- 医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストになるために何をすべきか具体的に知りたい
- アプリケーションスペシャリストへの転職で後悔したくない
この記事では、医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストになるための具体的な転職活動の方法を3ステップで解説します。
よくある転職失敗事例は『真っ先に転職エージェントに登録してしまう』ことです。
ブラック企業へ転職しないためにも高級転職エージェントの利用は必須です。
次の3つのステップで転職活動を進めれば高級転職エージェントからスカウトがもらえる可能性が高くなり優良求人への転職の道が開けます。
- 適切な職務経歴書を作成する
- 最適な転職エージェントに登録する
- 目的の情報を精度高く収集する
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストの情報は『臨床検査技師が活躍する企業のアプリケーションスペシャリストとは?』で網羅的に解説しているのでリンク先の記事で必要な情報をゲットしてください!
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適切な職務経歴書を作成する
職務経歴書は履歴書で書ききれない自身のキャリアを応募先企業に提示するための書類ですが、自己PRや資格欄に情報を詰め込みすぎることは逆効果になる可能性があります。
アプリケーションスペシャリストの業務に関係すると思われる情報のみを厳選して盛り込み、企業人事・転職エージェントが読みやすい職務経歴書を作成することが重要です。
職務経歴書には全ての職歴を書く必要はありません。
続いて職務経歴書を転職活動の初期で作成する理由を解説します。
転職活動の初期で職務経歴書を作成する理由は次の3つです。
- 自身のキャリアを整理して『強み』を再確認するため
- 高級転職エージェントからサポートを受けるため
- 記載内容をライバルと差別化して目立たせるため
自身のキャリアを整理して『強み』を再確認するため
1つ目の理由は、職歴や経歴を文字に起こして可視化することで自身の強みや弱みを再認識できるため身の丈に合った求人を選定することに役立つからです。
また、自己PRや活かせるスキル・経験の文章を考える際にも材料が多いほど具体的な文章が作成できて企業へのアピールに効果的です。
高級転職エージェントからサポートを受けるため
2つ目の理由は、高級転職エージェントからポテンシャルでサポートの判断をしてもらうためです。
転職エージェントを利用するメリットに『職務経歴書の添削を行なってくれること』があげられるため転職エージェントに登録してから職務経歴書の作成に取り掛かる人が多いですが、実のこの行為はJACリクルートメントなど高級転職エージェントからサポートを受けれる可能性を下げる行為です。
高級転職エージェントは市場価値の高い人材しかサポート対象になりません。
高級転職エージェントが市場価値を判断する指標は次の2つです。
- 直近の年収
- 職務内容
直近の年収
高級転職エージェントからサポート受けるためには登録時点の直近年収が最低でも600万円は必要です。
臨床検査技師で年収が600万円を超える人材は技師長クラスなので正直この条件をクリアすることは厳しいと思います。
職務内容
年収が600万円に満たない場合でも高級転職エージェントからサポートしてもらえるケースがあります。
それは、ポテンシャルを評価してもらえた場合です。
直近の年収が低くても高級転職エージェントが扱う求人に応募できるポテンシャルを持っていると判断されれば十分サポートの対象になります。
自身のポテンシャルを適切に評価してもらうためにも転職エージェントの登録前に職務経歴書を作り込んでおくことが重要です。
記載内容をライバルと差別化して目立たせるため
3つ目の理由は、独自性の高い文章を作成して企業人事の目を惹くためです。
転職サイトや転職エージェントは付加価値としてオンラインで職務経歴書の作成ができるWEBレジュメ作成ツールを提供していることがあります。
このツールを活用すればテンプレートの利用などにより短時間で見栄えの良い職務経歴書が簡単に作成できてしまいますが、テンプレートを多用することで他者と差別化できない職務経歴書になってしまいます。
体裁が整った綺麗な文章なので転職エージェントから指摘が入ることはありませんが、企業人事が他の応募者と同じような文章と判断した瞬間に落選が確定します。
職務経歴書の作成は非常に面倒ですが一度ベースを作り込んでしまえば後々いろんな場面で応用が効きますので、手を抜かずにじっくり時間をかけて作り込むことをおすすめします。
