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【初心者必読】マーケティング思考力の強化に重要な2つのこと:フレームワークとセンス(慣れ)

現在マーケターを目指している方、マーケティング業務初心者の方、どのようにマーケティング力を向上させているでしょうか。

先日、某有名ドリンクメーカーの元マーケティング部の方とのお話の中でマーケティング初心者がマーケティング思考力を強化させるために重要なことを教えてもらいました。

それは、正しい手法で場数を踏んでマーケティング業務に慣れること、です。

書籍で勉強したり、社内の幾度にわたる会議から導き出した施作も所詮は机上の空論。実際にアウトプットしなければ何の意味もありません。

 

今回の記事では、この点について深掘りして説明していきます。

 

マーケティング思考力の強化に重要なことはフレームワークとセンスです

マーケティング業務におけるセンスとは慣れのことです

大前提として、マーケティングに正解はありませんが、放った施作が正解だったのかどうかは結果を見ればある程度の評価ができます。

例えば、あるプロジェクトを開始する際、基本的なマーケティング業務は下記のような流れになります。

マーケティング業務の流れ
  1. 現状を把握する
  2. 把握した現状から仮説を立てる
  3. 仮説に基づいて情報を取集する(アンケートなど)
  4. 情報を精査する(突飛なデータは除外すること)
  5. 施作を立案する

皆さんにお聞きしますが、初回の施作で上手くいったご経験はあるでしょうか?

毎回初回でヒットする!という方は、独立企業することをおすすめします。

上記のような一部の天才を除き、通常であれば、初回の施作でヒットする可能性は限りなく0に近いでしょう。

放った施作で思うような結果が得られない場合は、現状把握や立案した仮説が本質からズレているということになります。

このズレに気付くためには閃き・違和感などのいわゆる第6感を磨く必要がありますが、これは書籍や教育で磨かれるものではありません。

自らの経験を重ねることでしか強化することができないため、場数を踏んで慣れることがマーケティング力を向上させるためには重要です。

つまり、マーケティング業務における「センス」とは「慣れ」のことです。

現状分析にはフレームワークを活用しましょう

場数を踏んでセンスを磨けば確実にマーケティング力は向上していきます。

しかし、間違った手法でいくら場数を踏んだところで間違った方向にしか進んでいきません。

ゴルフのスイングと同じで、間違ったフォームでいくら自主練を続けてもいつまで経ってもボールが真っ直ぐ飛ぶことはありません。

正しい手法で場数を踏むためにも、フレームワークの活用は必須です。

フレームワーク

フレームワークとは既に手法が確立されている枠組みのことを指します。( 4C分析、SWOT分析など )

マーケティングにおけるフレームワークは「事象をもれなく・素早く・全体を把握するため」に使用されます。

1+1の答えは2ですが、10+10の答えは20です。

20が真の答えだった場合、1+1をいくら解いても真の答えに辿り着くことはありませんん。

つまり、解くべき問題を間違っていたら、そこから導き出された答えも間違っているということです。

マーケティングの基本は、お客様の現状を正確に分析して真のニーズを把握することです。

問題を正しく定義するためには、「どれだけ現状を正確に分析できるか」にかかっており、そのためのツールとしてフレームワークは存在しています。

  • フレームワークは先人達がマーケティングに最低限必要な情報をパッケージ化してくれたものです。
  • フレームワークだけで必要な全ての情報が取得できる訳ではありません。
  • ベースはフレームワーク、追加情報は各案件に応じて適宜カスタマイズする必要があります。

まとめ:マーケティング思考力を強化させたいなら場数を踏んで第六感を鍛えましょう

記事のポイントをまとめます。

  • マーケティング思考力を強化させるためには、正しい手法で場数を踏んでマーケティング業務に慣れることが重要です。
  • 放った施作がヒットしない理由は現状把握や立案した仮説が本質からズレているためです。
  • このズレに早期に気付く力(第6感)を磨くためにも、マーケティング業務のサイクルをどんどん回して、経験を重ねましょう。
  • 正確に現状を把握して早期に本質に辿り着くためにも、フレームワークの活用は必須です。

要するに、多大な時間を費やして作成した1つの施作よりも、短時間で作成した施作でトライ&エラーを繰り返す方が早期に本質へ辿り着くことができる、ということです。

もちろん入念な事前準備は必要ですが、社内で会議ばかりしていても実践経験が得られることはありません。

初回の施作は外して当然!ぐらいに考えながら、まずは早期に施作をリリースすることを心がけましょう。

 

今回の記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また!