本ページでは、ヘルスケア業界で年収の大幅アップが期待できる外資系ベンチャー企業のメリット・デメリットと転職方法について解説します。
- 転職理由が年収アップなら年収レンジが高い外資系ベンチャーを狙うべきです。
- 外資系ベンチャーはスーパーフレックス、テレワーク、直行直帰、顧客が厳選されているなど、働きやすい環境が整っています。
- 外資系ベンチャーの求人はJACかランスタッドでしか出会うことができません。
- この2社でサポート対象外になった場合は、別サイトを利用して年収アップしてから再チャレンジしてみましょう。
ヘルスケア業界での転職を検討している皆様、外資系ベンチャー企業の求人は見たことがありますか?
非常にレアな求人ですが、出会えたら超年収アップが狙えると同時に、自由な働き方も手に入れることができるかもしれません。
今回の記事では、そんな外資系ベンチャー企業の良さと、注意すべき点、どうしたら転職ができるのかを深堀して解説していきます!
初期の年収レンジが大手より高い
大前提として、年収アップの秘訣は
『何をしているか』ではなく『どこで働いているか』が重要です。
下記に求人票から抜粋してきた企業別の想定年収をお示しします。
- 大手外資系S社:450万円〜600万円
- 大手外資系O社:500万円〜650万円
- 大手内資系F社:400万円〜550万円
- 外資系ベンチャーI社:500万円〜700万円
- 外資系ベンチャーIR社:500万円〜800万円
- 外資系ベンチャーC社:600万円〜800万円
現在より年収をアップしたいなら、外資系ベンチャー企業への転職は最適解の1つになるでしょう。
外資系ベンチャーは高年収でも働きやすい!?
労働時間はスーパーフレックスタイム制
内資系企業だと固定労働時間制やコアタイムありのフレックス制が一般的ですが、外資系ベンチャーはコアタイムなしのスーパーフレックス制を採用している企業が多い印象です。

画像引用元:RESUS社会保険労務士事務所HP
スーパーフレックス制はコアタイムが設定されていないため、出勤時間・退勤時間は個人で自由にコントロールすることができます。
※月間の総労働時間が定められており、最低でもその時間の労働は必要です。
勤務形態はテレワーク&直行直帰スタイル
外資系は勤務形態は結構ゆるい企業が多いです。
施設訪問以外の時間はどこで業務しても構いません。
オフィスは設置されていますが、出社の要請がない限りはテレワークでOKです。
そのため、自宅・カフェなど場所を問わず自分の好きな場所で業務することができます。
また施設訪問する際も自宅から直接施設へ向かってOKですし、施設での業務が終了したら直接帰宅できる直行直帰スタイルのため、無駄な移動時間が発生しません。
但し、会社に置いてある資材を施設に運ぶ場合など、どうしても会社を経由しなければならないケースもあります。
顧客が厳選されておりクレーマーが少ない
大手の場合はとりあえず数をこなすことが優先になるため、企業が顧客を選ぶことはできません。
どんな顧客であれ、要望があれば全て受け入れることになるため、質の低い顧客を相手にすると余計な業務が発生して非常に手間とコストがかかります。
一方、ベンチャー企業の場合はそもそも知名度が低く限られた顧客にしか認知されていないため、ある程度企業側で顧客の質をコントロールすることができます。
特に研究機関や医師がターゲットとなる製品を取り扱う場合は、顧客の質が非常に高く、無駄な業務が一切発生しません。
外資系ベンチャー企業に転職する際の注意点
大手と比べると年収も高いし、働きやすいし言うことなし!かと思いきや、注意すべき点もいくつかあります。
福利厚生が最低限度
会社の規模が小さいこともあり、福利厚生が弱いことがあります。
- 住宅手当/扶養手当の支給がない
- 厚生年金基金に未加入
- 財形貯蓄制度がない
- 保養所がない
- 健康保険が最低限
いずれもあったら良いなレベルです。無くても特に困ることはないでしょう。
手当が少ない分、年収が高いとも取れます。
賞与の概念がない
内資系企業の場合、毎年”賞与”が支給されることが一般的です。
一方、外資系ベンチャーの場合、決まった額が支給される賞与という概念はなく
インセンティブ、もしくはプロフィットシェア・ボーナスという概念になります。
インセンティブ・ボーナス
個人の業績に応じて支給されるボーナス。
支給の金額は個人の努力で決まる。
プロフィットシェア・ボーナス
会社の利益に応じて支給原資が変動するボーナス。
会社全体・所属部署・チームの業績で支給額が決定される。
企業によって、どちらか片方、または両方を採用しています。
一貫して言えることは、結果が出ないとボーナスは支給されない、ということです。
会社の業績が悪く、個人の業績もイマイチの場合はボーナス50%カットなんてことも十分起こり得ます。
そもそもハードルが超高い
会社の規模が小さく、かつ顧客も単価が高い優良ユーザーなので、社員自身もかなりのスペックを要求されます。
- ビジネスレベルの英語力
- 生物学、遺伝学、または関連分野の学士号を取得し、2年以上の関連経験を有すること。
- 修士号または博士号を取得している
- 免疫学、再生医療学、生命科学の知識、研究経験
外資系のベンチャーなので、英語力(最低でも読み書きレベル)は必須です。
自社製品の関連分野の学位(学士+実務経験、または修士・博士)を取得している必要があるため専門学校卒だと非常に厳しい戦いになります。
大手の場合はポテンシャルを見てくれる企業が多いため、学歴はそこまで重要ではありませんが、やはり外資系ベンチャーは少数精鋭なだけあって入り口で相当数がふるいにかけられます。
外資系ベンチャー企業の求人はどこで出会える?
上述の通り、応募資格のハードルが異常に高いためどこの転職サイト・転職エージェントでも取り扱いがある訳ではありません。
外資系ベンチャー企業の求人に応募したいならJAC Recruitment、またはランスタッドへ登録する必要があります。
この2社は海外で評価が非常に高く、「この2社だけに求人を出します」という外資系企業が数多く存在します。
とはいえこの2社は誰でもサポートしてくれる訳ではなく、サイト登録時の年収で求職者を取捨選択します。
現在の年収によっては、登録してもサポート対象外になる可能性があることは念頭に置いていてください。
サポート対象外ということは、そもそも企業に応募しても採用される可能性が低いということです。
もしこの2社からサポート対象外になった場合は、一旦キャリアカーバーやiX転職を利用して自分の手が届く範囲でキャリアアップを試みましょう。
その後、ある程度の年収になったタイミングで再度JAC・ランスタッドへ登録して再チャレンジすればOKです。
まとめ:とことん年収を上げたいなら外資系ベンチャーは最適解の1つです
今回の記事のポイントをまとめます。
- 外資系ベンチャー企業は初期の年収レンジが高いため、転職により手っ取り早く年収を上げることができます
- スーパーフレックス制、テレワーク、直行直帰、質の高い顧客など、大手よりも働きやすい場合があります
- 一方、福利厚生が最低限、賞与は会社・個人の業績次第で変動する・そもそもハードルが高いため採用が難しいなどの注意点があります
- 外資系ベンチャーへ転職するためには
JAC Recruitmentやランスタッドなど、信頼と実績があり外資に強い転職エージェントを利用しましょう。
繰り返しになりますが、年収アップの秘訣は「何をしているか」ではなく「どこで働いているか」が非常に重要です。
少数精鋭で非常に狭き門ですが、採用されれば超高年収の勝ち組確定です。
ぜひ、積極的にチャレンジしてみてくださいね!