職務経歴書の作り方をもう少し詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。

最適な転職エージェントに登録する
人材紹介会社、いわゆる転職エージェントは今や国内で2万社を超えるためどの転職エージェントを使えばよいか迷う方も多いと思います。
迷った末、適当に目に留まったエージェントを利用することは転職失敗の可能性を高める行為なので絶対にやめてください。
転職を成功させるためには、転職エージェント選びには細心の注意を払う必要があります。
転職エージェントを選ぶポイントは次の3つです。
- 転職エージェントの得意な業界を知る
- 志の高い転職エージェントが在籍していること
- 1社ではなく複数社の転職エージェントに登録すること
転職エージェントの得意な業界を知る
国内に星の数ほどいる転職エージェントですが、それぞれのエージェントには得意としている業界があります。
- 経営幹部
- 電気・機械
- 管理部門
- 銀行・保険・証券
- メディカル・ヘルスケア
- IT・通信
- アパレル
- マーケティング
アプリケーションスペシャリストは『メディカル・ヘルスケア』業界の職種です。
そのため、メディカル・ヘルスケア業界の転職に特化した転職エージェントに登録する必要があります。
取り扱う業界が広い転職エージェントは選択肢の幅が広がり魅力的に思えるかもしれませんが、転職先の職種をある程度絞っている求職者にとっては魅力的な案件が少なくて不向きです。
志の高い転職エージェントが在籍していること
私の経験上、転職エージェントには次の4つのタイプが存在します。
- 示条件に合致した求人を忠実に紹介してくれるエージェント
- 提示条件より優良な求人を紹介してくれるエージェント
- 手持ちの求人に無理矢理応募させようとするエージェント
- 提示条件に合致した求人を探すふりをして手持ちの求人に応募させようとするエージェント
なぜ、求職者としては当然①や②の転職エージェントばかりと思うかもしれませんが、実際は③や④の転職エージェンが非常に多く紛れています。
では、なぜ③や④の転職エージェントいるのか?この理由は人材紹介業界のビジネスモデルを知れば理解できます。
【人材紹介業界のビジネスモデル】
- 画像引用元:JAC RecruitmentHP|人材採用マーケットの全体像
- 企業から人材紹介会社に求人依頼がくる
- 求職者に求人を紹介して応募の是非を問う
- 人材紹介会社から企業へ求職者を推薦する
- 推薦した求職者が採用される
- 企業から人材紹介会社に成功報酬が支払われる
要するに、人材紹介会社は企業から成功報酬を得るために求職者を企業へ応募させています。
さらに、企業から求人を貰えるのは大手の限られた人材紹介業者だけであり、中小人材紹介会社は自ら営業して求人案件を取得しなければなりません。
これらの背景から、志の低い転職エージェントはできるだけ労力をかけずに報酬を得ようと考えるため、求職者の要望とはかけ離れていても手持ちの求人に応募させようと仕向けてきます。
転職エージェントの見分け方は【タイプ別診断】信頼できる転職エージェントの見極め方|このタイプには御用心! で詳しく解説しているので転職エージェント利用前には必ずチェックしておいてください。
では、どの人材紹介会社に登録すれば志の高い転職エージェントにであるのか?
残念ながらこの疑問に対する回答は『登録してみないとなんともいえない』が正直なところです。
とはいえ、志の高い転職エージェントが在籍している可能性が高いかどうかを確認する目安はあります。
それは『会社の規模が大きいかどうか』です。
強引に転職させようとしてくる転職エージェントはお金に余裕がない可能性が高いです。
会社の規模が小さいと資金力が乏しく金銭面に余裕がありません。
そのため、何としてでも売り上げを伸ばそうと必死に転職させようとしてくる可能性があります。
一方、大きな会社だと資金に余裕があるため、自分の利益はある程度確保している状態です。
そのため、利益度外視で求職者の要望を一番に考えた提案を行ってくれる転職エージェントが多く在籍しています。
1社ではなく複数社の転職エージェントに登録すること
初めて転職活動だと利用する転職エージェントを1社に絞ってしまう人が多いですが、この行為は機会損失に繋がるためNGです。
この理由は、転職エージェントによって保有求人が異なるためです。
人材紹介業界のビジネスモデルでも解説しましたが、転職エージェントが保有する求人は企業に営業をかけて自ら取りに行っていることがほとんどです。
そのため、メディカル・ヘルスケア業界の全ての求人を1社で取り揃えることは不可能です。
それに加えて、求人には一般公開求人・非公開求人の他にカスタマイズ求人というものもあります。
転職エージェントの個人的な人脈を利用して自分専用の求人を企業に用意してもらうこと。
