令和5年賃金構造基本統計調査の結果によると、臨床検査技師の平均年収は495.7万円、中央値は494.5万円。
ただし、この金額は新卒からベテランまでが一律に含まれているため鵜呑みにするとミスリードにつながります。
また、厚生労働省が公開している都道府県別の年収データは各都道府県で平均年齢が異なるため、単純比較できません。
そこで本記事では、都道府県別の年収と平均年齢のデータを回帰モデルを用いて正規化し、
全国平均年齢を基準にして各都道府県の「年齢調整済み年収」を算出し、給与水準が高い都道府県ランキングを作成しました。
記事の後半では求人情報から算出した年収を用いた都道府県ランキングを作成しています。
労働時間や地域ごとの物価差を考慮した調整年収も紹介していますので、臨床検査技師の年収・給与を詳しく知りたい方は参考にしてください。
臨転堂の結論:臨床検査技師におすすめの転職サイトはこの2つ
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出典:にしまファーマ公式サイト
相談してみる公式サイト:https://nishimapharma.co.jp/
注意:企業転職の年齢・求人状況について
臨床(医療機関)のご経験のみで、企業(メーカー等)への転職を希望される場合、
年齢が上がるほど応募可能な求人が限定される傾向があります。
これは紹介会社の登録条件というより、企業側の採用条件として年齢・経験要件が設定されているケースが多いためです。
そのため、登録・応募自体は可能でも…
- 書類選考の通過率が低くなる
- 希望条件に合う求人の紹介が難しい(紹介できる求人がない可能性がある)
目安としては、23〜34歳前後の方が比較的選択肢が広がりやすい傾向があります(※個別事情により変動します)。
30代以降で企業転職を目指す場合は、希望職種の優先順位整理や、実績の言語化(再現性の提示)など、
より戦略的な準備が重要になります。
年齢別の平均年収

出典:令和5年賃金構造基本統計調査から引用したデータをグラフ化
| 年齢 | 平均年収 (万円) | 月額給与 (万円) | 賞与 (万円) |
| 20~24歳 | 326.56 | 21.8 | 65.3 |
| 25~29歳 | 409.36 | 27.3 | 81.9 |
| 30~34歳 | 479.94 | 32.0 | 96.0 |
| 35~39歳 | 501.76 | 33.5 | 100.4 |
| 40~44歳 | 563.37 | 37.6 | 112.7 |
| 45~49歳 | 571.82 | 38.1 | 114.4 |
| 50~54歳 | 605.07 | 40.3 | 121.0 |
| 55~59歳 | 636.24 | 42.4 | 127.2 |
| 60~64歳 | 487.27 | 32.5 | 97.5 |
| 65~69歳 | 376.53 | 25.1 | 75.3 |

上記は給与明細の支給額です。手取りは上記金額の8割程度が目安です。
月額給与金額別の人数割合

出典:令和5年賃金構造基本統計調査から引用したデータをグラフ化
| 給与月額(万円) | 割合(%) |
| ~9.9 | 0 |
| 10~11.9 | 0 |
| 12~13.9 | 0 |
| 14~15.9 | 0.2 |
| 16~17.9 | 0.4 |
| 18~19.9 | 2 |
| 20~21.9 | 6.6 |
| 22~23.9 | 11.4 |
| 24~25.9 | 8 |
| 26~27.9 | 10.2 |
| 28~29.9 | 10.5 |
| 30~31.9 | 11.7 |
| 32~33.9 | 6.1 |
| 34~35.9 | 4.9 |
| 36~37.9 | 4 |
| 38~39.9 | 6.1 |
| 40~44.9 | 10.2 |
| 45~49.9 | 4.1 |
| 50~54.9 | 2.1 |
| 55~59.9 | 0.4 |
| 60~69.9 | 0.4 |
| 70~79.9 | 0 |
| 80~89.9 | 0.2 |
- 22〜23.9万円の人数割合が多い理由は定年退職後の再雇用者が含まれるためです。
- 40〜49.5万円の割合が多いですが、金額が40歳から5万円刻みになっているためです。

肩書なしの検査技師は月額30万円強で頭打ち、30万円以上欲しいなら主任・科長・副技師長・技師長などの役職が必要です。
60万円以上が0.6%ですが、臨床検査技師で年収1,000万円に達するのはこの程度の割合ということです。
賃金調査の年収ランキング
令和5年賃金構造基本統計調査結果から都道府県別の平均年収が入手できますが、各県で平均年収が異なるため、同じ水準で年収比較できません。
そのため、平均年齢が年収にどのように影響するかを数式(回帰モデル)で学習し、全国平均年齢を基準にして、各都道府県の「年齢調整済み年収」を計算しました。

続いて問題になるのが、労働時間の差です。ご覧の通り、各県で労働時間に差があります。この差をキャンセルするため、年収を時給換算します。
加えて、各都道府県の物価差も考慮するため、食料・住居・光熱費・水道・家事用品を総合的に勘案した物価指数で年齢調整時給を補正しました。

- 滋賀県のデータが明らかに変だったため今回は集計から除外しました。
- 全国1位の山口県と最下位の島根県では時給換算で1000円以上差があります。
- 東京は賃金が高いイメージですが調整時給は全国14位と中盤の位置付けでした。
求人の年収ランキング
令和5年賃金構造基本統計調査は既に臨床検査技師として働いている方が対象のため、イコール転職で提示される年収ではありません。
そのため、求人情報に掲載されている年収の平均を都道府県別にまとめた結果をご紹介します。

この状態は物価地域差を考慮していないため、全国物価地域差指数で補正した年収を金額の高い順に並び替えます。

賃金の伸びしろランキング
令和5年賃金構造基本統計調査をベテラン技師の賃金、求人票に記載されている年収を新人技師の賃金とした場合の年収の増加率を都道府県別に算出し、増加率の高い順にランキングしました。

- ベテラン技師の賃金は年齢・労働時間・地域物価差を調整した金額
- 新人技師の賃金は求人情報として公開されている金額に地域物価差を調整した金額
- 増加率の全国平均は1.45
まとめ
給与水準が高い都道府県ランキングを公開しました。
臨床検査技師は年功序列の賃金体制のため、ある程度の年収まではエスカレーター方式で増加します。
ただし、一定の額に到達すると頭打ちになるため、そこから更に年収を高めるには役職に就く必要がありそうです。

今回の年収データは平均的な数値です。実際の年収は個々のスキルや経験に応じて変動するため、参考程度にお考えください。
あなたの持つスキル・経験で提示されるリアルな年収を知りたい方は転職活動を行ってください。
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今回の集計で使用したデータ一覧


