「AIを使ってみたけど、思ったような答えが出ない」
そんなときは、料理を想像してみてください。
料理には、素材・器具・レシピ・味見が必要です。AIも同じです。
① 素材=AIに渡す情報
冷蔵庫に何があるか分からなければ、作れる料理を提案するのは難しいですよね。
AIも「文章を作って」だけでは、誰に何を伝えたいのか分かりません。目的や背景、使ってほしい情報を渡すほど、答えは自分の希望に近づきます。
② 器具=使うAI
包丁とオーブンでは役割が違います。AIも、文章を考える、画像を作る、資料を整理するなど、種類や機能によって得意なことが違います。
ただし、最初から器具選びにこだわりすぎる必要はありません。まずは身近なAIで、自分がよくする作業を一つ試してみましょう。
③ レシピ=指示の伝え方
同じ材料でも「おいしく作って」だけでは、完成形は人によって変わります。
例えば「メールを書いて」よりも、
友人との約束を延期するメッセージを作って。理由は体調不良。相手に気を遣わせすぎない、短く自然な文にして。
と伝えた方が、欲しい文章に近づきます。
指示に迷ったら、**「何をしたいか」「誰向けか」「どんな形で欲しいか」**の三つを伝えてください。
④ 味見=出てきた答えの確認
ここが大切です。AIの答えは、完成品とは限りません。
「AIは嘘をつく」と言われますが、まず区別したいことがあります。
「1+1は?」なら答えは2です。でも「足し算の答えは?」では、何と何を足すのか分かりません。質問が曖昧だと、AIの答えも期待からずれます。
一方で、質問を具体的にしても、AIが事実を間違えることはあります。 もっともらしい文章だからといって、正しいとは限りません。数字、出典、医療や法律などの重要な情報は、元の資料で確かめましょう。個人情報や社外秘の資料を入力するときも、利用するサービスや職場のルールを確認してください。
AIを使いこなす第一歩は、難しい「魔法の指示文」を覚えることではありません。
材料を渡し、作りたいものを伝え、出てきたものを味見する。
違ったら「もっと短く」「初心者向けに」「この部分は根拠を示して」と頼み直せばいい。AIは、一回で正解を当てる機械としてより、会話しながら仕上げていく道具として使うと役立ちます。

