影響なし | Collection of blood specimens by venipuncture for plasma- based coagulation assays: necessity of a discard tube.Raijmakers MT.133:331-335, 2010.Am J Clin Pathol | |
凝固検査 | 凝固検査前に捨て血液必要 | 学生採血 | 学生に連続採血させたら、 APTTが延長 | (1本目は組織液混入かも | Prolongation of the activated partial thromboplastin time associated with poor venipuncture technic.McPhedran P.62:16-20, 1974.Am J Clin Pathol | |
IAT試験 | 市販反応促進剤添加で偽陽性反応 | 検査結果不一致 | 血清血漿 | ・不規則抗体精査 ・各種反応促進剤(PEG、 LISS、ALB)添加 ・アジ化ナトリウム添加試験 | 不明(抗菌薬?細菌?) | 間接抗グロブリン試験において 市販の反応促進剤を加えることにより偽陽性を示した一症例.山岡愛子.62(2):364, 2016.輸血細胞治療学会誌 |
高速凝固採血管 | 採血順番の影響 | 基礎検討 | 血清 | 比較検討 | 採血管に違いより も、採血量や採血順 が影響 | 高速凝固真空採血管が生化学測定値に及ぼす影響について.黒澤弘美.26:651-654, 2001.自動化学会誌 |