転職エージェンが企業に求職者を紹介して企業が気に入れば特別なポストを用意してもらえる可能性がある。
私が実際に利用した人材紹介サービスの中から比較的志の高い転職エージェントが多く在籍していたサービスは【使い分けできていますか?】医療業界・ヘルスケア業界でおすすめの転職エージェント5選|業界未経験でもOK!で紹介しているので参考にしてみてください。
目的の情報を精度高く収集する
株式会社ビズヒッツの調査によると、転職失敗理由の大部分は『比較検討不足』『リサーチ不足』であり、入社前後のイメージギャップに起因するものでした。
- 画像引用元:PRITIME|30代の転職理由と転職で失敗したことランキング!男女203人アンケート調査
重要なことは求人票・企業サイトの情報は求職者から募集を集めるために最も甘い条件が記載されていることを忘れてはいけません。
求人票に記載されている情報だけで転職を決断すると
- 聞いていた待遇と異なる
- 聞いていた業務内容と異なる
- 聞いていた労働時間と異なる
確実にこのような理由で転職を後悔することになります。
転職後に後悔する可能性を低くするためには現場担当者レベルから自分が必要としている信頼性の高い情報を収集する必要があります。
信頼性の高い情報を収集する方法
信頼性の高い情報を収集する方法は次の3つです。
- 企業営業・学術担当に聞く
- 『転職会議』を利用する
- 『キャリーナ(旧称 CREEDO)
』を利用する
企業営業・学術担当に聞く
最も信頼性が高く、必要な情報にアクセスできる方法です。
自施設には医療機器メーカーの社員が定期的に訪問してくると思いますが、その人間から直接話を聞きます。
メリット
- 対面で聞きたいことを聞けるので情報に過不足がない
- 相手の表情で情報の信憑性が確認できる
デメリット
- メーカー社員と関係性が構築できていなければ話が聞きづらい
- メーカー社員から自分の上司に話が漏れる可能性がある
いつ何があるか分からないので、普段からメーカーの社員と良好な関係性を築いておくことをおすすめします。
『転職会議』を利用する
転職会議は転職者のための情報収集サイトです。
2020年現在の登録企業数は462万社もあるので、お目当ての企業情報がきっと見つかります。
メリット
- 企業の社員と知り合いではなくても現場担当者レベルの情報が手に入る
- 無料で有益な情報が手に入る
デメリット
- 規模が小さい企業はクチコミ投稿がない可能性がある。
- サイト登録時に登録者の勤め先企業のクチコミを投稿する必要がある。
- 基本的にクチコミ投稿者は転職を検討しているため情報がネガティブに偏っている可能性が高い
『キャリーナ(旧称CREEDO)』を利用する
転職先候補が既に決まっている人におすすめの情報収集方法です。
現役の担当者とオンラインで直接繋がれて話が聞けるサービスです。
メリット
- 『転職会議』とは対照的に、現在バリバリ働いているエース社員から話が聞けるため、ポジティブ面の内容の信頼性が高い。
- ビデオ通話機能で顔を見ながら気軽に話を聞けるため企業の理解が一気に深まる。
- 社員側の目に留まればそのままスカウトされる可能性がある。
デメリット
- 社員側が人材を探している場合はネガティブ要素を話さない可能性があるため、鵜呑みにすると入社前後のイメージギャップが起こる可能性がある。
- 1セッション30分〜1時間と面談時間が限られているため、時間切れになる可能性がある。
情報収集の方法をもう少し具体的に知りたい人は【転職で失敗しないために】5つの情報収集方法のメリットと解釈の注意点を解説で詳細に解説しているのでチェックしてみてください。
アプリケーションスペシャリストになるには?転職活動を3ステップで解説のまとめ
医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストになるための転職活動の3ステップをまとめます。
- ①適切な職務経歴書を作成する
- 自身のキャリアを整理して『強み』を再認識するため
- 高級転職エージェントからサポートを受けるため
- 記載内容をライバルと差別化して目立たせるため
- ②最適な転職エージェントに登録する
- 転職エージェントの得意な業界を知る
- 志の高い転職エージェントが在籍していることを確認する
- 1社ではなく複数社の転職エージェントに登録する
- ③目的の情報を精度高く収集する
- 企業の営業・学術担当に聞く
- 転職会議』を利用する 『
- キャリーナ(旧称 CREEDO)
』を利用する
『
色々説明しましたが、転職を成功させる一番のポイントは『思考停止で他力本願にならないこと』です。
日々の業務で忙しいと思いますが、自分の将来のことは自分の頭でしっかり考えて結論を出すようにしてください。