転職活動で見られるポイント
転職の場合、新卒の就職活動とは異なり、企業分析(社風・会社の強み・社長の名前・競合調査)は不要です。
採用人事や現場メンバーから見られることは下記の4つです。
活躍できるのか
自社の即戦力となる経験・スキルを有しているのかどうか。
定着するのか
今後、長く自社で働いてくれそうか。
マネージメントしやすいのか
マネージャーがマネージメントしやすいかどうか。マネージメント経験がある場合、どのような点に気を付けているか。マネージメントする上で重視している点は何か。
嘘をついていないか
転職理由や志望動機に一貫性があるか、矛盾がないか。
転職理由と志望動機の考えるポイント
転職理由と志望動機に一貫性がなければ、採用担当者に不信感を抱かれお見送りとなります。
転職理由と志望動機の一貫性は転職の軸が定まっていればブレることがありません。
ここでは、あなたが転職を検討する理由を言語化するためのヒントを提供します。
『生きがい』を言語化しておく
【保存推奨】
🐱生きがいを探すヒント🐱
有名な図解をご紹介するにゃ。「生きがい」という言葉はそのまま「ikigai」と訳される日本独自の概念にゃ!いろんな事を試しながら自分が生きがいを感じる場所にスライドしていくにゃ🐾#リモにゃん #マインド pic.twitter.com/kww03a7JWU— リモにゃん|フリーランス応援ネコ🐱 (@remolabo) May 20, 2023
転職理由を『生きがいを得たいから』とすることで、転職理由と志望動機に一貫性を持たせながら、採用担当者に強烈なインパクトを残すことができます。
生きがいは下表の4つのカテゴリーを同時に達成することで得られるとされています。
カテゴリー | 詳細 |
---|---|
好きなこと | あなたの趣味や面白いと感じること |
得意なこと | 努力しなくても他社より優れていること |
世間が必要とすること | 社会貢献できること |
稼げること | プライベートが充実できること |
私の場合は下記のようになりました。
カテゴリー | 詳細 |
---|---|
好きなこと | 予測不可能な状況や新しい経験を求めることが好きで、リスクを取ることを恐れません。 |
得意なこと | 情報収集、人とのコミュニケーション |
世間が必要とすること | 患者さんの役に立つ仕事がしたい |
稼げること | 子供を5人もつことが夢 |
【転職理由】現職では生きがいが達成できないことを訴求する
生きがいを言語化できたら、現職では4つのうちのどれかが達成できないことを訴求すれば転職理由として矛盾がなく誰もが納得する内容になります。
私の場合、『現職の製品が主にコンシューマ向けに展開され、収益追求が最優先となっている現状に、私の社会貢献への想いとのギャップを感じるようになり転職を決断したこと』を説明しました。
【応募理由】応募求人では生きがいが達成できることを訴求する
応募求人では、上表4つのカテゴリーが全て達成できることを説明することで、好きなこと・得意なことを活かして活躍できること、社会貢献・稼げるため定着できることをアピールします。
転職回数が多い人の退職理由・志望動機でも使える
なお、この方法は転職回数が多くても使えます。
- 4つ全てを達成できる職場を求めて転職を繰り返していた。
- 転職当時は転職の軸が言語化できていなかったが、今回の転職活動で自己分析を行い、俯瞰して過去を振り返ってみると『生きがい』を求めて転職を繰り返していたことがわかった。
- 今回は自分の転職の軸がしっかりと定まった上で転職活動を行なっており、今回が最後の転職になると考えます。
このように説明することで、単純なジョブホッパーではなく、しっかりとした転職の軸を持っており、次は長く働いてくれそうだと採用人事に思ってもらえます。
面接時に気をつけたい5のポイント
転職理由と志望動機を言語化できていればどんな質問が来ても対応できますが、面接通過率を更に高めるために、下記5つのポイントを押さえておきましょう。
笑顔でハキハキ話す
756の法則をご存知でしょうか。
756の法則とは、印象学における法則で、7秒で人の印象の5割が決まり、それは相手の頭から6か月間離れないといわれています。
第一印象はしばらく変えることができません。たとえ緊張していたとしても、笑顔を絶やさず、相手の目を見ながらハキハキ受け答えするだけで好印象が得られます。
自分のペースに巻き込む
面接は場の雰囲気が重く、相手のペースに飲まれがち。そんな状態では本来の自分を出せずに、適正に評価を受けられません。
相手のペースになるのは、質問に対して回答するという受け身の姿勢・単調さが原因。
自分のペースに巻き込むには質問に対して端的に回答した後に、こちらからも質問を投げることが有効です。面接を一方的な質疑応答の時間にするのではなく、双方向のコミュニケーションの場と考えればOK。むしろあなたのコミュ力が高ければ面接の空間を支配することもできます。
逆質問は『経営者のビジョン』と『現場の実務内容』の2つでOK
面接の最後には『求職者さんから弊社に対して何か質問はありますか?』と必ず聞かれます。
質問しないのは論外ですが、意味のない質問をすることも相手からの評価を下げる要因になります。
経営者のビジョン
会社のHPやニュース記事を読み漁り、経営者の目指すビジョンを情報収集します。
リアルタイムの記事が見つかる可能性は低いため、面接の場で最新のビジョンを質問しましょう。
『御社のビジョンは〇〇だと理解しています。改めて、今後の目指す方向性をご教示ください。』
現場の実務内容
求人票に業務内容が記載されているため、そこから具体的な内容を深掘りした質問を投げましょう。
『求人票には〇〇という業務を担当すると記載がありましたが、この業務は〇〇ということでしょうか。』
ポイントは、質問する際に自分の考えを提示すること。これにより、事前にリサーチしていることが相手に伝わるため好印象が得られると同時に、業務に対する熱意を感じてもらえるためマネージメントがしやすい人材であることがアピールできます。
聞かれたくないこと・触れられたくない経歴には自分から先に答える
転職回数が多いことや勤務年数が極端に短いことなど、あなた自身が気にしている経歴がある場合、採用担当者も100%気にしています。この点に納得してもらえなければ、ほぼお見送りとなるため、避けては通れません。であれば、自分から答える方が相手からの印象は良くなります。
聞かれたくないな・・・と思うことがあれば、自分から積極的に話すようにしてくださいね。
転職理由のポジティブ表現への変換
転職理由を面接で説明する際には、ポジティブかつ建設的な表現を心がけることが重要です。
以下にそれぞれの転職理由を面接向けに好ましい表現に変更したものをご紹介します。
給与や待遇に不満がある
自分のスキルや経験をより適切に評価していただける環境を求めています。
キャリアアップしたい
更なるキャリアの成長を目指しており、新しいチャレンジを求めています。
職場環境(人間関係)
チームの協力やオープンなコミュニケーションを重視する環境で働きたいと考えています。
ワークライフバランスを整えたい
効率的に仕事を進めるための柔軟な働き方を探しています。
臨床検査技師の将来に不安がある
長期的なキャリアの安定性を重視して、将来的な展望を持った企業・職種を希望しています。
家族の都合や生活環境を変えたい
家族との生活を考慮し、この地域でのキャリアを築きたいと考えています。
他職種に興味がある
新しい分野に挑戦し、これまでの経験を活かしつつ、新たなスキルを習得したいと思っています。
健康上の理由
家庭の状況が変わったことを受けて、新しい環境でのキャリアを求めています。